Ubuntu 9.04搭載のモバイル端末ARM系 SHARP NetWalker PC-Z1

SHARPから Ubuntu 9.04搭載のモバイル端末NetWalker PC-Z1が発売されています。

—-

公式サイト:
http://www.sharp.co.jp/netwalker/
ニュースリリース:
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/090827-a.html
Ubuntu Japanese Teamの日本語フォーラムのNetWalkerのフォーラム
https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=5824

ついに日本のメーカもUbuntu搭載コンピュータを販売しはじめました。

Ubuntu 9.04のARM版が入っていて電源を入れてから3秒で起動します。A6サイズ。重量は409gバッテリー時速時間は10時間で充電時間は3.5時間。
CPUは一般的なコンピュータで使われているIntel系ではなく,組み込み系のCPUのARM系となります。ARM系CPUは一般的にIntel系よりもずーっと消費電力がすくなくモバイル系PCに適しています。それでいてネットPCと大差ない性能があります。

ARM系CPUを搭載した機器は非常に多く,ほとんどのケータイ電話やケータイゲーム機器(DSとかPSP)で採用されています。高機能なポータブル系電子機器にはARM系CPUが使われていることが多いので,ほとんどの人がARM系CPU搭載機を1台以上持っているでしょう。

Ubuntuには,Intel系以外にARM系版があり,NetWalkerにはそれが入っています。

SHARPは以前ザウルスを発売していましたが,その延長にある様な感じになります。

電気屋さんで展示してあるのをさわってきました。
オープン価格ですが,店頭実売価格は 4万4千800円程度みたいです。(2009年9月末)

起動は3秒だが,ソフトの起動は3秒以上かかるものが多いです。FireFoxは比較的速く起動するみたいですが,OpenOfficeはさすがに起動が遅いです。(PC版でも遅いので,仕方ないです。)とはいえ,Core 2 Quad Q8400 RAM4GBのマシンでのソフトの起動速度と体感的には大差はないので,なかなか使えると思います。

画面はタッチパネルになっています。指でもタッチして使えますが,ドットがかなり細かいので,指でウインドウ閉じるボタン[x]を押したりウインドウサイズを変えるのは,細かすぎて,ほぼ無理です。付属のペンを使わないと,ウインドウ操作とかは大変。

Ubuntu 9.04がそういった細かい画面での操作を想定したデザインではないというのもある。ザウルスとかでは,最初から小さい画面で操作する前提の設計のOSが搭載されているため,こういったことで苦労することは,あまりなかった。

タッチパネル以外に光学式のポインタ操作がついているのですが,コツが必要で,これも慣れないとうまく動かせません。
やはりタッチペン操作が一番簡単。

キーボードも,キートップが大きめなので,そこそこ使えそうです。
まぁ,このクラスのコンピュータのキーボードはどのメーカーもかなりの独自仕様のキーレイアウトや独自サイズとなるので,それぞれの機種ごとに慣れが必要です。(いきなりブラインドタッチとかは無理。特殊なキーの位置が変な場所にある。このサイズに詰め込んだ感が強い)

タッチペンをつかえば,とりあえず手書き入力ができますので,キーボードよりも,手書き入力のほうがいいかもしれません。
(日本語入力システムは,Ubuntu標準のAnthyというものなので,これに手書き入力システムがついています。)

主な用途としては出先での,簡単なメールの返信やウェブのチェックやOpenOfficeで文章を閲覧するぐらいでしょうか?

Ubuntu 9.04は,フルスペックのLinuxOSなので,応用次第では何でも出来そうです。特にUbuntuは様々なハードウエアの対応レベルがLinuxの中では相当高いので,様々な周辺機器を利用して応用が効きそうです。無理な改造なしに何でも出来そうです。

他のコンピュータでもUbuntu 9.04を使う様にすれば,作成したデータを持ち出したときにうまく開けれなかったり,うまく表示出来ないする問題とかも回避しやすくなりそうです。
また,ソフトの使い勝手もまったく同じなので,外出しても操作性が変わらないのがいいかもしれません。

スペック:
CPU: ARM系 Freescale Semiconductor社製 i.MX515マルチメディア・アプリケーション・プロセッサ
RAM: 512MB
記憶装置 内臓4GBフラッシュメモリ。ユーザエリア2GB程度
microSDHCも使えるので,そっちにいれれば,大容量で記憶させれます。
ディスプレイ 1024×600
無線LAN搭載

comments

Linuxを? Windows 7でしたら……

マイコミジャーナル
「Linuxを? Windows 7でしたら……」 – 米MSの販売店向けマニュアルが流出
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/09/11/020/
より

あなたはPC売り場の販売員だ。来たるべき10月22日に備えてWindows 7搭載マシンの販売が申し渡されている。マシンを確実に売るためにも、ライバル製品に心揺れる顧客を説得しなければならない。どうアピールすべきだろうか……? Microsoftがこうした販売員に向けたLinux撃退マニュアルを作成していたことが話題になっている。

Microsoftは Linuxを相当警戒しているのがわかります・・・。

WindowsのほうがLinuxよりも,使えるソフト,使えるハードが多い点が優れています。
Linuxもソフトの数は多いので中には良いものも結構含まれています。
ネットしかしない人はFireFoxの最新版が動くのでWindowsじゃなくてもいい気はします。
オフィス系もグラフィック系も高度なレベルを求めないならば,Linuxでもよいかと思います。
ゲームは市販されているものは,Windows用ばっかりです。(個人的にはゲームはゲーム機の方が安くて確実に同条件で動かせるので良いと思いますが・・・。)

Linuxは Compiz の3Dデスクトップ周りとか ウインドウ操作系,カスタマイズ系がWindowsよりも優れています。

セキュリティに関してはどちらも設定・使っているソフト次第という感じ。たとえば,ソフトの更新を無効にしている人にとっては,どちらも低いし,セキュリティホールのあるソフトを使いづつけるならば,やばいのは,間違いないです。ただし,Linuxはオープンソースなので大勢の専門的な知識のある人がチェックしているので,問題の発見や解決がしやすいです。(1社内でやるよりも。)

