WindowsとUbuntuのサポート期間とソフトウエアの更新の違い

本日 Ubuntu 8.10がリリースされました。
10月28日の記事でUbuntuのサポート期間のことを書きました。

Ubuntu 8.04 は長期サポート版(LTS)でデスクトップ版なら 3年間,つまり2011年4月まで更新サポートが受けられます。
(ちなみに,サーバ版は5年間サポートとなります。)
今日リリースのUbuntu 8.10 は 1.5年間,2010年4月まで更新サポートが受けられます。(日本向けに最適化されたローカライズ版はまだらしい。)

ところで,通常版が1.5年で,LTSでも3年ってなんか短い気がします。

Windowsの場合,どうなんでしょうか?

マイクロソフト プロダクト サポート ライフサイクルというのがあります。
http://www.microsoft.com/japan/windows/lifecycle/default.mspx
これの「製品のサポート期間」
http://www.microsoft.com/japan/windows/lifecycle/support/default.mspx
これによると,

<Windows ビジネス製品>
* メインストリームフェーズ : 一般発売後 最短5 年間
製品発売から5年もしくは、次期製品が発売されて 2 年のどちらか長い方。
標準的なサポートがご利用いただけます(無償サポート、有償サポート、修正プログラム、セキュリティ更新プログラム サポート、オンライン セルフヘルプ サポート情報など)。
* 延長フェーズ : メインストリーム フェーズ終了後、最短 5 年間
メイストリーム サポート フェーズ終了後 5 年もしくは、次々期製品が発売されて 2 年のどちらか長い方。

<Windows コンシューマ製品>
*メインストリームフェーズ : 製品発売から 5 年間提供
メインストリーム フェーズ終了後は、オンライン セルフヘルプ サポート情報のみ

例えば Windows XPはというと,
http://support.microsoft.com/lifecycle/?c2=1173
メインストリーム サポート終了日が2009/04/14です。って,あと半年!?
 これは簡単に言うと本格的な改良や修正を行う期限です。

じゃあ,この後はダメかというと,そうではなくて
延長サポートってのがあって,これなら終了日が2014/04/08です。
これはセキュリティホールや致命的な欠陥が見つかった場合のみ修正。
細かいサポートや修正はしないよ。それがいるなら,有償サポートになります。

Windowsの方が長くていいんじゃないの?って感じですが,
実は,そんなに単純に比較できません。

Ubuntuの方が期間がかなり短いで,期限が切れたらアップグレードか新規インストールしなければなりません。そのサイクルがWindowsより短いわけです。
しかし,新たに購入しなければならないというわけではないので,誰でもアップグレード出来ます。要求スペックもそんなに変わりません。
(これもあって,私はUSBメモリでUbuntuを使っている。ハードディスクに入れると,あまりアップグレードしたくない気分になる。アップグレード自体は失敗することがあり,設定がうまくできないことがある。せっかくうまく動いているのに,再設定しなければならない。これはLinuxの弱点だろう。ハードディスクを新たに買って新規インストールするのもいいけど,新しいUSBメモリ買って新規インストールして古い環境の設定と新しい環境を比較しながら設定していくことがUSBメモリではハードディスクでするより安くて簡単。)

Windowsは,メインストリーム サポート期間中は問題とか無いのですが終了後の延長サポート間に特定のソフトや特定のハードが動かないなど不具合などがあった場合のWindowsの修正は有償サポートが必要です。しかも,その有償サポートも

「メインストリーム サポートの終了後、90 日以内に延長修正プログラム契約の購入が必要 」
※詳しくはこちら:http://support.microsoft.com/gp/lifepolicy

となっています。WindowsXPなら2009/04/14から90日以内に申し込みしないと,受けられないみたいです。過ぎてしまってから,不具合発生しらたどうなるんでしょう?

じゃあ,新しいWindowsを買ったらいいじゃん。となりますが,安くもないですし,新しいWindowsは,動作が重く遅くなります。必要スペックもかなり高くなり,今使っているコンピュータではCPU性能もメモリもハードディスクの空き容量も不十分な場合は,買っても快適に使うのは,あまり現実的ではありません。実際,WindowsXPで快適でもWindows Vista入れたら遅くなることは有名(メモリは最低1GB以上,ハードディスク空き容量は少なくとも50GBはないとまともに使えない。快適に使うならそれぞれ2倍以上必要)。派手なエフェクトを切ってもあまり軽くならない。その前のWindows 2000からWindowsXPへのアップグレードでも同様。

