castorさんが取り上げておられたので、
この機会にこちらでは少し写真を載せておきます。
*京都大学総合博物館 [2008年春季企画展]
京の宇宙学 -千年の伝統と京大が拓く探査の未来-
プロローグは、平安時代の歌人・藤原定家の「名月記」
# 定家は朝廷お抱えの陰陽師たち(暦学・天文観測も業務だった)と親交があり、
# 超新星爆発(客星)や低緯度オーロラ(赤気)の記録を日記に綴ったのですね。
つまり千年前から始まるのですが‥
‥展示は主に現在、
京都大学が関連する最新の研究の紹介や、その研究成果の解説です。
一口に宇宙と言っても、対象となる場所(領域)は
地球大気の上層(超高層大気と言います)から遠く宇宙の果てまで、
対象とする現象の時間幅は1秒もないものから宇宙の年齢まで、
驚くほど多岐に渡ります。
手法も、望遠鏡やレーダーによる観測や、人工衛星やロケットによる直接観測、
コンピュータシミュレーション、などなど様々です。展示は理学系だけでなく、
工学系分野では、宇宙太陽発電所の実験機(!)まであります。
その様な感じで、展示は盛りだくさんなのですが、
やはり一番楽しいのは、「4次元デジタル宇宙シアター」でしょう。
理学部の宇宙物理学教室(理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 宇宙物理学教室)の提供です。
本学にもOB・OG(OG・OBと書くべきかな?)がたくさんいらっしゃるところですね。
銀河の大規模構造のシーン
右はメガネをかけたお客さん
用意されたメガネをかけて眺めると、3D映像を楽しむことが出来ます。
毎週土・日は解説員の人がいて、1時間ごとに様々なプログラムが上映されています。
プラネタリウムの様なスタイルですね。
私も先週の日曜日に見てきましたが、解説もスムーズなもので
噂以上に迫力があって良かったです。星の海を通り抜けるような感覚を味わいました。
立体表示の仕組みは、偏光フィルタを通したプロジェクタ2台の映像を
同じフィルタの付いたメガネで見る、という簡単なもの。
左右の視野が少しずれて重なるので、立体視になるようです。
他にもGoogleEarthを使った展示などもあります。
こちらはメガネがなくても立体になっています‥
詳しい原理は企業秘密(というか一目瞭然ですが)。 (^_^;
解説パネルはたくさんありますし、
人工衛星に搭載する観測器や実験機材など本格的なものから、
遊びがてら学べる小物なんかもあります。
もちろん上に挙げたおすすめの他にもデジタル展示物も幾つかあって‥本当に盛りだくさんです。
展示は8月末まで、京大博物館の企画展にしてはずいぶん長いです。
普段はなかなか気軽に見に行けないものも多いですし、この機会にぜひ!
特に4次元デジタル宇宙シアターは必見です。
因みに入場料は大人400円。また月曜・火曜は休館日なのでお気をつけ下さい。
場所は‥百万遍から少し南、東大路の東側に面したところです。
尚、念のためですが展示室は写真撮影禁止です。
上の写真は展示設営の際にスタッフの方により撮影された物です。
さらに追記しておくと‥
自然系と史学系、2つの常設展も見応えがあります。
一通り企画展を見た後、1階の史学系の展示を見ていたのですが‥
展示された書状に天下布武の印章・鶺鴒の花押・虎の印判と次々に見つけたとき、
2階に居たときより(?)浮き足だってしまいました。 ミ( /^o^)/
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