 Windowsの方がユーザ数が多いので,クラッキングやウイルスの標的になる数がLinuxより断然多いです。Linuxもユーザ数が増えれば,同じことが言えますが,現在はユーザ数は微々たるものです。

忘れてはいけないのは,Windows7が有料でLinuxは無料で入手できる点です。
無料でオープンソースのソフトと有料でソースを公開していないソフトを同列で比較すること自体,本来は おかしなことです。

今のLinuxは非常に使いやすいし,完成度が高いです。具体的はは,Microsoftが警戒するぐらい高いということです。
特にUbuntuとその系統のデスクトップOSとしての完成度は高いです。

もちろん Windows7も素晴らしいです。

comments

新CPU発売! Core i5 Core i7 LGA1156 今までとの違い

Intel の 新CPU,本日(2009/9/8)より発売開始!

Core i5 750 2.66GHz 4コア(HTなし) L3キャッシュ8MB TDP 95W ターボブースト時3.2GHz
Core i7 860 2.80GHz 4コア(HTあり) L3キャッシュ8MB TDP 95W ターボブースト時3.46GHz
Core i7 870 2.93GHz 4コア(HTあり) L3キャッシュ8MB TDP 95W ターボブースト時3.6GHz

これら3つCPUはソケットも新型で LGA 1156 となります。
Core i7とCore i5の違いは HT(ハイパースレッディング)「あり」か「なし」ぐらい?。他は動作クロック以外大差ありません。(多分)

性能や価格でいうと Core i5 750 2.66GHzは Core i7 920 2.66GHz と同じぐらいか少し劣る程度で価格は,5,000円以上安い。

チップセットは P55となり ノースブリッチがありません。

ノースブリッチとは・・・ 既存のIntel系のコンピュータの構造で説明します。

Pentium 4の後半から Core 2 Duo/Quadまで系 CPUソケットはLGA 775の構造は

[CPU]
  | FSB
[G45などノースブリッチ] = メモリコントローラ装備(デュアルチャンネル) 特に速度が必要なPCI Express 装備(主にグラフィックボード用)
  | DMI
[ICH10などサウスブリッチ] = HDD,USB,PCI,PCI Expressなどその他速度があまり必要としないその他周辺機器との接続用

CPUから見たら,メモリもPCI ExpressなどなにからなにまでFSBを通ります。そのためボトルネックになります。(ただしDMA転送という,FSBを介さずに周辺機器とメモリ間のデータを転送する方式もあります。)
速度は800MHzとか1066MHz とか1333MHzと1600MHzとかがあります。基本的にCPUのベースクロックと同じ。

Core i7 900系 CPUソケットはLGA 1366の構造は

[CPU] = メモリコントローラ装備(トリプルチャンネル。実はFSB)
  | QPI
[X58ノースブリッチ] = 特に速度が必要なPCI Express 装備(主にグラフィックボード用)
  | DMI
[ICH10などサウスブリッチ] = HDD,USB,PCI,PCI Expressなどその他速度があまり必要としないその他周辺機器との接続用

FSBのかわりにQPIとなり速度も速くなりました。またメモリコントローラをノースブリッチからCPU内蔵に変えたのでCPUからメモリへダイレクトに見に行くことができるのでアクセス速度が大幅にアップしました。ちなみにAMDのCPUは以前からこのパターンです。ただし,DMA転送の効率はQPIを経由するので低下していると思われる。(憶測ですが・・・。実質問題がないレベルだとは思いますが。)

・・・つまりノースブリッチとはCPUと直接高速につなぐチップで高速な周辺機器とつなぐためのものです。CPUを北(上)にすると 普通上のほうにあるチップだから、ノース(北)ブリッチといわれています。
 サウスブリッチとは下にあることがおおいので、サウス(南)ブリッチと言われます。サウスブリッチには,その他の周辺機器を全部つなぎます。

さて 今日発売が開始されたCPUのソケットタイプがLGA 1156 の構造はというと

[CPU] = メモリコントローラ装備(デュアルチャンネル。実はFSB)特に速度が必要なPCI Express 装備(主にグラフィックボード用)
  | DMI
[P55などサウスブリッチ相当] = HDD,USB,PCI,PCI Expressなどその他速度があまり必要としないその他周辺機器との接続用

となります。

今回のCPUはノースブリッチに相当するものがCPUに内蔵されてます。
そのためCPUから高速に接続するためのFSBやQPIを装備する代わりにDMIを装備してサウスブリッチに直結できるというシンプルな構成になります。
 P55は実質的に ICH10 相当品なのかもしれません。(機能的には同等)
 DMIはFSBやQPIよりもずーっと低速です。FSBやQPIはマザーボード上の配線(電子回路にとっては非常に長距離)を高速で通信するとノイズや消費電力や信頼性の点で不利になります。ノースブリッチがない分マザーボードのコスト的・信頼性的にも有利になります。などなど利点は多いです。(今まで主流だった LGA 775 マザーボードより単純な構造になります。)

Core i5にはほかにも2コア+グラフィックチップ内蔵や Core i3 の2コア + グラフィックチップ内蔵なども販売されるそうです。LGA 1156はメインストリーム(今後の主流の方式)となるそうです。

これからコンピュータを購入する時はどのタイプのなのか注意してみないとCPUのアップグレードなどで困るかもしれません。ただし ややこしいことにCore i7は900系が LGA 1366と800系が LGA 1156の2種類存在することになります。LGA 1156にはCPUにグラフィックを内蔵しているものとそうでないものも混在していくことになり乗せ換えはややこしくなりそうです。
旧型のLGA 775も当分販売されるそうです。そのうちCore 2ブランドは消えて LGA 775 はPentiumとCeleronのみになるかもしれません。

