XAMPPとシステムのWeb,MySQLサーバを一緒に使う方法

XAMPP は Apache2や PHP や MySQLやPerlやFTPサーバなどを一式インストール・設定が出来るソフト。

XAMPP for Windows は簡単なのですが,XAMPP for Linux (LAMPP)は 正直,あんまり簡単じゃないです・・・。これを使いこなせるほど勉強するより,各Linuxディストリビュージョンのパッケージのインストール方法を勉強した方が簡単で,実用的な気がします。

特にDebian Ubuntu RedHat CentOS Fedora とか使っている場合は,標準のパッケージ管理を使ってApache2 + MySQL + PHP5 で動かした方が簡単で,セキュリティアップデートも自動で連動してくれます。デフォルトでもセキュリティ的は,XAMPPほど やばくないです。(RedHat系はphpmyadmin は標準パッケージにないので別途のインストール手順が必要。)

それでも XAMPP for Linux を使うメリットとしては,サーバ環境を1ディレクトリのコピーで別のPCへごっそりコピーできる点かな。

あとは,標準のパッケージ管理されたApache2やMySQLなどと別に入れれるので,ウェブサーバ環境を1つのPCに2つ入れることが便利かな。

ただし,サーバ待ち受けポート(HTTP80番 HTTPS443番 MySQL3306番)が衝突するので,同時に起動出来ません。ポート番号を変えてもいいのですが,いちいち設定変更するのもややこしいので,両方インストールして,どちらか一方のみを起動するスクリプトを考えてみました。

XAMPP for Linux のApache2とMySQL起動スクリプト。標準のパッケージ管理されたApache2 と MySQLを停止させます。Ubuntu Debian RedHat CentOS Fedora に対応。

#!/bin/sh

# 標準のパッケージ管理された Apache と MySQL サーバを止める。
# for Debian/Ubuntu Package Apache/MySQL Server
if [ -f /etc/init.d/apache2 ]; then
/etc/init.d/apache2 stop
fi
if [ -f /etc/init.d/apache ]; then
/etc/init.d/apache stop
fi
if [ -f /etc/init.d/mysql ]; then
/etc/init.d/mysql stop
fi

# for RedHat/CentOS/Fedora Package Apache/MySQL Server
if [ -f /etc/init.d/httpd ]; then
/etc/init.d/httpd stop
fi
if [ -f /etc/init.d/mysqld ]; then
/etc/init.d/mysqld stop
fi

# PEAR のPATHをlampp 用に最適化。
export PHP_PEAR_PHP_BIN=/opt/lampp/bin/php
export PHP_PEAR_INSTALL_DIR=/opt/lampp/lib/php

/opt/lampp/lampp startmysql
/opt/lampp/lampp startapache
# httpsもいっしょに起動してしまう場合は,以下のコマンドで停止しておけば,次回以降はつられない。
#/opt/lampp/lampp stopssl

上の逆。XAMPP for LinuxのApache2とMySQLをとめてパッケージ標準のApacheとMySQLの起動するスクリプト

#!/bin/sh

/opt/lampp/lampp stopmysql
/opt/lampp/lampp stoptapache

# 標準のパッケージ管理された Apache と MySQL サーバを止める。
# for Debian/Ubuntu Package Apache/MySQL Server
if [ -f /etc/init.d/apache2 ]; then
/etc/init.d/apache2 start
fi
#if [ -f /etc/init.d/apache ]; then
# /etc/init.d/apache start
#fi
if [ -f /etc/init.d/mysql ]; then
/etc/init.d/mysql start
fi

# for RedHat/CentOS/Fedora Package Apache/MySQL Server
if [ -f /etc/init.d/httpd ]; then
/etc/init.d/httpd start
fi
if [ -f /etc/init.d/mysqld ]; then
/etc/init.d/mysqld start
fi

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VMware ESXi 4.0 ハード上で直接動く仮想化ソフト

VMware ESXi 4.0という仮想化ソフトウエアがある。
これは無料で使えます。

OSなしで動かすことが出来る,ハイパーバイザー型と言われるものだ。
仮想化ソフト自身にOSに必要な機能のうち,仮想コンピュータを動かす分と管理ツールのみの構成のものだ。

OSのコードの量がすくなく,動作のためのオーバーヘッドがすくない。
システムのコードの量がコンパクトなのでセキュリティアップデートの範囲が非常にせまい。

ただし,
動作するハードウエアをかなり選ぶ。ディバイスドライバーが少ない。最低限,ESXiがCPUとインサーネットとRAIDコントローラが対応していないと厳しい。

CPUはデュアルCPUが基本。例外的に4コア以上あれば1CPUでもOK。Xeonの5500シリーズ以降なら仮想化のオーバーヘッドが少ない!

