インターネットについて

インターネットについて―哲学的考察 (Thinking in action)

インターネットの限界や,インターネットに対する人々の過度の期待についてを指摘した本ですが,
インターネットそのものの否定ではありません。
従来の資料検索と,ハイパーリンク検索の比較や,
遠隔授業のあり方について論じされており,興味深い内容となっております。

この本が出版された当時は,Web2.0の概念は殆どなかったので,
従来のWeb1.0に関する考察が中心となっています。
よって,本書で指摘されているサーチエンジンの限界についての問題は,
いくつかは解決されつつあるといえます。

とにかく,本書はインターネットを哲学的な視点で観た数少ない本です。
時には技術以外の側面からインターネットについて考えるのもおもしろいでしょう。

comments