(実は,Windows XP HOME は「Windows コンシューマ製品」なので,期限が切れるところだったのですが,みんなが反対したので,特別に伸ばされました。それと,Ubuntuが ASUS EeePC にプリンインストールされたのも大きい。)

動かせる見込みが少ない場合,コンピュータを買い換えるしか残されていません。どうせ買い換えるならば,その前にUbuntuなどを一度試してみましょう。また,Ubuntu系のLinuxで,Ubuntuより軽量なLinuxがいくつかあるので,そちらも色々試すといいかと思います。
参考:http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Ecology-HOWTO-9.html

更新の内容についても,WindowsとUbuntu(というかメジャーなLinuxのディストリビュージョン全般)では違いがあります。もちろん,どちらもセキュリティの更新をしますが,更新の範囲が違います。

Windowsの更新は基本的にWindowsのOSの部分のみの更新です。それ以外の更新は,各自のソフトウエア会社ごとで独自に自動更新プログラムが動いています。メーカーの数だけ更新プログラムが動いていることになります。
マイクロソフトはマイクロソフト製品全体のみの更新システムとAdobe社製ソフトウェアのみの更新システムと,Apple社製品のみの更新システム,ウイルスパターンの更新も同様,メーカー単位での自動更新プログラムが動くといった感じです。
また,そして自動更新すらされないソフト群もあります。(フリーソフトや小規模なソフト会社のソフトウェアなど)

Ubuntuの更新はOSの部分以外にも,Ubuntuパッケージ管理下にある,多種多様な周辺ソフト全体のサポート期間となります。更新自体も高速に行われます。具体的には,OpenOffice.orgやFireFoxやGIMPなどもUbuntuの更新に含まれます。基本的にすべてがオープンソースで構成されているから出来る,Linuxならではの特徴です。他のLinuxのディストリビュージョンでもこうなっているものは多いです。
ただし,Ubuntuのパッケージ管理外のソフトを自分でインストールした場合は,この自動更新の対象外となります。
私は,OpenOffice.org 3.0 と Webmin と WMware Player と Wine上のWindows用ソフトのみがパッケージ外でのインストールしたソフトです。他のすべてのソフトウエアは Ubuntuの管理下になっています。提供されているソフトが豊富なので,あまりパッケージ外のソフトを入れることはありません。
(OpenOffice.orgの2.4はパッケージ管理下です。そのうち3.0パッケージ管理下になります。現在Ubuntu環境に合わせてカスタマイズとテストの最中らしいです。)

Linuxを使うのはリスクがあるという考え方をするならば,同様にWindowsを使うのにも別のリスクがあります。と考えることも出来ます。
じゃあ,Macにするとか。まぁ,さらに別のリスクがありますが。(^^;

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mixiのデータベースがすごいのを垣間見る

mixi Engineers’ Blog より
[Tokyo Tyrantによる耐高負荷DBの構築]

なにげに使っているmixi。
すべてのページでログインが必要。(一度ログインすれば,他でする必要は無いのですが,内部的には,すべてのページでログインしているかどうかのチェックが必要。)
なので,ログインチェックをすべてのページでしています。
なので,とんでもない数のリクエストが同時に発生しています。
それでもサーバが落ちないって,やっぱりすごい。
その技術を垣間見ることが出来ます。

・・・専門用語ばっかりで,難しいですが,すさまじいということがよく分かります。
mixi,一見,単純そうに見えてもかなり高度ですね。
mixiを使っている人には おなじみの機能ばっかりですが,裏側がこんなにすごいとは・・・。
たしかに高度じゃないと,ユーザ数の規模が非常に大きいので,遅かったりサーバが落ちますよね・・・。

mixiの使い方は非同期型(複数の人が同時につながない)なのですが,ユーザ数が多いので,同時アクセス数も非常に多い。だからリアルタイムとか同期システム並(複数の人が同時につないで使う)に高性能じゃないと対応しきれない。

他の記事もすごいのばっかりです。
これは,コンピュータ技術者なら,知っておくべきことなのかもしれません。
もっと勉強せねば。

私が使用しているUSBメモリのUbuntuでは,ファイルシステムにext3を使っているのですが,それのチューニングに関するの情報を調べているときに発見。ジャーナリング性能を落として,アクセスタイムの設定をしないようにする方法と それでどんぐらいパフォーマンスアップするかの参考にしようかと思ったが,桁が違いすぎてあまり参考にならなかった・・・。(^^;

ジャーナリングファイルシステム:いきなり電源切ったりしてもファイルシステムとして異常がない様にするそうな。USBメモリとかだといきなり抜き取れるので,これがないと心配。ext3 フォーマットにはジャーナリングファイルシステムがある。ジャーナリングのレベルを3段階で設定。ジャーナリングすると,フラッシュメモリの書き換え回数が増えてかつ,遅くなりそうなので,信頼性をとるか耐久性・アクセス速度を取るか悩みどころ。