LGA 1156はCore i3 Core i5 Core i7ブランド混在
LGA 1366はCore i7 Core i9 となるでしょう。

LGA 1366はハイエンドCPUおよびサーバ用CPU Xeon系の互換CPU用になります。LGA 1366は そのうち6コアCPU(Core i9)とか2CPU対応(Xeon)とかが普通に出るかもしれません。

ただ 新ソケットの LGA 1156 も実は一時的なもので 数年後には LGA 1155 になるそうです。LGA 1155は LGA 1156と互換性があるものだそうです。ただしアーキテクチャが大幅に変わるそうです。(LGA 775やLGA 1366も減る一方です。)

用語の補足:
TDP: Thermal Design Power 熱設計電力。最大どれぐらいまで発熱するかの目安。この値でどれぐらい冷却が必要かが分かる。最大消費電力みたいなものだが厳密には消費電力ではない。消費電力の目安にはなる。
LGA: Land Grid Array マザーボードにあるCPUソケットの一種。マザーボード側にピンがあり,花をたてる剣山みたいな感じ。CPU側はピンがない代わりに丸い電極がある。正確にはソケットとは呼ばないらしい。LGAの後ろの数字はピンの数を表す。775な775個のピン数。1156なら1156本のピンがある。
QPI : Quick Path Interconnect CPU と ノースブリッチ間以外にCPU-CPU 間の通信にも使われる。マルチCPU用インタフェース。CPUの汎用の高速な通信手段。
FSB: Front Side Bus CPU と ノースブリッチ間の通信に使われる。
DMI: Direct Media Interface ノースブリッチとサウスブリッチを接続するもの。LGA 1156ではCPUとチップセット間の接続に使われる。

参考:
インテル、「新Core i7」「Core i5」の機能や搭載パソコンを紹介(IT Pro)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090909/336827/

新型CPU&マザーの深夜販売に約150人、ただし「Windows 7の予行練習? みたいな」(+D PC User)
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0909/08/news021.html

後藤弘茂のWeekly海外ニュース 消え行くLGA1366パッケージのCore i7
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20090727_304653.html

おまけ:
AtomのCPUは ノースブリッチ・サウスブリッチのパターン以外にノースブリッチとサウスブリッチを1つにまとめた システムコントローラというものがあります。

[CPU]
  | FSB
[ノースブリッチ] = メモリコントローラ装備。PCI Express装備。
  | DMI
[サウスブリッチ] = その他全てと接続。

[CPU]
  | FSB
[システムコントローラハブ] = メモリコントローラ装備。PCI Express装備。その他全てと接続。

comments

世界最速の消防車!R35 GTR 消防車 ニュルブルクリンクに配備

R35 GTR 消防車 ニュルブルクリンクに配備
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090818-00000008-rps-moto
http://autos.yahoo.co.jp/news/detail/2/128418/
http://www.carview.co.jp/news/0/113089/
http://autos.goo.ne.jp/news/motorsports/128418/article.html
http://response.jp/issue/2009/0818/article128418_1.html

ニュルブルクリンクとは,ドイツにある,過酷なハイスピードかつロングサーキットで,サーキットとしては路面が荒いのが特徴。市販車開発(走行テスト)にも使われている。市販車の聖地とも言われている。

R35 GTRとは NISSANのマルチパフォーマンス スーパーカー。
http://www.nissan.co.jp/GT-R/R35/0710/
車のデザインは好き嫌いが分かれる。・・・スマートとは言えない。ごっつい感じ。

それの消防車版。
ニュルブルクリンクでは,一般車も走れる(一般有料道路扱い)ので,事故とか車両火災は日常茶飯事だそうな。
なので,現場に早くかけつけれる消防車(初期の消火用)が必要。
それをNISSANはGTRをベースに作ったそうな。

http://www.carview.co.jp/news/0/113089/
より引用すると

特別装備の追加により、車両重量は約200kg増加したが、欧州日産によると、「ニュルでのラップタイムは8分を切る」というから、超一級の性能に変わりはない。

はぇー。
このタイムで走れる消防車はおそらく他には無いだろう。

しかし,寄贈とはいえ,自動車大国ドイツの世界的なサーキットであるニュルブルクリンクに日本車の消防車が導入されるとは・・・。

さすがにドイツの自動車メーカー(メルセデスベンツ・BMW・アウディ・ポルシェとか)も だまって見ているとは思えないので,何か作るのでは?

comments

VMwareでDirectXを使ったゲームは可能か?

VMwareは仮想コンピュータでありながら DirectX 9.0c のハードウェアアクセラレータ(Pixel shader 2.0)を仮想コンピュータ内で動かす事が出来る。

ということは,仮想コンピュータ上でDirectXを使ったゲームが一応動くということ。

私の環境でどこまで動くか試してみた。

環境:
OS: Ubuntu 8.04 デスクトップ(32bit版)
本体:NEC Express5800/110Geに以下のパーツを搭載
CPU:Core2 Quad Q8400 2.66GHz FSB:1333MHz L2:4MB
RAM:4GB (DDR2-800 ECCなし 2GBを2本でDual Channel)
Video:ASUS EN7600GS SILENT 256MB(NVIDIA GeForce 7600GS) 改造してPCI Express x8化し,動作時の接続幅はx4。 中古で2,000円で買ったファンレスモデル。消費電力と性能のバランスがよいモデル。2006年当時でもミドルクラスなので,今となっては性能は低い。地デジやブルーレイをみるためのHDCP非搭載・・・。ゲームも地デジもブーレイ鑑賞にも使わないが,Ubuntuで動くCompizという3Dデスクトップを快適に使うためなので,これで十分と判断。(最新とか高額・高性能なもので快適に動くのは当たり前。いかに安く,かつ低消費電力でどれだけ高性能に出来るかが重要。今は「不景気」でかつ「省エネの時代」である。)
参考:ASUS公式サイトのニュース(2006年3月22日) http://www.asus.co.jp/news_show.aspx?id=2633

