KCGブログ小説・「おとといの春」 2

少し残念に思いながら,私は少し古くなった目覚まし時計を止めた。

使い始めて,もう6年になる。

中学校に上がったときに,大好きなおばあちゃんに買ってもらった

思い出の時計。

買ってもらったばかりの頃は,意味もなくアラームをかけては

ベルを鳴らしてお母さんによく怒られた。

おばあちゃんには電話でベルの音を聞いてもらった。

おばあちゃんはうれしそうに笑ってくれた。

「晴子ーっ,起きてるの~?」

いつもと同じおかあさんの声がする。

「はい,はい,今行きますよー」

つい最近までまともな返事などする気も起きなかったが,

ようやく今までと同じように家族としゃべれるようになったところだ。

(つづく)

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京都コンピュータ学院 & 京都情報大学院大学

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