サーキットアスファルトの違いとレーシングシューズの良さを語ろうか

ごぶさた。トシユキだ。

書くのが久しぶりすぎて,どんなキャラで書いていたか忘れてしまったじゃないか。これから暫くは一人暮らしなので(決してバツイチになった訳ではない),ガツガツと書き飛ばしていくので,ちゃんと読んでくれい。(やはり偉そう)

今週末と言えば,そうF1モナコグランプリ。モナコグランプリと言えば,世界3大レースのひとつだ。コンパでトムヤムクンなんかをすげー可愛い女の子が頼んだりなんかしちゃって,そういえば世界3大スープのあとふたつって何だっけー?? なんて会話になった時の為に,世界3大スープが何だったかは青年男子として必ず押さえておかなければならない。そう必ず。それと同様に青年男子たるもの,世界3大レースが何かも知っていて欲しい。コンパで話題に出ることなんてないだろうけどな!!

もし,それ以外の世界三大○○が意図せず話題になってしまった場合。その時は,俺も詳しくないので世界三大一覧 – WikipediaをBookmarkしておいてiPhoneかケータイで見て勝手に盛り上がってくれ。

でだ。通常F1グランプリってやつは,金曜日にフリー走行,土曜日に予選,日曜日に決勝が行われる。だが,モナコグランプリだけはフリー走行が木曜日になっている。じゃ,金曜日は何もしていないかというと,そうではなく至るところでおセレブなパーティーが開催されてる。こいつの為に公道の封鎖はこの日は解除され,公道サーキットは公道に戻る。スポーツニュースでもF1ドライバーがレーシングスーツじゃなくタキシードを着て美女と共にパーティーに参加してるのを見た人はいるんじゃないかな。

モナコグランプリはサーキットじゃなくて公道で開催されるレースなのだが,公道もサーキットも,路面は同じ黒いアスファルトで敷き詰められているように見える。しかし,これは実は同じじゃないというのは,意外と知られていない。もうまったくの別物で,サーキットのアスファルトはグリップが全然違う。大袈裟でなく,レーシングシューズで歩いてると,こりゃソールがすぐに無くなってしまうと感じる。勿論敷設費用もサーキット用のは高い。

レーシングシューズ

旧規格なのでレースには使えない手持ちの一足。特につま先が薄い。定番alpinestars製。

レーシングシューズってやつは,そもそもふつうの靴(ドライビングシューズ含む)と違い,すぐ無くなりそうなラバーソールになってる。だから,サーキットでは走ってない時に減らしてしまうのが嫌なのと,ソールが薄い為歩くと疲れるので,ふつうのスニーカーなどに皆さん履き替える。長持ちしそうな,ガチガチで分厚いソールが付いてるシューズなんて全然メじゃねえ。あのか細く(実際,車によってはペダルレイアウトが凄く近いので誤って踏まないようとても細身),ソールが柔らかく薄い,あたかも地下足袋を履いてるかのような,ペダルの感覚がすげー分かるのがレーシングシューズの利点。少し一般的なドライビングシューズとは大抵全くの別物なので,それに満足してる方もしてない方も是非レーシングシューズを試してみてくださいな。地面を歩かなければ,すぐに痛んで履けなくなる代物でもないので。

シューズが運転に適してるかどうかは,よく踵までソールが巻き上がってるかどうかで見る人がいるが,それよりも,ソールの薄さを見る方がいいんじゃないかな。俺もドライビングシューズ風スタイルのスニーカーを持っているが,全く駄目。踏んでもペダルから情報が伝わってこないような靴は運転力向上には向いてない。ここで言う運転とは,自動車の限界走行の事であって,タイヤからキキーッなんて町中でたまーに聞こえてくる生易しい音じゃなく,ゴリゴリともズゴゴゴとも聞いた事ないような,タイヤが鳴いてるのか,はたまた車が分解しかかってる音なのか分からないような音が盛大に鳴る,ハンドル切った方向へ車が向かわない,そんな限界走行時の話。

巧い人は何履いても巧いだろうけど,いかに早く上達するかって事を考えると,コンピューターでもポインティングデバイスとキーボードとイスとディスプレイに金掛けろと俺がいつも言ってるように(←しらねーよ),車も接する所に気とお金を注力するのは大事な事。