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Ubuntuの新版「8.10」,まもなく公開

Ubuntuの新版「8.10」,まもなく公開
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081028/317894/

英Canonicalは英国時間2008年10月27日,LinuxディストリビューションUbuntuの新しいデスクトップ版「Ubuntu 8.10 Desktop Edition」とサーバー版「Ubuntu 8.10 Server Edition」の公開予定を発表した。どちらも英国時間10月30日,UbuntuのWebサイトから無償でダウンロード可能となる。

Ubuntuの最新版 8.10が間もなく公開されます。
このバージョンの意味ですが,8は2008 の8で,10は10月の10だそうです。
Ubuntu 8.04なら,2008年4月バージョンということになります。
Ubuntu 8.04 は LTS バージョンで,Ubuntu 8.10 は通常バージョンです。
LTSとは,ロングタームサポートの意味で,長期間サポートがあるバージョンです。デスクトップ版は3年間,更新などのサポートがあります。
Ubuntu 8.10は通常版なので,サポート期間1.5年しかありません。

私は,USBメモリのUbuntu 8.04は とりあえず今回のアップグレードはしません。まだまだ,サポート期間があるので・・・。それに,特殊なカスタマイズもしているし・・・。

もし,Ubuntu 8.10を使うならば,USBメモリを新たに買って,新規インストールして使おうと思います。(両方のバージョンを使うかも。いや,古い方は普通のUSBメモリとしてUbuntu使用用の現役引退。バックアップ用に使おうか。)

USBメモリインストールを基本にしていると,コンピュータをもう一個用意すれば,同時に使えます。・・・があまりするメリットはありませんね・・・。少なくともハードディスクの空き容量が少ないからやめようかとか,既にデュアルブートなので,ブートメニューにうまく登録追加登録できるか,以前のブート設定が消えてしまわないか,空き容量がないから以前のバージョンを消さなきゃ,でもうまく消えるかどうか心配。アップグレードは時間がかかるしなぁ。というのとかも,悩まなくて済みますから。

USBメモリ運用だと,ハードディスクにインストールしていた時の悩み事がまるで嘘の様にありません。

KCGグループは今,イベント盛りだくさんですね。
http://kcg.edu/
http://www.kcg.ac.jp/
http://www.kcg.edu/

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音がしないコンピュータ

最近のハードディスクは静かだ。しかし,SSDやUSBメモリブートに比べたら,かなりうるさい。

ハードディスクはガリガリ音やディスクが高速回転する音が出る。
ハードディスクが非常に熱くなる。熱くなると寿命が極端に短くなる。
 (電子部品も高熱だと寿命が縮む。)

USBメモリブートで使っていると,そういう音がまったくしない。
非常に静かで落ち着く。そして全然熱くもならない。
特にノートパソコンだと熱量が全然違う。
音は,冷却ファンの回る音だけ。しかも涼しいというか冷たい風が出てくる。

USBメモリの寿命は短いかもしれないが,コンピュータの発熱量が非常に少ないので,コンピュータの寿命を伸ばすことができる。

ハードディスクの駆動量がすくないor無いので消費電力も少なくて済む。省エネにもなる。

ハードディスクをSSDにするのは高いけど,USBメモリブートなら安くできるし,取り付けも簡単。やめるのも簡単。さて,USBメモリは いつまでもってくれるだろうか。寿命が尽きたらUSBメモリを買い換えるだけだが・・・。

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USBメモリの書き換え回数には制限があり,USBメモリでUbuntuを動かす危険性について。

USBメモリで普通のハードディスクと同等のインストールをしたUbuntu使っているので,「つっこみ」が入る前に一応,ポリシーというか方針などを書いておきます・・・。

USBメモリの書き換え回数には制限があり,USBメモリでUbuntuを動かす危険性について。

Ubuntu日本語フォーラムより
USB メモリーで Ubuntu を運用するのが望ましくない件
http://forum.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=3129
より

 知っている方も多いでしょうが、USB メモリーの寿命はそう長くはありません。USB メモリーで Ubuntu 環境を運用することの危険性を知っておいてください。

そこのリンク:
http://usersforum.turbolinux.co.jp/viewtopic.php?t=101
より

例を上げると、USBメモリに使われる、NANDメモリは、通常は10万回程度の読み書き保証があると思いますが、5秒毎に書き換えを行うと、一日に、(60/5)*60*24=17,280回の書き込みになり、6日程度で10万回になります。アプリケーションなどのデーターと違って、ログなどが煩雑に書き込まれるOSのディスクとして利用すると、意外と10万回のアクセスは、すぐに行われてしまいます。

6日っすか!!。NANDメモリ1箇所につき10万回なので,この計算式は1箇所に集中して書き換えが発生したら・・・。ということなんじゃないでしょうか?