ディスプレイ解像度 1440×900で32bitカラー DVI接続

VMwareとWindowsは多少高速化チューニングしてある。詳しくは「UbuntuでVMware上のWindowsXP起動時間」を参照。

この環境で VMWare を使い WindowsXPを動かし,そこでDirectXを使う。

NVIDIA GeForce 7600GSは少し古いうえに,当時でもミドルクラスの性能なため,VMware上じゃなくても最新のゲームはすこし厳しい。なので少し古いめのゲームのベンチマークソフト FF XI-ベンチマークを動かしてみる。

FF XI ベンチマークはこちら: http://www.playonline.com/ff11/download/media/benchmark01.html

結果,
低解像度モードで 3100前後となった。
これなら,高解像度モード(1024×768)で普通に動かすことができることが分かる。

高解像度モードでも動かしてみる。
高解像度モードで 2000前後のスコアとなった。

それだったら,これなら??
・・・Ubuntu 8.04 には,Compizという3Dデスクトップがあるのでそれを使いながら。

VMwareでDirect3D

原寸大画像はこちら

1440×900のディスプレイでCompizの3Dデスクトップを動かし,それでVMwareでWindowsXPを動かしてそのWindowsXPでFFXIベンチを高解像度モード(1024×768)で動かしている。
ベンチマークはSCORE= 1848-H と出ているのが分かる。

CPU使用率は半分ぐらい。4コアとも全て35%から50%未満程度を推移。すべてのコアが使用中になるものの,1つも50%を越えることがない。
システム全体としては50%未満のCPU使用率。他の作業が普通に出来る。CPUの性能は余っているのでビデオカードの性能が足をひっぱっているみたいだ。

なお,実機で行うと低画質で8407,高画質なら5890となった。

CPUのコア温度はそれぞれ 51度 46度 47度 43度。(4コアCPUなので,温度も4つある。CPUファンの回転数は1,900rpm)
45nmプロセスCPUの温度センサーは,誤差が多いらしいので参考程度だが,それでもかなり低い。(夏であまり冷房効いてない状態です。アイドリング時は37度前後) 熱対策で HDDの前方と,グラフィックボード前方にそれぞれファン追加(92mm角25mm厚1,600rpm)。
なお,GeForce7600GSのコア温度は51度前後。(アイドリング時は47度)

このクラスのゲームならばUbuntu 8.04の3Dデスクトップを使ったまま,VMwareのWindowsXPでDirectX(3D)を使うゲームが普通に使えることが分かる。
これなら,Core2 Duo 2GHz前後の性能でも動くだろう。

comments

UbuntuでVMware上のWindowsXP起動時間 高速化

YouTube Preview Image

VMwareのWindowsXPの起動時間。タスクバーが出るまで。
※加工して短くした映像ではありません。実際の起動時間とほぼ同じです。

私が使っている環境のUbuntu 8.04上のVMwareで動いているWindowsXPの起動イメージ。通常の用途で使っています。高速化のために機能を削るとか,設定などで変更できない部分を改造するなどをしていない,本当に普通のWindowsXPです。ソフトもかなりインストールしていて,使用期間も長いも結構長い。

手段を選ばず,徹底的に起動高速化に特化すれば12秒ぐらいはいけそう。デフラグとかレジストリとか余計なソフトウエア削除とかWindowsXP改造等や,本体を高速なSSD上に置くとか,まだまだ,伸びしろがある。

普通は仮想コンピュータ上で動かした方が遅くなるが,仮想コンピュータの方が実機よりも高速になる事がある。その事例。

Windowsの起動の動いてるバーが1回目の半分(7ピロ起動)でいきなり完了する。
タスクバー表示まで15秒。

Core2 Quad Q8400 2.66GHz + 4GB RAM (32bit OSを使っているので3GBまで)だが,ハードディスクは 2.5インチのUSB-HDD接続でUbuntu 8.04を起動し,それでVMwareを使ってUSB-HDDのFAT32フォーマットのファイルシステム上にあるWindowsXP仮想ハードディスクイメージ(仮想ハードディスクの内部はNTFSフォーマット)を起動している。

この速度を出すために,高速化のチューニングしている。
内容は
・VMwareの実行時作業ディレクトリをRAMディスク上にする。
・WindowsXPメインメモリは512MBの設定。(VMwareは,このメモリ内容と同じもの?(同容量)を作業ディレクトリに書き出すため,RAMディスクが圧迫される。なので少なめにする)。
・WindwsXPのページファイルを設置している仮想ハードディスクイメージをRAMディスク上に配置。RAMに512MBしか割り当てないので,ページファイルは766MB割り当てる。(ページファイルは実メモリの約1.5倍が基本)。このページファイル用仮想ハードディスクはSCSI形式の1GB。ページファイルしか置かない。)

Windows7 のVirtual WindowsXPモードも このレベルで起動すれば,快適なのだが・・・・。動かしているのは同じコンピュータでもしかも,ハードディスクは,3.5インチで転送速度や回転数などが2.5インチUSB-HDDよりずっと高速なのだが,実際は,ずっと遅い・・・。

最近のハードウェアはかなり高速なのだが,ソフトウエアが弱いと全然低速になることが多い。

やはり ソフトウエアのテクノロジーは大切です。
どんなに速い車や速いバイク,高性能でも乗り手の技術・テクニックがないと速く走れないのと似ていますね。

comments

Windows7 RC Windows XPモードを動かしてみる。

Win7-XP-MODE

VMware で Windows 7 RCのダウンロード,インストールからVirtual WindowsXP モードを入れるところまで やってみたものの,VTが動いていないので,出来なかった。