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レース前日

筑波サーキット最終コーナー

筑波サーキット最終コーナー

さて,書きたい事は山ほどあるのだけど,レーシングジャーナルなんだからレース話を書こう。

片道600km程度6時間掛けてを走りぬき,市販車運動性能評価の指標であり,市販車の聖地と表現される事もある筑波サーキットへ無事到着。もう何度もこなしている行程であり,慣れっこなのだが皆が想像するように最初はキツい。寝ても覚めても静岡県を走っているイメージ。静岡県って何て大きいんですか!!*1

首都高速を初めて走った時の事もよく覚えている。なんといっても首都を走ってる高速なんだから,整備されまくりで,道幅も広く,快適なんだろうと思って突入した事を。入ってみてびっくり,地上を走ってると思ったらいつの間にか地下に潜るし,道は想像よりすごく狭く,アップダウンが激しく,合流と分岐が地上地下お構いなしにガンガンやってくる。なんて恐ろしい。しかしこれは,よく出来たワインディングじゃないか。首都高をぶっ飛ばしてらっしゃる方々の気持ちが少し理解できました。

そして,筑波サーキットへは,首都高を経由し常磐道で向う。常磐道なんてよく分からないけど,とりあえず標識に常磐道こっち,なんて掲示あるだろと高を括っていたのだが,出てくる地名は知らない地名ばかり。もしくは渋谷や六本木や池袋など知ってはいるが,どこにあるのか位置関係がさっぱり分からない。肝心な常磐道は,じょの字も出てこない。車を停めることができるSA/PAもない。首都高においては,路線番号がとても大事な情報。阪神高速にも路線番号は存在するが,そんなの誰も会話にしないし誰も意識せず,覚えていない。首都高ではあまりの複雑さに,それが必要で把握していないと目的地に着けそうにない。番号命。

えー,どこどこどこどこどこどこ,ここここここここ。と半ば叫びながら走ってると,皇居だの東京タワーだの六本木ヒルズだの,全国区的超有名スポットが視界に入ってきて,うおーすげーすげー。車窓観光してしまうものだから,余計に道の情報が分らん。あかんがな。

なんて事も遠い昔の今の俺は,東京タワーや六本木ヒルズを見ても動じる事もなく,でも渋谷のセルリアンタワー見るとあそこにはGoogleジャパンがあるのだよなあどんな仕事してるんだろうとはまだ思ってしまうが,難なく筑波サーキットへ到着する。それは,NB型ロードスターでパーティレース*2参戦していたときには,カーナビが付いてなかったが,今のNC型ロードスターはカーナビを付けている事も理由として大きい。遠方レーサーの力強い味方。ビバ!!カーナビ。カーナビ万歳!!

そして,明日がPartyRace第2戦であり,レースはやはり普段の練習の成果を出す場であるので,前日の今日は筑波サーキットの走行枠を予約し*3,練習。前日は多くのパーティレースエントラントの方々がいて,情報交換。どうも今年から指定タイヤとなるPOTENZA RE-11 でタイムを出すのは,前の指定タイヤである RE-01Rとはかなり勝手が違うらしい。ガーン。ブリヂストンの新作のタイヤを履けば速く走れると思ってました,安西先生。

今日は,そこそこ,きっちり暑く,あまり良いタイムは出ないだろうと思われたのだが,エンブレムクラス*421号車T氏のタイムは,さすがエンブレムと唸るタイムであり,同一クラスの27号車石川さんのタイムを聞いても,俺よりずっと速い。うーん,おかしいなあ。もうライバルにならないじゃん,石川さん(ちなみにiPhoneユーザ)。

やはり皆さん,普段かなり練習してらっしゃるようで。エンブレムな方々は,前日の今日なんかは予選シミュレーションをされてて,30分ある1枠の走行時間の10分程度しか走行しない。カッチョエー。

なんて,感じでレース話をしていきたいと思います。このブログを読むのは,とても詳しい人とまったくそうでない人で二分化されてるので,表現や説明のレベルが難しいのですが,まったく詳しくない人にも分かるように書いていこうと思います。なんでもコメントしてください*5

ちなみに,本日の画像は車載映像から切り出した1枚。走行枠は色んな,ロードスターより速い車や遅い車が走ってます。写真のコーナーは最終コーナーで,筑波サーキットで一番の高速コーナーつまり,一番通過スピードの速いコーナーです。ボトムスピードは大体110Km/h*6くらいでしょうか。タイヤは限界を少し超えて4輪ともズルズルと外側へ滑っていきます。ひえー。お母さん助けて!!

