竹久夢二展@京都高島屋

先日,京都の高島屋で開催中の
「竹久夢二展~ふたつのふるさと ふたつのコレクション~」
へやっと行ってきました。

彼は云わずと知れた,明治から昭和初期にかけて活躍した画家さんです。
本の装丁,画集から手拭いや便箋などの日用品まで多くのデザインに関わった,
日本のグラフィックデザイナー・プロダクトデザイナーのはしりのような存在です。

京都にも住んだことがあるそうで,京都にもゆかりがある方。
お土産物を売っているお店でも夢二の椿柄のポーチなどよくみかけますよね。

今回のコレクションの中には彼のスケッチブックやスクラップ帳も多く公開されていて,
デザインに対する研究心の強さを伺うことができました。
本の装丁図案と出版された実際の本と見比べることができるのも展示会ならでは。

この時代のタイポグラフィーもさまざまでおもしろいですね。
ユニークなものでは,夢二がデザインした舞台衣装のスケッチなんかもありました。
本当に多才な方です!

デザインを学んでいる学生たちにもおすすめです。
開催は今月の25日までです。
今週末,ショッピングのついでにちょっと寄ってみませんか?

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期間:2010年1月6日(水) → 25日(月)
   ※最終日は午後5時閉場。
場所:京都店7階グランドホール
開場時間:午前10時~午後8時
      (ご入場は閉場30分前まで)
詳細はこちらをどうぞ。
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本日は中国映画(MoMAK Films@Goethe)

2010年もすでに2週間が過ぎ,
ちょっと遅い,今年のブログ初投稿です。
今年も
京都で開かれているアート系展示イベントの様子,
京都コンピュータ学院鴨川校の日常,などなど
気ままに書き連ねて行こうと思います。

さて,今回は本日2010年1月16日に
ドイツ文化センターで上映された中国映画の感想を少しお話します。

私が鑑賞したのはこの2本

「娘々廟会(にゃんにゃんめやをほい)」
<1940年/20分/白黒>
主に満州(中国東北部)で活動された記録映画作家の芥川光蔵の代表作。
娘々廟のお祭りでにぎわう様子を記録した作品。プロパガンダ映画。

独特な言い回しのアナウンスは時代を感じさせるもので特徴的。
ズームレンズでの撮影技術はこの時代では新しいものだったらしい。

「萬世流芳」
<1942年/151分/白黒>
アヘン戦争における中国の英雄・林則徐の活躍を描いた作品。
中国・満映のスターが共演し大ヒットとなった。

この映画でまず最初に驚かされたのが冒頭のタイトルバック。
CG技術など遠い先の話だったこの時代に,
中国の門の看板(表札?)が掲げられている位置に
タイトルやスタッフ名の形に抜き取られた板のようなものが貼ってあって,
カメラはいくつもの門の下を潜り抜けていく,という映像。
立体的なタイトルの出し方がおもしろい。
映画の主人公である林則徐の他のメインキャラクターとして3人の女性が登場する。
その女性たちのストーリーがメインストーリーと重なりつつ進んでいく流れがとても巧妙で,
素晴らしい脚本構成だったように思う。
それから,それから
物語の中盤で出てくる女優・李香蘭(山口淑子)が美人でしたね~♪

面白かったのが
コントかと思うような鼻と金髪のカツラをつけた俳優。
彼らはまじめに英国人を演じていた・w・

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東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)が所蔵する映像を
京都国立近代美術館(MoMAK)とNFCが主催で上映する
このイベント「MoMAK Flilms」

次回は3月13日(土)で日本映画です。
上映場所は京都コンピュータ学院鴨川校から南へ歩いて10分の
ドイツ文化センター

詳細はこちらからどうぞ↓
http://www.momak.go.jp/Japanese/pressRoom/2009/momakFilmsAtGoethe.html

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間に合ったぁ京都国立近代美術館WilliamKentridge展

今日が最終日でした。

William Kentridge
-What We See & What We Know-
歩きながら歴史を考える
そしてドローイングは動き始めた…
9月4~10月18日
京都国立近代美術館

彼William Kentridgeは南アフリカのヨハネスブルク在住の芸術家です。
1955年生まれで,
1980年代末から素描(ドローイング)をコマ撮りした手描きアニメーション・フィルムを制作・発表されてきたそうです。

彼の,素描でコマ撮り・・・とは木炭で一枚の絵を描き,次のフレームでは最初の絵を手直しして少しだけ動かし,さらに次のフレームではもう少し動かし・・・・と進んで行きます。
そして撮影した多くの断片やシーンを現像後,編集で繋げます。
(ビデオカメラでも大変なのにフィルムで撮影されてます!)

作品の中には素描だけではなく実写との合成も多く見られました。
とても多彩な方で,若い時は演劇を学んでいたこともあるそうです。
今回のいくつかの作品の中にも自分自身を登場させています。

アナログな手法なのに(だからこそ?)多彩な技法や見せ方に挑戦されていて,
ワクワクするような作品もたくさんありました。
重い政治的なテーマを扱っている作品も素朴な素描の線だと少し緩和されるような気がします。

来年には東京国立近代美術館と広島市現代美術館でも開催されるそうです。
ぜひ彼の作品に触れてみてください。

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京都コンピュータ学院鴨川校アート・デザイン学系では
コマアニメーションが学べる授業もあります。
学生の皆さんも制作に没頭・挑戦中です!がんばれ^0^/

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美術館「えき」KYOTOでアンコールワット展

昨日,お仕事の帰りに
京都駅の伊勢丹7Fにある
美術館「えき」へ寄ってきました。

「えき」では11月3日まで
アンコールワット展と題して,
カンボジアのアンコールワット遺跡を中心に発掘された彫刻が展示されています。
アンコール王朝(クメール王朝とも)の最盛期の作品群ということで,
仏像やヒンドゥー教の神さまたちの石像・青銅像などがたくさんありました。