動くところを見ていないのは悔しいので,今度は実機で試すことに。
使っていなかったハードディスク(160GB)があったのを思い出した。これをフォーマットして Windows7 RCを入れた。

新しいOSでしかもRC(評価版)だし,間違って既存のOSとかデータとかを壊したら困るので このハードディスク(160GB)だけ接続して,そこにWindows7だけ入れた。(一応,WMwareで一通りインストールしたので,わけもわからず,いきなり入れるわけではないが,他のOSに影響を与えたくないので。)

いきなりデュアルブートとかに挑戦は,やめたほうがいい。
既に動いているシステムにOSを追加で入れるのは,いきなりやらい方がいい。
単に起動しなくなるだけなら,なんとか直せるが(それでもかなり大変ですが)間違ってフォーマットとかしてしまうと,データが消えてしまい,取り返しが付かない事態になります。
なるべく新しいハードディスクや使っていないハードディスクを用意して,その用意したハードディスクだけ接続して新規インストールをして,どういったインストール手順なのかを熟知しておくべきです。(間違って消したり,設定を変更したりしない様にするため。)

VMwareやVirtualBoxやVirtual PCなどの仮想コンピュータのソフトウェアを使ってコンピュータを設定して練習すべきです。これらは無料で入手出来ます。それぞれ特徴や難易度が違いますが,誤って全ての設定・全てのデータ・全てのアプリケーションを消したり,コンピュータが起動しなくなったりする心配がありません。また,実機に入れる場合でもこれらを防ぐことが出来ます。仮想コンピュータソフトはOSのインストールの練習に最適です。

これで ようやく Windows XPモードを動かせた。

http://picasaweb.google.co.jp/s2node/Windows7XPMode
Virtual WindowsXPのハードウェア構成・設定などのスクリーンショット

メモリは256MB (設定で増やしたり減らしたり出来る)
HDDは 126GB (設定でハードディスクを増設できる。容量は変更出来ないかも??未確認)
CD-ROMなどは1台。実機のCD-ROM/DVD-ROMにつなげれるほか,CD-ROMイメージのISOイメージファイルも使える。

色々みてみると,中身はVirtual PC そのものである。

スタートメニューの「シャットダウン」が「切断」になっている。
どうも,WindowsXPには,リモートデスクトップ接続の画面でつないでいるみたいだ。

リモートデスクトップなら外部から操作・連携のモードなので,既存のWindowsXPへの変更はほとんど不要のままWindows7連携機能を強化しやすい。

 ホスト(Windows7)のコンピュータのハードディスクなどは,ネットワークドライブとしてつながっている。これもリモートデスクトップにある機能そのものだ。

今までのVirtual PCとの違いは,
・実機のUSBが使えること(VMWareやVirtual Boxでは出来ていた)
・VTなどのCPUによるハードウェアの仮想化支援機能が必須になったこと。(残念)
・Windows XPのライセンスが不要なこと。(一番の違い)
・Windows7との連携でWindowsXPへのソフトをインストールしてWindowXPのスタートメニューに登録すば,Windows7のスタートメニューにも登録される。
 Windows7のスタートメニューに登録された項目を選べば WindowsXPが起動して,選んだソフトが自動で起動する。
 ただし,フリーソフトでいくつか試したところ,独自のインストーラーでスタートメニューに登録するタイプではWindows7のスタートメニューに登録されないパターンが結構あった。

 このVirtual PCは,WindowsXPに限らず自分で仮想コンピュータを自由に作成できる。
 つまり,Virtual PCが標準で付いてくる・・・,いやダウンロードなので標準で付いてくるわけではないか・・・。

 動作速度は,VTなしのVMwareの方が速い感じがする。(実はVMwareはVT使うと遅くなる。VMwareのVT使用時と同等の速度?計測まではしていません。)

 特定のソフトを動かす互換性のためにWindowsXPモードを使うとなると わざわざWindowsXPを起動するのが,ちょっと面倒くさい感じがする。(起動にも結構時間がかかる。)

 とりあえず,これならIE6を同時に使う事が出来るので,そういう点では便利かもしれない。ただし,Windows UpdateですぐにIE8を入れる様に言われるので,IE6を使いたい人は入れないように注意しなければならない。(Virtual WindowsXPは標準ではIE6が入ってる。)

 私は既に Ubuntu 8.04 でVMware使って WindowsXPを使っている。OSが全然違う場合は,動くソフトが全然違うので重宝する。しかし, Windows7とWindowsXPは基本的に同じOSなので,メリットが分かりにくい。

実際に使った感想では
古いソフトをWindows7に入れようとした 入らない or 正常に動作しない。互換性を高めて動かすというモードがあるので,それで試す。でも上手く動かない。ここでようやくVirtual WindowsXPを起動してインストールして動作を確認。(なんか,Windows7でどうしても動かないから渋々WindowsXPに入れるという感じが強い。)動かしてみると「うーん,ちょっと動作が遅いかも・・・。」(仮想コンピュータなので,実機より遅い事が多い。DirectXが必要なものは,ほぼ無理かも。)→最初からWindowsXPをインストールしておけば良かった・・・。

と言う感じになってしまう。

パフォーマンスが不足した時の対策の1つとして,WindowsXPとのデュアルブートも出来る様なオプションがあればよかったかも。となると「WindowsXPだけ」でいいじゃん!となるので,Windows7を売りたいと考えるマイクロソフト的にはNGでしょう・・・。ただし,WindowsXPの出荷が終了しているので,今後WindowsXPが新たに必要な場合は,これを使うかダウングレードサービスを利用するしかない。

どちらにしてもWindows7を購入しなければならない。

WindowsXPモードはソフトがWindows7に対応するまでの一時的なつなぎ or 更新されなくなったソフト・古いハードを最新の環境で使うという意図は大変良く分かるのですが,積極的に使いたいとは思わない・・・。そもそも積極的に使うものでもないか・・・。