明日は,5:55受け付け開始*7なのでビール欲求衝動を抑え切り,もうそろそろ寝ます。おやすみなさい。


*1: 北海道へ自走で行った時は,秋田県の大きさにたまげる。半端ない大きさ。
*2: マツダロードスターのナンバー付き(改造範囲がとても狭い)レースの事。筑波でのみ年4戦開催。詳細はリンク参照。
*3: 年に多くて4度しか来ないが去年会員になった。ファミリー限定ライセンスというやつなら,他サーキットに比べて,そんなに高くない。近所にも筑波サーキットが欲しいぜ。
*4: 上位クラスの名称。俺が出てるのはクラブマン2 というクラス。
*5: もちろん顔見知りじゃない人(学生)でも。
*6: サーキット走ってるときは,回転計は見るがスピードメーターは見ないものなので,何キロ出るの? という一番多い質問に一番困ります。(追記:110km/hよりもっと速いかも)
*7: そう,サーキットの朝は早いのよ。ゴルフなんてメじゃねーぜ。って,羨ましいんです!!趣味としてゴルフが何もかも。

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インテグラ・インターシリーズ~第6戦

integra

誰が何と言おうとシャコタンレーシングカーは,公道を走るどのナンバー付きクルマより格好良い

11月17日,18日に行われたホンダエキサイティングカップワンメイクレース2007 ~インテグラ・インターシリーズ~第6戦(長い)

KCGが参戦しているお馴染みこの青いインテグラ。当日は,私が参戦しているロードスターの PartyRaceがあった為に現地応援はできませんでしたが,レースオフィシャルウェブの公式結果に結果が載っています。

なんだー決勝の結果は全然良くないじゃないかと思ったあなた。予選を見てください。なんと予選3位。このインターシリーズは,地方シリーズの上級シリーズで言わば全国戦。全国戦なので,サーキットも北は仙台,南は岡山まで遠征し年間6戦で戦われる。今年の最終戦であり,インテグラのワンメイクレース自体の最終戦でもあった,この鈴鹿で3位。

鈴鹿はF1をやるぐらいだから,大きなサーキットです。この予選ポールポジションのタイムが 2’20.940 。まあこんなのよほど詳しくないと速いのかどうかピンと来ませんね。じゃあ,地球上で一番有名なモータースポーツである F1の予選ポールのタイムを見てみましょう。今年は富士スピードウェイで開催されていたので,2006年日本グランプリ予選です。フェラーリのF.マッサと超有名F1ドライバーのM.シューマッハがどちらも 1分29秒台ですね。なーんだ,1周が2分くらいのサーキットで,50秒も遅いのかと思われたアナタ!! 違うんです,ふつうのモータースポーツのタイムとF1のタイムは比べてはいけないんです!! 世の中の方は,車載映像もF1のそれしか見たことがないので見てても「あームチャクチャ速いんだなあ。」なんて思うだけですよね。何も悪くないです。そりゃ他のを見た事がないんだから,比較しようがありません。自分の頭ではそう感じた。それで当然です。しかし,もうあんなのは有り得ないんです!! F1てのはもはやジドーシャじゃないんです!! 4つのタイヤが路面と接しているというだけで,全くの別物なんです!! 比較しちゃいけません。

そもそも,F1のスゴさなんてのは分かりやすそうに思えますが,実はそう簡単には分かりません。そういう私も15年前の高校生のときに起きた日本国民総F1ブーム(セナ・マンセル時代)から,F1カッコええー!! F1はえー!! F1サイコー!!なんて思ってました。そして,5年前に実際に初めて走ってるF1を見た時に,ああ俺は今までF1て乗り物を何ひとつ分かってなかったて思いました。皆が良く言うのは排気音の事ですが,確かにスゴいことはスゴいです。皆さんも一度ぐらいは見たことのあるF1中継のTVの音量で例えるなら,町内の全住人があなたの家のリビングに怒鳴り込んでくる,それぐらいの音量です。しかし,そんなのはどうでも良くて,スゴいのは加速と減速なんです。レースがスタートする前のフォーメーションラップで,蛇行したり急加速や急減速しながらタイヤ温めてますよね。あれを130Rからシケインの間のコース傍(ここはフェンス・コース間が近い)で見た時,激しく鳥肌が立ちました。尋常じゃありません。

そして,レースをやり始めてみてやっと分かったことがあります。F1はバケモノだけど,あの速度域のクルマでちょっと速い街乗りみたいに楽々と運転してるようにしか見えないF1ドライバーこそがバケモノなんだと。あんな浮世離れしたドライビングの車載映像を見せられても,ふつうの人にスゴさが伝わる訳がありません。心底そう思います。

(続く)

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