メモリは4GBとかないと厳しい。ESXi自体が動くのに1GBは絶対必要。また,各仮想PCごとに,割り当てメモリ以外メモリ管理領域が必要。一応,メモリのオーバーコミット機能というのがあり,仮想コンピュータに割り振れる合計メモリ量は物理メモリの2倍までいけるが,完全に使いきると,しんどくなるので,快適に動作させるなら,合計割り当て可能メモリ量はESXi作業用メモリ1GBを引いた量が現実的でしょう。

つまり,物理4GBメモリ搭載なら,仮想PCには合計3GBまで割り当てが確実に快適動作させる目安だと思います。

RAIDが基本。ただしハードディスクのホットスワップ(動作したままハードディスク交換はハードメーカがESXi用に用意していないと無理。)

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もうすぐUbuntu 10.04LTS

もうすぐUbuntu 10.04LTSが発表される(はず)
(10.04は2010年4月の意味なので)

8.04以来,久しぶりのLTSです。

LTSとはロング・ターム・サポートといって
長期サポート版となります。通常版は1年半だけどこのLTSは3年間,セキュリティの更新などのサポートを受けることが出来ます。

私は今も 8.04を使っています。FireFoxは3だし OpenOffice.orgは2です。
FireFoxは3.6を別途入れていますし,OpenOffice.orgは3.2を別途入れています。

LTSの弱点は最新版のメジャーバージョンアップのものがUbuntuの標準サポート外となっている点ですが,今後も変わらないのでしょうか?

安定して動作することを保証するか,多少不安定でも常に最新版を入れれるか選べれる様になるといいのですが。

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Google Maps API V3

Google Maps API Version 3はAPIキー登録が不要になった。
いままではキーごとにアクセス数制限があったのに,その制限もなくなった!

そればかりか,大量にアクセスがある場合は事前にお知らせすれば,サーバ増強までしてくれるそうな。

http://code.google.com/intl/ja/apis/maps/documentation/v3/

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Ubuntu 9.10 日本語Remix CDがダウンロード可能に

Ubuntu 9.10の日本語Remix CDがダウンロード可能になりました。

http://www.ubuntulinux.jp/News/ubuntu910-desktop-ja-remix

本家の方も多言語対応なので必要ないといえば,ないのですが,日本語で使うなら,この日本語 RemixCDのUbuntuが日本語に関する最適化がされているので,使いやすいです。
Ubuntu Japanese Teamの方々が作成しています。

サーバ回線がぱんくしないように配布開始から1週間程度はBitTorrentによる配布のみとなっています。
BitTorrentはダウンロード専用ソフトで,サーバへの負荷や回線の込み具合を考えてダウンロードするらしい。

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Ubuntu 9.10 リリース

世の中はWindows7ばっかりですが,
Ubuntuも新バージョンの 9.10 がリリースされました。

日本語リミックスCDは数日後に公開されます。

公開直後は BitTorrent のみのダウンロードだそうです。

http://www.ubuntulinux.jp/News/ubuntu910

ウインドのテーマのデフォルトが私のお気に入りの
ウインドウテーマとおなじものになりました。
テーマカラーもこげ茶色になったみたいです。
http://www.ubuntu.com/products/whatisubuntu/910features

http://slashdot.jp/linux/article.pl?sid=09/10/30/0729225
デフォルトのファイルシステムがext4に変わったのと
漢字変換などのIMのSCIMからIBusへの変更されたのが
大きい点でしょうか。上記のURLによると
どちらも不具合があるみたいですが(^^;
それと,起動時間の短縮も見逃せません。

リリース直後なので,色々と不安定とは思いますが,
6ヶ月に1回の新リリースは守られているみたいです。

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Ubuntu 9.04搭載のモバイル端末ARM系 SHARP NetWalker PC-Z1

SHARPから Ubuntu 9.04搭載のモバイル端末NetWalker PC-Z1が発売されています。

—-

公式サイト:
http://www.sharp.co.jp/netwalker/
ニュースリリース:
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/090827-a.html
Ubuntu Japanese Teamの日本語フォーラムのNetWalkerのフォーラム
https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=5824

