筆記体を知らずに僕らは育った

筆記体(longhand)

Original Update by spacer!

「筆記体は、平成10年に改訂された学習指導要領から『教えることができる』という記述に変わり、必須ではなくなりました」

筆記体がいつの間にかレアな存在になっていた | エキサイトニュース

驚いた。どれぐらい驚いたかというと,自動車教習所で普通免許のカリキュラムが1段階から4段階ではなく,今は1段階と2段階だけしかないと知った時ぐらい驚いた。(既に10年位前の話だけど。その教えてくれた女の子は同世代である為に,この話を256人ぐらいに同様に驚かれ,同じように説明して,そして既にうんざりしていた。括弧の中長いよ俺)

となると,今入学してくる学生の大半は楽勝で筆記体を知らない子供達なのだが,これを実感する事は無い。普段,俺は授業でホワイトボードに数行のプログラムを書く事もあるが,筆記体は使ってないからだ。

以前,この話をシステム部の先生とした時に「そうかーそういうことかー!」と大変納得された。

聞いてみると,稀にログインパスワードを忘れ直接聞きに来る学生の対応がある。その時にメモ書きを渡す事があり,数字とアルファベットが混在する手書きで間違い易い「9」と「q」の区別が付くように,「q」を筆記体表記するとの事。すると学生は「先生,これなんですか?」と聞いてくる。そうか習ってないのか。

ここで机の上に今日届いたハガキに気付く。その結婚式二次会の案内ハガキに目を落とすと Wedding Invitationの筆記体が。そうだよ! 結婚式と言えば筆記体であり,招待状以外にも筆記体が頻出し,結婚適齢期(死語)オーバーの我々が年間で一番筆記体に出くわすイベントであると言える。筆記体を習わなくなった現在,今後その流行にも変化があるのか? ただ,日本人にとって筆記体 = お洒落は暫く変わりそうにないか。

なんて事を,今週末にある先輩の結婚式の事を考えながら思った。舩阪さんご結婚おめでとうございます。

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