うーむ。。。微妙な位置づけのソフトだ。

comments

Windows 7RCを試してみる

Windows 7RC の製品の候補版を無料でダウンロードして試せるのでUbuntu 8.04上のVMwareで動かしてみた。WindowsXPモードを試したいし。( ダウンロードは 2009年8月20日までです。)
http://www.microsoft.com/japan/windows/windows-7/download.aspx

[Windows 7RCのスクリーンショット スライドショー]
Windows 7 RCのインストールから標準ソフトのいくつかのソフトを使ってみたスライドショー
画像一覧:{http://picasaweb.google.co.jp/s2node/Windows7RC7100?feat=directlink

VMwareの仮想PC設定
2CPU
RAM:1GB か 768MB (途中で減らした)
HDD 14GB

実コンピュータじゃなくてVMware上の仮想コンピュータに入れるのは,失敗などして実機のOSなどの環境を破壊しないようにするため。何度も入れ直しが気軽に出来る。また,これは製品版じゃない(開発中のもの)ので,仕事などで運用してはならないし,使用期限(2010年5月31日)があるため,いずれ消さなければならない。さらに,HDDを買ってきて新規インストールしてもよいが,インストール時のスクリーンキャプチャや起動中・シャットダウン時のスクリーンキャプチャなども取れるため。など利点が多い。ただし,制限が結構あるが,安心してテストできるという点は大きい。

インストールはかなり簡単。ステップも少ない感じ。
OSの必要容量はクリーンインストールで 6.7GB程度。
隠しのシステム予約領域が100MBあるので,OS本体のインストールには約7GBの空き容量必要。実際には10GB以上空き容量がないと何もできない。(更新などを考えるともっと必要。)

全体的に見た目はWindows Vista と同じ。かなり軽い。
同じPCのVMware上じゃない実機で動かしているVistaよりスムーズに動いている感じです。
使ってみた感じ,かなり安定しているみたい。
開発期間が短いから,Vistaをチューニングしたという感じ。

アイコンはVistaとほとんど同じ。

一目で分かる違いはタスクバー。全然違う。
タスクバーの「クイック起動」が拡張され,タスクバー全体の機能になった感じ。タスクの起動や切り替えがクイック起動?みたい。
Macのドックに似ている。LinuxのKDEデスクトップにも似ている。

大きな違いは,タスクバーにウインドウタイトル表記が出なくなった。同じアプリで複数のウインドウが少ない数でも1アイコンでグループ化される。グループ化されたものクリックしてウインドウを選ぶところは以前と同じでウインドウタイトルが縦に並ぶ。

一番気になる WindowsXPモードは,VMware上では動かなかった。Intel VT などが必要だから,仮想PC上でVTは有効にするのは無理っぽい。
 しかもWindowsXPモードはVirtual PCとVirtual WindowsXPをダウンロードする必要があった。

後日,動かしました。レビューはこちら:http://blog.kcg.ne.jp/s2node/?p=272

以下からダウンロード。
http://www.microsoft.com/windows/virtual-pc/download.aspx

直リンク:
Windows Virtual PC ベータ版:http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=65e1c5eb-df9b-415f-b2d6-27f6ef5dceb9&DisplayLang=ja
Windows XP mode ベータ版:http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=0e8fa9b3-c236-4b77-be26-173f032f5159&DisplayLang=ja

Windows Virtual PC ベータ版は 4.8MB程度
Windows XP mode ベータ版は 606MB程度(WindowsXPのVirtual PC用仮想PCイメージそのもの。)

これらをインストールすると 9.5GB以上必要になる。WindowsXPモードを入れて まともに使うならば,15GB以上の空き容量が必要。

WindowsXPにソフトを入れるとWindows7スターとメニューにも連動して登録されるらしい。

WindowsXPの中でWindows Updateも行われるし,アンチウイルスソフトも入れなければならない。(^^;。ということはWindows7でWindowsXPモードを使うにはアンチウイルスソフトが2ライセンス必要なのか。
なので実際,VMwareを入れてでWindowsXPを動かすのとほとんど同じ。

Windows Vista にVirtual PC入れて,WindowsXP入れてもほとんど同じことが出来る。(ただし,この場合はUSBが使えない。Windows7のVirtual PCはようやくUSBには対応したらしい。)

一番の違いは,WindowsXPの仮想PCイメージ無料でダウンロードできるということ。つまり,Windows7を買えば,WindowsXPのライセンスが不要=WindowsXPが無料で入手できるのだ。しかし,Vista同様,XPへのダウングレード権があるならば,無料で入手出来るはず。

となると,WindowsXPのインストール作業も不要なぐらいしか,メリットが見当たらない。

うーん,こうなると,微妙。VMwareとかの方がパフォーマンスや自由度が高い(VTも不要で速い)かも。
CPUがVTを搭載しない場合やWindows7のグレードが低い場合でも,VMwareを使えば,WindowsXPが使えるだろう。同様のソフトVirtual BoxやVirtual PCなど,どれも無料で入手できる。こえれらに,ダウングレード権で入手したWindowsXPを入れれば,ほぼ同等の環境に出来るはず。

WindowsXPが無料で新たに入手できる以外,メリットがあまりない。(オフィシャルサポートが受けられるとか?。メインストリームサポート終了しているけど???)
そして,このWindowsXPのサポート期間はどうなるのだろうか?WindowsXPそのものみたいだから,通常のWindowsXPと同じ??