ついに日本のメーカもUbuntu搭載コンピュータを販売しはじめました。

Ubuntu 9.04のARM版が入っていて電源を入れてから3秒で起動します。A6サイズ。重量は409gバッテリー時速時間は10時間で充電時間は3.5時間。
CPUは一般的なコンピュータで使われているIntel系ではなく,組み込み系のCPUのARM系となります。ARM系CPUは一般的にIntel系よりもずーっと消費電力がすくなくモバイル系PCに適しています。それでいてネットPCと大差ない性能があります。

ARM系CPUを搭載した機器は非常に多く,ほとんどのケータイ電話やケータイゲーム機器(DSとかPSP)で採用されています。高機能なポータブル系電子機器にはARM系CPUが使われていることが多いので,ほとんどの人がARM系CPU搭載機を1台以上持っているでしょう。

Ubuntuには,Intel系以外にARM系版があり,NetWalkerにはそれが入っています。

SHARPは以前ザウルスを発売していましたが,その延長にある様な感じになります。

電気屋さんで展示してあるのをさわってきました。
オープン価格ですが,店頭実売価格は 4万4千800円程度みたいです。(2009年9月末)

起動は3秒だが,ソフトの起動は3秒以上かかるものが多いです。FireFoxは比較的速く起動するみたいですが,OpenOfficeはさすがに起動が遅いです。(PC版でも遅いので,仕方ないです。)とはいえ,Core 2 Quad Q8400 RAM4GBのマシンでのソフトの起動速度と体感的には大差はないので,なかなか使えると思います。

画面はタッチパネルになっています。指でもタッチして使えますが,ドットがかなり細かいので,指でウインドウ閉じるボタン[x]を押したりウインドウサイズを変えるのは,細かすぎて,ほぼ無理です。付属のペンを使わないと,ウインドウ操作とかは大変。

Ubuntu 9.04がそういった細かい画面での操作を想定したデザインではないというのもある。ザウルスとかでは,最初から小さい画面で操作する前提の設計のOSが搭載されているため,こういったことで苦労することは,あまりなかった。

タッチパネル以外に光学式のポインタ操作がついているのですが,コツが必要で,これも慣れないとうまく動かせません。
やはりタッチペン操作が一番簡単。

キーボードも,キートップが大きめなので,そこそこ使えそうです。
まぁ,このクラスのコンピュータのキーボードはどのメーカーもかなりの独自仕様のキーレイアウトや独自サイズとなるので,それぞれの機種ごとに慣れが必要です。(いきなりブラインドタッチとかは無理。特殊なキーの位置が変な場所にある。このサイズに詰め込んだ感が強い)

タッチペンをつかえば,とりあえず手書き入力ができますので,キーボードよりも,手書き入力のほうがいいかもしれません。
(日本語入力システムは,Ubuntu標準のAnthyというものなので,これに手書き入力システムがついています。)

主な用途としては出先での,簡単なメールの返信やウェブのチェックやOpenOfficeで文章を閲覧するぐらいでしょうか?

Ubuntu 9.04は,フルスペックのLinuxOSなので,応用次第では何でも出来そうです。特にUbuntuは様々なハードウエアの対応レベルがLinuxの中では相当高いので,様々な周辺機器を利用して応用が効きそうです。無理な改造なしに何でも出来そうです。

他のコンピュータでもUbuntu 9.04を使う様にすれば,作成したデータを持ち出したときにうまく開けれなかったり,うまく表示出来ないする問題とかも回避しやすくなりそうです。
また,ソフトの使い勝手もまったく同じなので,外出しても操作性が変わらないのがいいかもしれません。

スペック:
CPU: ARM系 Freescale Semiconductor社製 i.MX515マルチメディア・アプリケーション・プロセッサ
RAM: 512MB
記憶装置 内臓4GBフラッシュメモリ。ユーザエリア2GB程度
microSDHCも使えるので,そっちにいれれば,大容量で記憶させれます。
ディスプレイ 1024×600
無線LAN搭載

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Linuxを? Windows 7でしたら……

マイコミジャーナル
「Linuxを? Windows 7でしたら……」 – 米MSの販売店向けマニュアルが流出
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/09/11/020/
より

あなたはPC売り場の販売員だ。来たるべき10月22日に備えてWindows 7搭載マシンの販売が申し渡されている。マシンを確実に売るためにも、ライバル製品に心揺れる顧客を説得しなければならない。どうアピールすべきだろうか……? Microsoftがこうした販売員に向けたLinux撃退マニュアルを作成していたことが話題になっている。