あまり広くない会場は照明が落としてあり,
まるで仏様や神様たちが
それぞれ瞑想しているような不思議な空間に。

お気に入りは最初のスペースにいらっしゃった
「ローケシュヴァラ(観世音菩薩)」さま
凛々しい顔に魅惑の微笑をうかべていらっしゃいました^^
この菩薩さまは人々を守り、その病いを癒し、全ての衆生に救いの手を差し伸べてくれる救世主だそうで,
まさに癒されるオーラを出してましたよ。

京都駅伊勢丹7Fの美術館「えき」は
京都コンピュータ学院京都駅前校から徒歩約10分です。
みなさんも学校帰り・オープンキャンパスの帰りに癒されてみてはいかがでしょう?
私は途中で眠りそうなくらい癒されました(笑

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「エレミの恋」素敵でした!

以前ブログに書きました,
中田秀人先生が脚本・監督された
パペットアニメーション”エレミの恋”

上映会+造形展示 へ行ってきました!

作品映像自体は45分くらいなのですが,
あっと言う間に時間が過ぎて・・・
すごく良かった事を伝えたいのに
言葉がまとまらず・・・
とにかく,モノ作りをしている方々にはぜひぜひ観ていただきたいです。

登場する造形物も勿論すばらしいのですが,
ストーリーと映像のテンポの良さ,
時間の使い方のようなもの,
そういうものも含めて,
なんとなく,懐かしく・安心する居心地の良さを感じたのではないかと思います。

一緒に行ったN先生との帰り道,
「こういうのを観るとモチベーションあがるね~」と
興奮気味で賛同しあったのでした。

京都コンピュータ学院でモノづくりに夢中の学生のみなさんにも,
良い作品を沢山観て,何か感じ取って欲しいと日々願っています^^

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ミヒャエル・ゾーヴァ展

先日(・・・と言ってもずいぶん日が経ってしまいましたが),
京都駅の伊勢丹7Fにある 美術館「えき」KYOTO で
「描かれた不思議な世界 ミヒャエル・ゾーヴァ展」 を観てきました^^/

彼は,日本では絵本作家として名前が知られているベルリン在住の画家さんです。
映画「アメリ」に出てくる絵も印象的で,目に留まった方も多いでしょう。
作品中に風刺が織り込まれていることも多いので,楽しく,おかしく作品鑑賞ができました。

彼の絵は写実的で,擬人化されたような動物がよく登場します。
印象派のような影と光の使い方もみられて,それが作品に独特な雰囲気を与えているような気がします。
作品自体が少し暗いトーンで描かれているため,
印刷されたポストカードや絵本だと,
明るく修正されていることが多いようです。

映画「アメリ」の明るさは本物の絵に近い感じがしました。
(アメリのベッドルームは電球のあかるさでしたよね)
実際にゾーヴァの絵を生で見て
その絵の細かさ,色数の多さ,
それから来る質感,奥行きが感じられました。

今回の「えき」での展覧会は
あさって12日までです。
みなさんもぜひご覧になってください。

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”電信柱エレミの恋”

ソバットシアター最新作が京都で公開されます!

電信柱エレミの恋

題名は  ”電信柱エレミの恋”

この作品を制作された,ソバットシアターとは
映像作家の中田秀人さんと
3人の造形技術師の方々による映像制作チームで,
パペットを用いたアニメーションの制作や,
作品に登場するパペットなどを展示するイベントなどをしています。

パペットとして思い浮かべるのってどんなのがありますか?
子供向けの番組の「セサミストリート」は良く知られていますよね。
私も子供のときにNHKで放送されていた
「プリンプリン物語」や「三国志」とか好きでした。

でも,パペットアニメーションは子供だけのものではないですよね。

この”電信柱エレミの恋”も
大人の方向けの,
しっとりとした,あったかい作品のようです。
パンフレットを見ているだけで,なんだかやさしくなれる・・・
造形展示・上映どちらも楽しみです!
そして,この作品の監督・脚本をされた中田秀人さんは,
なんと^^
京都コンピュータ学院アート・デザイン学系
の講師をされています!
先生いわく,
「上映を見てから,造形展示」がおすすめとのこと
みなさんもぜひ見てみてくださいね!

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SOVAT THEATER
"電信柱エレミの恋"
film & exhibition

造形展示:2009/07/15・16・17  アートフォーラムJARFO
上映   :2009/07/16・17    京都市国際交流会館イベントホール

詳細はWebページでご確認ください。
http://park11.wakwak.com/~sovat/

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浴衣が気になる季節です

あっという間に季節が変わってしまったような気がするのは私だけでしょうか?
京都でも,連日の夏日。
鴨川の流れが涼を誘います。

さて,最近,街中のディスプレイの浴衣が目につき,
こちらも涼を誘います。
近年の浴衣はとてもカラフルで,
デザインもモダンなものから古風なものまで多種多様ですね。

しかし,私のイメージでは浴衣は紺色だったんですけどね~。
と思ったら,ちゃんとした理由があって紺色だったんですよ。
紺色の浴衣を染めるのに使われる「藍」の香りには
防虫効果があるそうです。
蒸し暑い日中には白地の浴衣が見た目を涼しげにする効果が。
どちらも夏を快適に過ごすための知恵ですね。
(参考HP→日本文化いろは事典

京都コンピュータ学院では,毎年,希望者が浴衣で登校する和装デーがあります。鴨川校でも浴衣姿の学生がパソコンの前に座って授業をする,というちょっと変わった光景が・・・^^
今年も楽しみです。

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