他,付属ソフト全般が Office 2007風のユーザインターフェースになっている。メニューバーがなくてツールバーアイコンがたくさん並ぶタイプ。

他:
・電卓が高機能になった。
・手書きの数式入力ソフトが標準てついてくる。
・リモートプロジェクター(使い方よくわからない。ネットワークにつながっているプロジェクタに画面をだせるっぽい。)
・DVDビデオ作成ソフト(VMwareなので,ビデオカードの性能不足で起動出来ず。 DeVeDeやffmpegで作成ならVMware上のWindowsでも動く)
など。。。

comments

ffmpegで非圧縮動画が上下逆になる対策(rawvideo)

ffmpegで非圧縮動画(rawvideo)を作ると,なぜか上下逆になる。そのときの対策メモ。

ffmpegは動画ファイルを別の動画ファイル・別の圧縮形式,解像度の変更,音量の調整が出来るソフト。動画の切り出しや,音声だけ,動画だけの取り出し,複数の静止画パラパラアニメ方式でで動画に変換するという機能もある。ウインドウなどはないが,単純な変換を大量にする場合は,ウインドウを開く重たい動画編集ソフトを使うよりも作業効率が良いだろう。しかもffmpegは無料で入手できる。

ffmpegで4スレッド(4CPU),音声なし,非圧縮,解像度640×480,アスペクト比4:3,フレームレート 29.97fpsの非圧縮動画を作るには

それぞれ
4スレッド -threads 4
音声なし -an
非圧縮 -vcodec rawvideo
解像度640×480 -s 640×480
アスペクト比4:3 -aspect 4:3
フレームレート 29.97fps -r 29.97
を指定すれば良いので

ffmpeg -threads 4 -i 入力動画.avi -an -vcodec rawvideo -s 640×480 -aspect 4:3 -r 29.97 出力動画.avi

となる。入力動画は.aviに限らず,ffmpegで対応している動画ファイルなら何でもOK。ffmpeg -formats コマンドで一覧を表示できる。一覧は対応フォーマットの頭にDとかEとかの記号ついていて出てくる。Dがデコード対応。読み込める形式。Eはエンコード対応。出力できる形式である。ファイルとコーディック(圧縮方式)の一覧が出る。

この動画はUbuntuの動画プレイヤーでは再生できないが,Ubuntuのvlc player なら再生できる。Windowsのメディアプレイヤー等でも問題なく再生できる。

だけど, これで作った非圧縮動画は,なぜか上下が逆になる

もう1回おなじ様にかければ,さらに逆になって元に戻る。(^^;あまりに単純だが,ちゃんとできるので助かる。
だから以下の様にすればOK
ffmpeg -threads 4 -i 入力動画.avi -an -vcodec rawvideo -s 640×480 -aspect 4:3 -r 29.97 tmp.avi
を実行し,直後に
ffmpeg -threads 4 -i tmp.avi -an -vcodec rawvideo 出力動画.avi
とする。
フレームレートとか解像度などの指定がないと元と同じ設定になる。また,指定しない方が速いので,逆になったのを戻すときは,なるべく省略する。

終わったら tmp.aviを消せばOK。
画質は非圧縮から非圧縮への変換なので劣化はないはず。時間が2倍かかるが,2パスエンコードと思えばいいかも・・・。
ただし,非圧縮動画を1つ余計に作るのでHDD空き容量に注意。

なお,フレームレート指定なしの方が変換は速い。元の動画のフレームレートと出力したい動画のフレームレートが同じなら省略したほうが変換が速いし動画の劣化が少ないだろう。
ffmpeg -threads 4 -i 入力動画.avi -an -vcodec huffyuv -s 640×480 -aspect 4:3 出力動画.avi

メモ:144×108

comments

ffmpeg で DVD-VIDEO用 ファイルをいい感じに生成する方法

ffmpeg とはオープンソースの動画変換(エンコード・デコード・コンバーター)ソフトウエアの1つです。
多くの動画形式に対応しています。
ここでは動画画像ファイルをDVD-Video用に変換する(ほぼ)決定版をメモしておきます。

ここで紹介していスクリプトは基本的に Ubuntu(Linux)用コードです。複雑なコードはWindowsなどでは正しく機能しませが,参考にはなるでしょう。

動画圧縮アルゴリズムは MPEG2Videoで 音声圧縮は AC3 というのを使うとほとんど全てのDVD-Playerで再生できるフォーマットになります。(これ以外の圧縮方式でもDVD-Videoは一応作成出来るのですが,再生できない可能性が高いです。)

ffmpeg -y -i 動画ファイル.avi -pass 1 -threads 4 -target ntsc-dvd -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 -an /dev/null && ffmpeg -i 動画ファイル.avi -pass 2 -threads 4 -target ntsc-dvd -acodec ac3 -ar 48000 -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 出力動画ファイル.mpg

動画ファイル.avi が入力ファイル名2ヶ所ある。avi以外にも mpg や wmv など ffmpeg がサポートしている動画ファイルを指定出来る。

CPUの数分だけ スレッド数で処理速度を高速化。
これは,4CPU用設定 -threads 4 です。IntelのCore 2 Quadや Core i7 など。4コアCPUや4CPUなど。AMDの x4 系。
Core i7はHT(ハイパースレッディング)で8スレッドなので -threads 8でも多少速度アップするかも。
デュアルコアCPUなら -threads 2 は Core 2 Duo や Pentium Dual Core や PentiumDなど。 2コアCPUや2CPUなど。AMDの x2 系
シングルコアなら,-threads 2 は書かない。Pentium 4 HTなら,-threads 2でも少し効果があるだろう。
※CPU(コア)数以上を指定しても速度は変わらない。(計測した。)

ビットレートは指定していないが,無理してDVD 1枚に動画を詰め込むなどの必要がないなら,下手に指定するよりも 容量的にも画質的にもいいと思われる。

ビットレートは基本的に可変長となっています。必要な分だけ確保します。
上限の指定ができますが,特に上限を指定しなくても,5000kを越えることはあまりにないみたいです。
上限の指定は -b 5000k などを追加してやるといけます。通常は -b 5000k で十分。これを減らせば画質が落ちるが,容量を減らすことができる。(1枚のDVDに長時間録画できる。)