Microsoftは Linuxを相当警戒しているのがわかります・・・。

WindowsのほうがLinuxよりも,使えるソフト,使えるハードが多い点が優れています。
Linuxもソフトの数は多いので中には良いものも結構含まれています。
ネットしかしない人はFireFoxの最新版が動くのでWindowsじゃなくてもいい気はします。
オフィス系もグラフィック系も高度なレベルを求めないならば,Linuxでもよいかと思います。
ゲームは市販されているものは,Windows用ばっかりです。(個人的にはゲームはゲーム機の方が安くて確実に同条件で動かせるので良いと思いますが・・・。)

Linuxは Compiz の3Dデスクトップ周りとか ウインドウ操作系,カスタマイズ系がWindowsよりも優れています。

セキュリティに関してはどちらも設定・使っているソフト次第という感じ。たとえば,ソフトの更新を無効にしている人にとっては,どちらも低いし,セキュリティホールのあるソフトを使いづつけるならば,やばいのは,間違いないです。ただし,Linuxはオープンソースなので大勢の専門的な知識のある人がチェックしているので,問題の発見や解決がしやすいです。(1社内でやるよりも。)

 Windowsの方がユーザ数が多いので,クラッキングやウイルスの標的になる数がLinuxより断然多いです。Linuxもユーザ数が増えれば,同じことが言えますが,現在はユーザ数は微々たるものです。

忘れてはいけないのは,Windows7が有料でLinuxは無料で入手できる点です。
無料でオープンソースのソフトと有料でソースを公開していないソフトを同列で比較すること自体,本来は おかしなことです。

今のLinuxは非常に使いやすいし,完成度が高いです。具体的はは,Microsoftが警戒するぐらい高いということです。
特にUbuntuとその系統のデスクトップOSとしての完成度は高いです。

もちろん Windows7も素晴らしいです。

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新CPU発売! Core i5 Core i7 LGA1156 今までとの違い

Intel の 新CPU,本日(2009/9/8)より発売開始!

Core i5 750 2.66GHz 4コア(HTなし) L3キャッシュ8MB TDP 95W ターボブースト時3.2GHz
Core i7 860 2.80GHz 4コア(HTあり) L3キャッシュ8MB TDP 95W ターボブースト時3.46GHz
Core i7 870 2.93GHz 4コア(HTあり) L3キャッシュ8MB TDP 95W ターボブースト時3.6GHz

これら3つCPUはソケットも新型で LGA 1156 となります。
Core i7とCore i5の違いは HT(ハイパースレッディング)「あり」か「なし」ぐらい?。他は動作クロック以外大差ありません。(多分)

性能や価格でいうと Core i5 750 2.66GHzは Core i7 920 2.66GHz と同じぐらいか少し劣る程度で価格は,5,000円以上安い。

チップセットは P55となり ノースブリッチがありません。

ノースブリッチとは・・・ 既存のIntel系のコンピュータの構造で説明します。

Pentium 4の後半から Core 2 Duo/Quadまで系 CPUソケットはLGA 775の構造は

[CPU]
  | FSB
[G45などノースブリッチ] = メモリコントローラ装備(デュアルチャンネル) 特に速度が必要なPCI Express 装備(主にグラフィックボード用)
  | DMI
[ICH10などサウスブリッチ] = HDD,USB,PCI,PCI Expressなどその他速度があまり必要としないその他周辺機器との接続用

CPUから見たら,メモリもPCI ExpressなどなにからなにまでFSBを通ります。そのためボトルネックになります。(ただしDMA転送という,FSBを介さずに周辺機器とメモリ間のデータを転送する方式もあります。)
速度は800MHzとか1066MHz とか1333MHzと1600MHzとかがあります。基本的にCPUのベースクロックと同じ。

Core i7 900系 CPUソケットはLGA 1366の構造は

[CPU] = メモリコントローラ装備(トリプルチャンネル。実はFSB)
  | QPI
[X58ノースブリッチ] = 特に速度が必要なPCI Express 装備(主にグラフィックボード用)
  | DMI
[ICH10などサウスブリッチ] = HDD,USB,PCI,PCI Expressなどその他速度があまり必要としないその他周辺機器との接続用

FSBのかわりにQPIとなり速度も速くなりました。またメモリコントローラをノースブリッチからCPU内蔵に変えたのでCPUからメモリへダイレクトに見に行くことができるのでアクセス速度が大幅にアップしました。ちなみにAMDのCPUは以前からこのパターンです。ただし,DMA転送の効率はQPIを経由するので低下していると思われる。(憶測ですが・・・。実質問題がないレベルだとは思いますが。)