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080204_usb_memory_life/
によると

使用頻度としては2週間~3週間に1度あるかないかぐらいで、LinuxのISOイメージなどを詰め込んで移動させるのに使ってました。

購入したのは2007年2月27日。故障したことが発覚したのは2008年1月13日。発覚したきっかけはこのUSBメモリにコピーしたZIPファイルをローカルに戻して解凍しようとしたらエラーが起きたこと。さらに画像も化けることが判明。

書き込みデータがこわれています。2週間~3週間に1度,LinuxのISOイメージなど書き込みだけで1年未満でディスクがこわれるのでしょうか?
具体的な書き換え回数を計算すると・・・。
1年は365日で1週間は7日なので週の数は 365÷7=52.142857143となり,1年は約52週あることになります。で2週間〜3週間に1度あるかないか,なので多く見積もって2週間に1度書き込みとすると,1年の書き込み回数なら 52週÷2週=26回となります。
多めに見ても26回しか書き込んでいないはずです。「ウエアレベリング」などの書き換え回数最適化を無視して計算していますので,実際はもっと少ない回数となります。
NAND型フラッシュメモリの寿命はそこまで短くありません。

そもそも,書き込みエラーチェックが働いていないのでは?
不良セクタチェック機能も働いていませんし。
など,疑問がたくさんあります。

これは,このUSBフラッシュメモリ自体がたまたま不良品である可能性が高いと思われます。通常の品質であればここまで低いとは思えません。これは,書き換え回数が限界に達したから壊れたということではないと思われます。またそうであっても,26回書き換えただけで書き込み限界に達して こわれるというのは,10万回どころか100回にも達してないので,商品のばらつきというレベルではなく,不良品であるともいえます。

また,そのレベルの品質で出荷しているのならもっと大勢の人が被害にあうはずで,だれもUSBメモリを使わなくなります。

USBメモリ=危険,ハードディスク=安全とはなりません。どちらもデータが消える危険性がある。ということです。

USBメモリはハードディスクよりは寿命が短いかもしれませんが,短すぎて問題があるというレベルでもありません。(というのを実証実験中ですが・・・。)

私は 以前,1年程度しか使っていないハードディスクが壊れました。ハードディスク上のデータがこわれているので,コンピュータの動作がおかしくなっています。
その時の様子:http://sato-si.at.webry.info/200504/article_2.html

ここでいうUSBメモリは危険というのは,SSDが危険とか,ハードディスクが危険というのと同等だということです。

どんな記憶ディバイスでも突然こわれることがあるので,バックアップを取りましょう。ということです。

私が使っているUbuntu環境は1ヶ月となります。フルにデスクトップ環境として動かしています。朝から夜まで動かしていることも何日もあります。

消える消えると言われているので,定期的にGParted を使ってUSBメモリのフルイメージのバックアップをしていて,ディスク全体のチェックをかねてディスクイメージのバックアップをしていますが,エラーなしでコピーが取れています。

良く書き込まれるところをRAMディスク化していますが,まだまだしょっちゅう書き換えている箇所があります(ログ系です)。

ちなみに,高価なUSBメモリだと書き換え回数が多いものもありますが,これは,おもいっきり安物です。

たまたまでしょうか?ラッキーなだけ???ひょっとして間もなく終了!?

USBメモリが壊れたら,壊れたら買い換えます。別のメーカーにして,また耐久テストをしてみます。もちろん買い替え費用は3千円程度です。2回まで買い換えるつもりです。(USB接続のハードディスクの最低価格が9千円程度なので3回買い換えるとUSB接続ハードディスクより高くなるため,損な気分になるから。)

しかし,なかなか壊れてくれません。さて,いつになったらこわれるのでしょうか?