オーディオのビットレートは -ab 192k とかで指定できる。指定しなければ -ab 448k になるっぽい。減らして音質を下げてもサイズはあまり変わらない(映像が巨大なため)ので気にしなくてもいい。

画面の縦横比のアスペクト比は,-aspect 4:3 以外に -aspect 16:9 でもいける。

音量変更方法: -vol 460 460なら,音量アップ。 オプションをつける。 なお256 が同じ音量 これより増やせば,音量アップ。減らせば音量ダウン

ffmpeg -y -i 動画ファイル.avi -pass 1 -threads 4 -target ntsc-dvd -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 -an /dev/null && ffmpeg -i 動画ファイル.avi -pass 2 -threads 4 -target ntsc-dvd -acodec ac3 -ar 48000 -vol 460 -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 出力動画ファイル.mpg

DeVeDeと言うソフトでタイトル付きDVD-Videoを簡単につくれる。ただし動画のエンコードの指定が面倒で,間違うと再生できなくなるので,注意が必要。上記の方法で用意した動画ファイルならば,DeVeDeでエンコード処理をせずにそのまま使える。

DeVeDeでこれらの MPG ファイルを指定する場合は,動画のプロパティ(File Properties)で Advavance Options を開き Misc から This file is already a DVD/xCD-suitable MPEG-PS file のチェックを入れることで,DeVeDeでエンコード処理をしないで済む。(これの方がエンコード設定間違いもなく確実でしっかりした画質・音質で出来る。)

これなら,DeVeDeでエンコードしないので,DeVeDeでの作り直し作業が早く,動画エンコード失敗しても,失敗した動画ファイルのみを対象とすればよいので,修正も早い。など利点は多い。
※メニュー・タイトル画像を NTSC ににするのを忘れずに。(Menu Options ボタンか変更できる。)

大量の動画ファイルをすべてエンコードする方法:

大量にある動画ファイルをエンコードするのは時間がかかります。それが大量にあると,いちいち終わるのを待って実行なんて時間がもったいないです。
大量の動画ファイルを1コマンドで全て順番にエンコードする方法を書きます。

大量の wmv 形式ファイルなら
for nf in *.wmv; do ffmpeg -y -i $nf -pass 1 -threads 4 -target ntsc-dvd -acodec ac3 -ar 48000 -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 -an /dev/null; ffmpeg -i $nf -pass 2 -threads 4 -target ntsc-dvd -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 ${nf%.wmv}.mpg; done

大量の avi 形式ファイルなら
for nf in *.avi; do ffmpeg -y -i $nf -pass 1 -threads 4 -target ntsc-dvd -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 -an /dev/null ; ffmpeg -i $nf -pass 2 -threads 4 -target ntsc-dvd -acodec ac3 -ar 48000 -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 ${nf%.avi}.mpg; done

aviやwmvが複数ある場合は
for nf in *.wmv; do ffmpeg -y -i $nf -pass 1 -threads 4 -target ntsc-dvd -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 -an /dev/null ; ffmpeg -i $nf -pass 2 -threads 4 -target ntsc-dvd -acodec ac3 -ar 48000 -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 ${nf%.wmv}.mpg; done ; for nf in *.avi; do ffmpeg -y -i $nf -pass 1 -threads 4 -target ntsc-dvd -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 -an /dev/null ; ffmpeg -i $nf -pass 2 -threads 4 -target ntsc-dvd -acodec ac3 -ar 48000 -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 ${nf%.avi}.mpg; done

とすれば,OK。他の画像形式ファイルがある場合も,同様に ; でつないでいけばいい。
これなら長時間かかるエンコーディングの場合でも放置しておけば全て終わる。

これらは2パスエンコードなので画質重視だが,エンコーディングに2倍の時間がかかる。
時間が無い場合や,そこそこの画質でいいなら,1パスのみのエンコードでもいい。(1パスでもそんなに悪くは無い。)
-pass 2 の部分だけでいける。 -pass 1 を全て取って, -pass 2 の文字を消せばいける。

たとえば,こんな感じ:
ffmpeg -i 動画ファイル.avi -threads 4 -target ntsc-dvd -acodec ac3 -ar 48000 -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 出力動画ファイル.mpg

wmv ファイル全て(1パスモード):
for nf in *.wmv; do ffmpeg -i $nf -threads 4 -target ntsc-dvd -acodec ac3 -ar 48000 -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 ${nf%.wmv}.mpg; done

avi ファイルなら
for nf in *.avi; do ffmpeg -i $nf -threads 4 -target ntsc-dvd -acodec ac3 -ar 48000 -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 ${nf%.avi}.mpg; done

動画の一部分を切り出すなら
4分00秒から 7分37秒までなら
-ss 00:04:00 -t 00:03:37
を追加で指定する。

ffmpeg -i 入力動画.avi -ss 00:04:00 -t 00:03:37 -target ntsc-dvd -vcodec mpeg2video -s 720×480 -aspect 4:3 -r 29.97 -acodec ac3 -ar 48000 出力動画.mpg

-ss はエンコード開始時間。 -t はエンコードする長さ。 7分37秒までなら,4分を引いた 3分37秒の指定。
ただし,wmvだと,なぜか頭の音が途切れる。(バグ?)
wmvなら,Windowsでムービーメーカーを使って加工するほうがいいっぽい。ムービーメーカーでの出力時に最大の画質で出力するなどで対応。ムービーメーカーならwmvからwmvへの変換なので劣化度合いも少ない(はず)。

ffmpeg以外にも mencoder というのを使っても同様にエンコードが出来る。
ffmpegでは出来ない動画の連結を mencoderでは出来る。

たとえば p1.mpg p2.mpg p3.mpg を 連結して out.mpg にするなら
mencoder -ovc copy -oac copy p1.mpg p2.mpg p3.mpg -o out.mpg
とすると出来るらしい(未確認ですが)。

comments