・・・つまりノースブリッチとはCPUと直接高速につなぐチップで高速な周辺機器とつなぐためのものです。CPUを北(上)にすると 普通上のほうにあるチップだから、ノース(北)ブリッチといわれています。
 サウスブリッチとは下にあることがおおいので、サウス(南)ブリッチと言われます。サウスブリッチには,その他の周辺機器を全部つなぎます。

さて 今日発売が開始されたCPUのソケットタイプがLGA 1156 の構造はというと

[CPU] = メモリコントローラ装備(デュアルチャンネル。実はFSB)特に速度が必要なPCI Express 装備(主にグラフィックボード用)
  | DMI
[P55などサウスブリッチ相当] = HDD,USB,PCI,PCI Expressなどその他速度があまり必要としないその他周辺機器との接続用

となります。

今回のCPUはノースブリッチに相当するものがCPUに内蔵されてます。
そのためCPUから高速に接続するためのFSBやQPIを装備する代わりにDMIを装備してサウスブリッチに直結できるというシンプルな構成になります。
 P55は実質的に ICH10 相当品なのかもしれません。(機能的には同等)
 DMIはFSBやQPIよりもずーっと低速です。FSBやQPIはマザーボード上の配線(電子回路にとっては非常に長距離)を高速で通信するとノイズや消費電力や信頼性の点で不利になります。ノースブリッチがない分マザーボードのコスト的・信頼性的にも有利になります。などなど利点は多いです。(今まで主流だった LGA 775 マザーボードより単純な構造になります。)

Core i5にはほかにも2コア+グラフィックチップ内蔵や Core i3 の2コア + グラフィックチップ内蔵なども販売されるそうです。LGA 1156はメインストリーム(今後の主流の方式)となるそうです。

これからコンピュータを購入する時はどのタイプのなのか注意してみないとCPUのアップグレードなどで困るかもしれません。ただし ややこしいことにCore i7は900系が LGA 1366と800系が LGA 1156の2種類存在することになります。LGA 1156にはCPUにグラフィックを内蔵しているものとそうでないものも混在していくことになり乗せ換えはややこしくなりそうです。
旧型のLGA 775も当分販売されるそうです。そのうちCore 2ブランドは消えて LGA 775 はPentiumとCeleronのみになるかもしれません。

LGA 1156はCore i3 Core i5 Core i7ブランド混在
LGA 1366はCore i7 Core i9 となるでしょう。

LGA 1366はハイエンドCPUおよびサーバ用CPU Xeon系の互換CPU用になります。LGA 1366は そのうち6コアCPU(Core i9)とか2CPU対応(Xeon)とかが普通に出るかもしれません。

ただ 新ソケットの LGA 1156 も実は一時的なもので 数年後には LGA 1155 になるそうです。LGA 1155は LGA 1156と互換性があるものだそうです。ただしアーキテクチャが大幅に変わるそうです。(LGA 775やLGA 1366も減る一方です。)

用語の補足:
TDP: Thermal Design Power 熱設計電力。最大どれぐらいまで発熱するかの目安。この値でどれぐらい冷却が必要かが分かる。最大消費電力みたいなものだが厳密には消費電力ではない。消費電力の目安にはなる。
LGA: Land Grid Array マザーボードにあるCPUソケットの一種。マザーボード側にピンがあり,花をたてる剣山みたいな感じ。CPU側はピンがない代わりに丸い電極がある。正確にはソケットとは呼ばないらしい。LGAの後ろの数字はピンの数を表す。775な775個のピン数。1156なら1156本のピンがある。
QPI : Quick Path Interconnect CPU と ノースブリッチ間以外にCPU-CPU 間の通信にも使われる。マルチCPU用インタフェース。CPUの汎用の高速な通信手段。
FSB: Front Side Bus CPU と ノースブリッチ間の通信に使われる。
DMI: Direct Media Interface ノースブリッチとサウスブリッチを接続するもの。LGA 1156ではCPUとチップセット間の接続に使われる。

参考:
インテル、「新Core i7」「Core i5」の機能や搭載パソコンを紹介(IT Pro)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090909/336827/

新型CPU&マザーの深夜販売に約150人、ただし「Windows 7の予行練習? みたいな」(+D PC User)
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0909/08/news021.html

後藤弘茂のWeekly海外ニュース 消え行くLGA1366パッケージのCore i7
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20090727_304653.html

おまけ:
AtomのCPUは ノースブリッチ・サウスブリッチのパターン以外にノースブリッチとサウスブリッチを1つにまとめた システムコントローラというものがあります。

[CPU]
  | FSB
[ノースブリッチ] = メモリコントローラ装備。PCI Express装備。
  | DMI
[サウスブリッチ] = その他全てと接続。

[CPU]
  | FSB
[システムコントローラハブ] = メモリコントローラ装備。PCI Express装備。その他全てと接続。

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VMwareでDirectXを使ったゲームは可能か?