ところが,世の中にはSSDにUbuntu 8.04 が インストールされているのコンピュータが日本でも販売されています。
SSDもUSBメモリもどちらもNAND型フラッシュメモリです。基本的な構造が同じです。またNAND型フラッシュメモリは書き換え回数が10万回といわれいる根拠の構造です。
SSDにUbuntu 8.04 が インストールされているのコンピュータとUSBメモリに入っているUbuntu 8.04 に違いがあるのでしょうか?(なんか,カスタマイズされているそうですが,関係あるのかな。また,これによって書き換え回数に対する根本的な解決が出来るなら知りたい。)

参考(以前にも出しましたが・・・):
 Enterprise Watch デル、Atom搭載で約1kgのミニノート−Ubuntu採用で5万円を切るモデルも http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/hardware/2008/09/05/13787.html
http://www1.jp.dell.com/content/topics/topic.aspx/jp/segments/corp/pressoffice/2008/080905?c=jp&l=ja&s=corp

それに以下の様な話もあります:

2006年8月の記事です:
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20060801/244807/

 メモリーメーカーにこの点を聞いたところ、フラッシュメモリーの耐久性は大きな障害にならないとのことでした。読み書きを繰り返すごとに劣化はしていきますが、HDDのように急に壊れることは少ないとのことです。劣化の進行具合も「記録保持期間が10年間だったものが、8年、7年と短くなっていく程度」(同メモリーメーカー)。また、フラッシュメモリーには読み書きを制御するチップも搭載されており、特定の場所に書き込みが集中しないよう工夫されています。

 

2007年5月の記事です:
http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/200705/index2.htm

 また、フラッシュメモリーは書き込みできる回数に制限があります。電子が貫通する際に酸化絶縁膜を劣化させることがその原因です。対策として、なるべくすべてのメモリーセルに対して均等に書き込むため、「ウエアレベリング(メモリーへの書き込み回数を平滑化すること)」などの工夫が盛り込まれています。おかげで、現在市販されているフラッシュメモリーは50〜100万回程度までの書き込みが可能とされているので、現実的な使用状況において、特に気にする必要はなくなったと言っていいでしょう。

 

SSDとUSBメモリはどちらもNAND型フラッシュメモリーです。
SSDには,「ウエアレベリング(メモリーへの書き込み回数を平滑化すること)」があってUSBメモリには,「ウエアレベリング」がないのでしょうか?
最近のUSBメモリにも「ウエアレベリング」入っているはずですが・・・。

ということで 大丈夫なような気がするので とにかく 実証実験中です♪。

・USBメモリで運用するメリットが大きいこと
・問題があることを知っていて,その問題にある程度対処していること(書き込みが多いディレクトリとホームディレクトリをRAMディスク化している)
・SSDとUSBメモリはどちらもNAND型フラッシュメモリで書き換え回数が10万回ですがどちらも「ウエアレベリング」によって書き換え回数が多くなっていて,SSDはプリンインストールすらOKで,USBメモリはだめなのはなぜか?が良く分からないため。(USBメモリの方がしょぼそうですが。)
・USBメモリがこわれたときの損害が3,000円程度で済むため,極めてローリスクである。

SSDでも書き換え回数について:

http://bbs.kakaku.com/bbs/05370110002/SortID=7458703/

http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/200705/index2.htm

SSDやUSBメモリは50〜100万回程度までの書き込みが可能と

いうことを考えると,HDDと同等か半分の性能まで確保出来ていると考えていいような気もします。

参考:
日本HDD協会2008年4月セミナーレポート
〜HDD対SSD、その行方を議論:
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0423/idema.htm

USBフラッシュメモリの書き換え回数:
http://edcforum.okwave.jp/qa2257876.html

ハードディスクの寿命と故障リスク:
http://www.reusepc.net/page/chuko_choice05.html

 一般的に、100万回以上の書き換えができ、それが機械的な寿命なのですが、実際にはその書き換え回数に満たない年数で寿命を迎えます。その原因は人間は気になりませんが、空気中を漂う埃です。

ハードディスクの寿命:
http://hddbancho.co.jp/longevityof_hdd.html

日ごろ接する電気製品で最も壊れるのは電球・蛍光灯に続いてハードディスクそのものであるから数十年の寿命であっても信用しにくい。

上記より,USBメモリやSSDの寿命や信頼性はいずれハードディスクを越えるでしょう。機械的に高速回転や可動部があるものは信頼性・寿命・チリ・ほこりの環境・振動衝撃に対する耐性や消費電力や大きさに限界がありますから。これからはゼロスピンドルですよ。

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.NET開発をLinuxで MonoDevelop 1.0

