もちろん,ネット上にある小学生の読書感想文のサンプルを公開するサイトのようなものではありません。
かといって,読書のハウツー本でもなく,「読書」に関する哲学書といえます。
我々は,多くある世の中にある本すべてを読むことはできません。
世界中の書物の中で,特定の本を読むという行為は,「木を見て森を見ない」のと同じだというのが本書の主張。だからこそ,本を読まずに多くの本の内容を知る必要があり,時には読んでない本を語る機会もあるでしょう。
本書は,数々の文学作品からの引用を元に様々な「読書論」や「読書法」を語っており,
この本を読むだけでも,読んでない様々な文学に接することができます。
本を読む人にも読まない人にもお勧めです。