From Kyoto to Tokyo

東京へ行ってきた。
二泊三日の間に十数人の友達と会い,旧交を温めて
きた。みんな変わらんな,って当然や,ほんの
一か月ほどの間。

東京の町は夜ちょっと薄暗くて京都みたいに
なっていた。それも戦後闇市みたいで
よかった。人の熱が敏感に感じられる。
夜の三軒茶屋を友達と話しながら歩いた。
街灯が消されて,首都高は真っ黒い恐竜の
背骨みたいやった。

「夜はこんなに暗かったんだな,
そんで道はこんなに遠かった,知らなかったよ」。
そう友達はゆった。

東京の道は京都みたいにまっすぐじゃなくて
うねうねと曲がり,上がったり下がったりを繰り返す。
目に見える自然は少ないが,実は足元に太古の名残がある。
アスファルトとコンクリートをはがせば,そこは原野。
谷を越え,丘を越え,水流を越えて歩くんや。
歩け,歩け。

京都へ戻ってくると,なんで自分が京都で降りるんか
不思議な気がした。この町に家がある感覚に慣れない。
まだまだやな。これからぼちぼちよろしく。

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