Windowsアプリが .NETに移行している。
.NETはWindowsだけで動くものではなく,LinuxやFreeBSDとかでも動く。

ただし,動くといっても,ウインドウ等のGUIを使ったものは,実はWindowsじゃないとまともに動かない・・・。

そして Linux(正確にはUNIX系OS)でも, .NET環境がある。その1つがMono Projectだ。

開発環境も Visual Studio風のものがある。それがこの MonoDevelopだ。バージョンも1.0となり,とりあえず一通りの機能がある。

 ※画像をクリックすると拡大して細かいところまで見えます。

MonoDevelopVersion

当然,マウスでボタンとかテキストボックスを置ける

MonoDevelopGUIEdit

ここで使用している言語は.NET定番のC#。

MonoDevelopCSharp

他にも,C言語とC++と VB.NET(!)が使える。

MonoDevelopVBNET

VB.NET って・・・。

特筆すべきはC#やVBを使ったサーバサイドのアプリ ASP.NET が作れてしまう点だ。まさか,これが出来るとは・・・。Windows + IISだけだと思っていたが,Linux + Apache で開発・実行出来てしまう。

しかし,残念ながら,Windows用のウインドウとかを使った.NETアプリは作れない。作れてもまだ全部のWindows向けの機能がMonoで実装されていないので,動かないものも多い。Windows向けのソフトをマウスを使ってGUIで作ることも今は出来ない・・・。残念。しかし,そのうち可能になるだろう。需要も多いだろうし。ていうか,私はそれをやりたいのだが。

Linuxのソフト開発も変わっていくのだろうか。viとかemacsでgccとかperlから,こういう統合環境も普通になるのだろうか?

もちろん,これらもすべて8GBのUSBメモリで使っているUbuntuに入っています。どこでも,借りたコンピュータでもいきなり .NET開発環境出来ます!

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もののけの世界

rindo-1

京都の山奥の某所です。静かです。
今日,走って来ました。
山道・林道等を走っています。これは,とある林道の終端。

財布にOS入れて,山の中を走っています。というか持っている必要性は無い気はしますが・・・。

オフロード走行はおもしろいです。また時々感動的な風景に出会います。ほとんどは,日本の山の中という感じですが,時々「ここは本当に日本なのか?」と思う様な風景に出会います。

今日もそんな風景に遭遇しました。写真だとすごさがなかなか伝わらなくて残念です。

rindo-2

光が見えます。もちろん画像処理とかしていません。

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財布にOS

Ubuntu-USB-saifu

最近の財布の中身。お金とカード類以外に
例のUSBメモリと名刺カードサイズCDを入れています。
どこでも同じ環境を常に持ち歩ける。手ぶらでも財布さえも持てば。
コンピュータが無い場所はネットもメールもメモもケータイで。
あとは普通の手帳の方がいいかも。

コンピュータは違っても起動する環境は同じ。結構不思議な感覚。キーボードが違った(Fnキー+○とか全然違うし)りマウスが違ったり(タッチパット,トラックポイント,普通のマウス),指紋認証ログインがあったりなかったりと違うので,間違った操作をしてしまう。
あと,コンピュータのスペックが低すぎて動かない時は,ただのUSBメモリとして使う。(Ubuntuの動作スペックに依存)

しばらく使っているけど,この環境で困ることは,Ubuntuで動かないソフトが必要な時。たとえばMSアクセスとか。Wineを使ってなんとか動かすことで対応か?

OpenOffice 3.0がリリースされてMS-Office 2007 の ファイル形式を読み込める様になった。ただし2007形式で保存は出来ないけど。(Novell 版 OpenOffice のみか?)

あーそういえば,SDカードの方が少し安くてコンパクトにできるかな。
スマートさはこちらの方が上。こっちは,コンピュータから飛び出さないからね。
ただ,標準装備しているコンピュータの数が少ないので,あまり使えないかも。
新しいコンピュータは,SDカードのスロットが標準装備になってきているのでこっちの方が普通になるかも。

