おっぱいバレー1を読んでみよう☆

おっぱいバレー〈1〉 (リンダブックス)

こんにちは、ペンギンです。

GWですねー♪
いやー、何の予定もありませんわー♪
予定立てるの面倒くさがってたら、いつのまにか休みになってましたわ、あっはっはっはっは♪

・・・というわけで、若干、壊れ気味に切り出してみましたが、連休です。皆様、いかがお過ごしでしょうか?

・・・え、私はどうしてるか、ですって?

映画を見たり、本屋さんで文庫本を買いあさったり、ファッション誌も見て回ったり・・・。まあ、いつもと変わりない生活をしております。
別にここでわざわざ書くほどの意外性もなく。

それで、というわけではありませんが、今日は久しぶりに文庫本のレビューでも書きたいと思います。

おっぱいバレーⅠ  
水野宗徳 作
泰文堂

少し前に、綾瀬はるかさん主演で映画化されたことで話題になった作品です。
見ようかどうしようか迷ったりしている最中だったりしますが…。

裏表紙にある簡単なあらすじは、こんな感じです。

もてたい気持ちは人一倍強いが、三ヶ崎中学校の男子バレーボール部は、周囲から「キモ部」と揶揄される落ちこぼれ集団。そんな彼らの前に突然「女神」が現れた。

臨時採用の美人教師・寺嶋先生が男子バレー部の顧問になったのだ!

「先生がおっぱいを見せてくれるのなら、僕たちは優勝だって目指すのに……」
と言った部員の言葉に、
「やれるものならやってみろ」と思わず口走ってしまう寺嶋先生。
この一言が、部員の目の色を変えた!!

・・・青春ですね。
って、その一言で片付けてしまうのは、あまりに乱暴な気がしなくもないですが・・・(汗)。

けど、オモシロイです☆

何がオモシロイって、まずは描き方。
語り手というか、主体となる人を2人にして、交互に描いているのです。
1人はバレー部のキャプテンで2年生の平田育夫、もう1人はくだんの美人教師こと寺嶋美香子。
1本の小説なのだから、同じ人が書いているはずなのに、それをあまり感じさせないというか…、きちっと分けてるんですね。中学生の視点・思考と、大人のそれとが。

読んでいる私はまあ、一応、大人だから、寺嶋先生の考え方にもうなずけるし、逆に中学生の平田くんの考え方も懐かしいというか微笑ましく思えました。

たとえば寺嶋先生視点で描かれた21ページ。

4月の始業式、転任してきた2名の教師とともに、寺嶋先生が新任の挨拶を待つ間のシーン。寺嶋先生視点で書かれる最初の部分になります。

校長先生の挨拶のあとは、私を含めた3人の新任教師の挨拶が控えていた。千里の道も一歩からというが、教師にとってこの一歩は大きい。ここで好印象を与えることがこれからの長き道のりをスムーズに進むコツだった。教師になって3年目。学校の中でうまく立ち回る方法を少なからず身につけた私は、このことを十分に理解しているつもりだ。

この描写で、寺嶋先生の立場や考え方、あと彼女の過去への伏線が感じられます。漂う堅さが緊張感も生んでいますし。

対して、中学生の平田くん目線は、たとえば5ページではこんな感じ。

部員が5名では試合にならないのでは?
そう思った人もいるだろう。でもご安心を。僕たちはそんなくだらないことは心配していない。それよりももっと心配していることがある。
女子にもてない。……ちょっと違うな。
まったく女子に相手にされない。
そうそう、カス!って、よく言われる。
キモイ! これもよく聞く。
これが悩み。ハハ、まったくまいっちゃうだろ?……はあ~(涙)。

…すごい。
なんて物悲しいというか、10代っぽいというか…。

・・・青春ですね。
って、その一言で片付けてしまうのは、あまりに乱暴な気が・・・(以下省略)。

ちなみに青春小説でありがちな、キャラクターの成長というのも各視点でそれぞれ少しずつ感じられるようになっています。

軽いタッチの青春小説♪
でも、おもしろいし楽しいです♪

・・・・・・というわけで、今日もダラダラ書いてしまいましたが、お時間です。

マタキテネーー(‘∇’)

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