VMwareは仮想コンピュータでありながら DirectX 9.0c のハードウェアアクセラレータ(Pixel shader 2.0)を仮想コンピュータ内で動かす事が出来る。

ということは,仮想コンピュータ上でDirectXを使ったゲームが一応動くということ。

私の環境でどこまで動くか試してみた。

環境:
OS: Ubuntu 8.04 デスクトップ(32bit版)
本体:NEC Express5800/110Geに以下のパーツを搭載
CPU:Core2 Quad Q8400 2.66GHz FSB:1333MHz L2:4MB
RAM:4GB (DDR2-800 ECCなし 2GBを2本でDual Channel)
Video:ASUS EN7600GS SILENT 256MB(NVIDIA GeForce 7600GS) 改造してPCI Express x8化し,動作時の接続幅はx4。 中古で2,000円で買ったファンレスモデル。消費電力と性能のバランスがよいモデル。2006年当時でもミドルクラスなので,今となっては性能は低い。地デジやブルーレイをみるためのHDCP非搭載・・・。ゲームも地デジもブーレイ鑑賞にも使わないが,Ubuntuで動くCompizという3Dデスクトップを快適に使うためなので,これで十分と判断。(最新とか高額・高性能なもので快適に動くのは当たり前。いかに安く,かつ低消費電力でどれだけ高性能に出来るかが重要。今は「不景気」でかつ「省エネの時代」である。)
参考:ASUS公式サイトのニュース(2006年3月22日) http://www.asus.co.jp/news_show.aspx?id=2633

ディスプレイ解像度 1440×900で32bitカラー DVI接続

VMwareとWindowsは多少高速化チューニングしてある。詳しくは「UbuntuでVMware上のWindowsXP起動時間」を参照。

この環境で VMWare を使い WindowsXPを動かし,そこでDirectXを使う。

NVIDIA GeForce 7600GSは少し古いうえに,当時でもミドルクラスの性能なため,VMware上じゃなくても最新のゲームはすこし厳しい。なので少し古いめのゲームのベンチマークソフト FF XI-ベンチマークを動かしてみる。

FF XI ベンチマークはこちら: http://www.playonline.com/ff11/download/media/benchmark01.html

結果,
低解像度モードで 3100前後となった。
これなら,高解像度モード(1024×768)で普通に動かすことができることが分かる。

高解像度モードでも動かしてみる。
高解像度モードで 2000前後のスコアとなった。

それだったら,これなら??
・・・Ubuntu 8.04 には,Compizという3Dデスクトップがあるのでそれを使いながら。

VMwareでDirect3D

原寸大画像はこちら

1440×900のディスプレイでCompizの3Dデスクトップを動かし,それでVMwareでWindowsXPを動かしてそのWindowsXPでFFXIベンチを高解像度モード(1024×768)で動かしている。
ベンチマークはSCORE= 1848-H と出ているのが分かる。

CPU使用率は半分ぐらい。4コアとも全て35%から50%未満程度を推移。すべてのコアが使用中になるものの,1つも50%を越えることがない。
システム全体としては50%未満のCPU使用率。他の作業が普通に出来る。CPUの性能は余っているのでビデオカードの性能が足をひっぱっているみたいだ。

なお,実機で行うと低画質で8407,高画質なら5890となった。

CPUのコア温度はそれぞれ 51度 46度 47度 43度。(4コアCPUなので,温度も4つある。CPUファンの回転数は1,900rpm)
45nmプロセスCPUの温度センサーは,誤差が多いらしいので参考程度だが,それでもかなり低い。(夏であまり冷房効いてない状態です。アイドリング時は37度前後) 熱対策で HDDの前方と,グラフィックボード前方にそれぞれファン追加(92mm角25mm厚1,600rpm)。
なお,GeForce7600GSのコア温度は51度前後。(アイドリング時は47度)

このクラスのゲームならばUbuntu 8.04の3Dデスクトップを使ったまま,VMwareのWindowsXPでDirectX(3D)を使うゲームが普通に使えることが分かる。
これなら,Core2 Duo 2GHz前後の性能でも動くだろう。

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