落としても,心配しない様にファイルシステムを暗号化しようかな。

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WindowsとMacを混ぜた様な環境の秘密その2

最近はWindowsとMacを混ぜた様な環境
WindowsとMacを混ぜた様な環境の秘密
の続きです・・・。まだあるんです。秘密

もはや コンピュータの使い方が変わります。

この環境のインストール方法を見れば,ある程度わかるのですが,VMware Playerという仮想コンピュータソフトを使ってインストールしています。

つまり,USBメモリのUbuntuは現実のコンピュータだけではなく仮想のコンピュータでもそのまま動きます。
そうなると,複数同時に使えるんです。

UbuntuVirtualBox1

えーとどういうことかというと

仮想コンピュータとはコンピュータ上でコンピュータの動作を再現してコンピュータ上で別のコンピュータが動いている状態をつくるもので,1つのコンピュータ上で複数の別のコンピュータとOSを動かすことができるソフトです。動作は完全に別のコンピュータなのでソフトを使うにはその仮想コンピュータにOSとソフトをインストールしなければなりません。ハードディスクは仮想ハードディスクが使われていることが多いです。。実際のハードディスクは使いません。実際のハードディスク上に仮想コンピュータで使うハードディスクのディスクイメージのファイルを作成します。
実際のハードディスクは使えないことが多いです。そもそも実際のハードディスクに入れてしまうと実機に影響を与えてしまうので,仮想コンピュータでは出来出来ません。(仮想コンピュータが実機に影響を与えると危険です。)
それとは別にUSBもサポートしています。USBは仮想的なものではなくて,実際のコンピュータにつながっているものを使います。
とすると,USBメモリも実際のUSBメモリが仮想コンピュータで使える様になってしまい,OSの起動がUSBブートするタイプだと,何の変更もないまま仮想コンピュータで起動できるという理屈が成り立ちます。実際には,CD-ROMからUSBメモリ上のOSを起動すると言う方法で起動が可能です。
ちなみにCD-ROMやDVD-ROMは実機のものを使ったりCD-ROMのイメージファイルを使ったり出来ます。

最近は,市販の仮想コンピュータソフト,VMwareとかVirtual PCとか VirtualBoxが無料で手に入る様になりました。これらのソフトは以前は高額なソフトでしたが,今では無料で使えるので趣味で仮想コンピュータを作ることが気軽にできる様になりました。

そして このUSBメモリに入れたUbuntuをVirtualBox で起動させて設定を少ししてやると,仮想PC上で動く上に3Dデスクトップまで動作させることができます。ちょっと遅いですが・・・。

UbuntuVirtualBox2

UbuntuVirtualBox3

・OSは一度インストールすれば持ち歩き続けることができる。
・パソコンを買い替えても,出先のパソコンでも同一の環境でできる。
・仮想コンピュータソフトを使えば,複数同時起動が可能。
 複数のUSBメモリにOSを入れて,それを複数持ち歩き,複数同時に起動できる。
  たとえば,データベースとウェブサーバの入ったUSBメモリとデスクトップ環境の入ったものとか。

・いろんなサーバをそれぞれUSBメモリに入れておけば,1つのコンピュータに複数さして仮想コンピュータを複数起動して複数のUSBメモリのサーバを起動。
 もしパフォーマンスが不足する様なそのサーバだけUSBメモリを取り出し,仮想コンピュータから実機単体で動くサーバにUSBメモリを差し込んで運用すればすぐにパフォーマンスアップ。

・サーバのアップグレードや故障によるコンピュータの変更も,コスト削減のために実機から仮想化に戻すのもUSBメモリを差し替えるだけで即可能。設定や再インストール再設定は少しの設定で ほとんど正常に動く。

・コンピュータを買い換えても設定しなおさずにUSBメモリを新しく買ってきたコンピュータに差し込むだけで即使える。

・USBメモリで起動したOSにさらにWMwareなどの仮想ソフトを入れてその中でWindowsを起動するなども可能です。
  実際にUSBメモリ内のUbuntu上のWMwareにWindows2000を入れて動作させることができました。

問題はマシンのパワーと実メモリがたくさん必要なことです。
USBメモリの書き込み速度が遅い。
逆にそれさえ解決すれば,技術的なハードルは他にはありません。

つまり,コンピュータの使い方が変わります。

5万円PCとか安価なPCよりももっと安価な使い方ができます。
例えば,自分でコンピュータは持たない。OSは無料で,記憶装置と起動方法が 3千円程度のUSBメモリと100円程度のCD-Rを持っていて,自分の環境をどこのコンピュータでも使える。公共の場だったり,学校だったり,職場だったり,ネットカフェだったり。

遠い未来の話じゃないです。現実に今可能なのです。

コンピュータ技術は勉強すればするほど お得です。

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WindowsとMacを混ぜた様な環境の秘密

最近はWindowsとMacを混ぜた様な環境 ,実はこれは USBメモリにインストールされていてUSBメモリをコンピュータに差し込んで電源を入れると起動できます。(USB-HDDブートを有効にするBIOSの設定が必要ですが)

USBでブートが出来ないコンピュータや失敗する場合は起動のみ百円ショップで売っている名刺サイズのCDでします。

なので,この2つを持ち歩くだけで任意のコンピュータで起動出来ます。

つまりインストール不要でどのコンピュータでも同じ環境で使えます!

USB-CD-R

Ubuntuはハードウェアの対応や自動認識能力が高いのでディバイスドライバがなくて困るということも あまりありません。

インストールされているOSが起動しなくなったときの復旧作業にも使えます。それも快適なカスタマイズされた環境で!

USBメモリだと容量が少ないじゃないかと 言われそうですが,Ubuntu プリンインストールの5万円ミニノートパソコンは 4GB SSD(ハードディスクの代わりにフラッシュメモリタイプの記憶装置) にインストールされているものもあります。

参考:
 Enterprise Watch デル、Atom搭載で約1kgのミニノート−Ubuntu採用で5万円を切るモデルも http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/hardware/2008/09/05/13787.html

http://www1.jp.dell.com/content/topics/topic.aspx/jp/segments/corp/pressoffice/2008/080905?c=jp&l=ja&s=corp

最近のUSBメモリは大容量でも安く簡単に手に入ります。この環境を入れているのは 8GBですが3千円程度で購入しました。高速でもなんでもない普通のUSB 2.0タイプ。Ubuntuプリンインストールの5万円ミニノートパソコンの倍の容量です。

Ubuntu の Wiki で USBメモリへの専用のインストール方法が紹介されています。

Ubuntu Tips/USBデバイスへのインストール/UbuntuをUSBメモリにインストールするには

Ubuntu Tips/USBデバイスへのインストール/USBメモリ上のUbuntuを快適に使うには

私はこの方式を試しましたが,色々調べてみると,特にUSBメモリ専用のインストール方式じゃなくても入れることが出来るのが分かりました。普通にハードディスクへのインストールと同一の方法で出来てしまいます。なんらかの不具合があるかもしれませんが・・・。(特に速度)
インストールの詳しくはこちら:http://sato-si.at.webry.info/200810/article_2.html

WindowsでこのUSBメモリを見ると 1GB のUSBメモリとして認識出来ます。残りは Ubuntu 用領域として使っています。具体的には以下の様な感じです。Ubuntuからは 先頭の1GBも記憶装置として使えます。ファイルのやりとりに便利です。

USB-PT

1つめが FAT32フォーマット。(1ギビバイト・・・。1ギガバイトとちょっと違います。ネットで調べてね。)
 Windowsで認識できる記憶領域です。普通の1GBのUSBメモリな部分です。
2つめが ext3 フォーマット。Linuxで最近標準で使われる様になってきているフォーマットの方法です。(6.43ギビバイト)
 Ubuntu 8.04 がインストールされています。
3つめが linux-swap フォーマット。いわゆるスワップ領域。実メモリの空き容量が少なくなって来たら一時的に書き込む領域。なくてもいいが。(258.86メビバイト)
 USBメモリへの書き込みは遅いので,ここを使うとかなり速度が低下します。っていうかほとんど固まります(汗)。ですが滅多に使いません。ここを用意しているのは,メモリ不足で停止してしまわない様にするための保険です。

問題は
・書き込み速度がめちゃくちゃ遅い。(SSDだとめちゃくちゃ速いんですが・・・。)
・USBメモリなどは書き換え回数に制限がある。(SSDでも同じことがいえます。)

要するに,USBメモリへの書き込みの回数を減らせばいいのです。

Linuxなので,OSを動かすとやたらとファイルを書き込む。
書き込むところをどんどんRAMディスク化していく改造を実施。
詳しくはこちら:http://sato-si.at.webry.info/200810/article_1.html

※本当はUbuntuはとくに設定をいじることなく快適に使えるのですが・・・。

書き込みの監視を行うスクリプトも作成した。
・・・といっても時々
sudo find /var /etc -mmin -5 -print
と入力するだけですが・・・。
意味は5分以内に更新があったファイルを検索する。
( /var ディレクトリ内と /etc ディレクトリ内が対象 )

USBメモリ上のスワップ領域はできる限りさせない。(空きメモリを確認するとか・・・。)
ハードディスク領域にスワップ領域を用意させてそっちのスワップを使う設定をする等。(swapon コマンドやswapoff コマンド)
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動作はかなり安定しています。Ubuntuは新しいバージョンがいっぱい入っている割にはバグが少なく大変安定しています。(Linuxの新しいバージョンはほとんど開発中バージョンみたいなもので,バグとか結構あって不安定です。)

カスタマイズしまくると Windows XPより軽くて Windows Vistaよりも派手な環境で安定しています。Windows で派手な効果を追加でいれると不安定になったり,遅くなったりします。しかしLinuxのこの3D効果などは大変軽く,メモリ量も普通に使っても 14MBしか使いません。3Dのビデオカードの性能もそこそこで十分高速に動きます。ちなみに UbuntuのFireFox 3.0.3 は普通に2,3個開くだけで133MBとか使いますが・・・。FireFox 3方がよっぽど重いです。

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