10年後じゃなくて10ヶ月後

アットマーク・アイティ
Analysis
今後10年でコンピュータの総シリコン化が完成する
2008/01/21
http://www.atmarkit.co.jp/news/analysis/200801/21/flash.htmlより

OSまるごとUSBメモリに

クライアントサイドに視点を移せば、マニア層によるSSDの購入ブーム以上に重要なのは、大容量USBメモリの普及だ。現状、個人ユーザーでデータのバックアップを定期的に取っている人は多くない。その理由は、従来型のリムーバブルメディアでは時間と手間が大きい割に、事故が起きたときの復旧にはさらに大変な手間がかかるからだ。

面倒で分かりにくいバックアップが直感的に実行でき、復旧も簡単。大容量USBメモリを使ったバックアップ、データ同期にはそうした可能性がある。さらに、USBメモリからのOS起動が可能になれば(注2)自宅作業のために業務用PCを持ち歩く必要すらなくなるかもしれない(注3)。

この記事は,2008年1月21日のもの。今後10年のお話だそうな。

・・・そう。既に やってます
Ubuntuを使えば,10年じゃなくて, 10ヶ月でUSBメモリでOS起動し,デスクトップ環境として十分使えます。ドキュメントの保存はGoogle Docsが多いです。(私は,そういう環境を使っています)

同様に注3も引用。

注3

個人的には大容量USBメモリとネットワークブート機能をハイブリッド化した仮想シンクライアントが実現すればおもしろいと思っている。つまり、USBからOSをブートアップするが、必要なデータは同期によってネットワークサーバにも残すようなアーキテクチャである。認証はUSBによる生体認証とサーバからの認証を組み合わせればよい。ネットトラヒックを圧迫せず、修正データはサーバに保持し、起動も瞬時に行える。キーを紛失したらサーバ上のデータから再構成する

USBメモリで起動するUbuntuがフル機能で動くので,FireFoxでGoogleDocsとか使えば,サーバ上にファイルを置くシンクライアントはほぼ完璧。

サーバとローカルのファイルと同期なら, rsync コマンドで,完璧なのが出来ます。rsyncは標準で入っているコマンドです。

Windowsへのリモートデスクトップ接続が出来るし,やLinuxやX-WinodwなどUNIX系へのリモート接続はもちろん可能。

生体認証もできてます。
USB接続のユニットを買えばどのパソコンでもいけます。
指紋認証の実現はこれ:http://forum.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=1401

あとは,サーバ認証と,そのキーの復旧はできていない。。。今は,そんぐらいです。

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正規表現のすすめ

正規表現という便利な文字列判定システムがある。

これが使えると文字列の検索・解析・置換が高度な条件を比較的簡単に記述できるので,文字列処理をしたいときはおすすめ。

複雑な条件をプログラムの繰り返し文で書くとわけがわからなくなり,バグもたくさん入って収集がつかなくなる。そうならない様にするのに最適。

例えば,HTMLのソースの解析とかURLのアドレスを解析に大変便利。
HTMLは,構文がかなりルーズなので,正規表現を使わないと大変で,バグや検索漏れが起こりやすい。(表現できるパターンに対応するのが大変)
Perlは,正規表現のための専用構文やPerl独自の拡張がされている。
もちろん,RubyやPHPやJavaScriptでも正規表現は使える。

たとえば

http://www.kcg.ac.jp
http://www.kcg.edu
https://support.kcg.ac.jp
https://support.kcg.edu
http://kcg.edu
これらのいずれかではじまるURLが 「kcg.eduグループのアドレス」であると判別するとしたら,正規表現でするなら,

^https?:\\/\\/(www\\.|support\\.|)kcg\\.(ac\\.jp|edu)

と言う感じ。

これで,上記のいずれかのアドレスか,それ以外かを認識出来る。

たとえば,PHPで書いたら以下の様な感じ。正規表現を使わない場合は,もっとたくさんのif文か,繰り返し文が必要で,さらに長いプログラムを書かなくてはならないし,応用がきかない。

<?php
$url = ‘http://www.kcg.ac.jp/opencampus/‘;

if(preg_match(‘/^https?:\\/\\/(www\\.|support\\.|)kcg\\.(ac\\.jp|edu)/’, $url) ) {
echo ‘kcg.eduグループのURLです。’;
} else {
echo ‘kcg.eduグループ以外のURLです。’;
}
?>

$url = ‘http://www.kcg.ac.jp/opencampus/‘; を変えれば,確認できます。
たとえば
$url = ‘https://support.kcg.ac.jp/kcg/apply.cgi‘;
とかにしても,OK。

$url = ‘http://blog.kcg.ne.jp/s2node‘;
だと,この正規表現では,マッチしない。

もっと効率の良い書き方や,もっと厳密な書き方もあるが,わかりやすくするために,単純にしてある。ちなみに,あまり作り込むとほとんど読めなくなるのでコメントが必要になる。

ソフト開発はWindowsだから関係ないや。という人もにもおすすめ。
Visual Studioのテキストエディタにも検索・置換機能のオプションとして「正規表現」が使えるので,プログラムのソースの特定パターンの検索や置換がこれで出来ると,複雑な構文の置換にも便利。

あ,もちろん構文は勉強してね。
独特だけど,慣れです。

おまけ:
KCGブログ( http://blog.kcg.ne.jp/ )も,これに含めるなら
^https?:\\/\\/(blog\\.|www\\.|support\\.|)kcg\\.(ne\\.jp|ac\\.jp|edu)
となる。このレベルなら,知識がなくても何となく分かるのでは?

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Ubuntuでgnuplotを使ってみる。

Castorさんの「ほしぞら.・古代史・コンピュータ」の「☆gnuplot 大発見」を読む。
そういえば,Ubuntuに gnuplot入れたけど,使っていな・・・。
早速,やってみよう。

端末で

sudo apt-get install gnuplot

で gnuplotをダウンロード・インストール出来る。(だいぶ前にしてある。)

端末で

gnuplot

を実行でgnuplotが起動。

set label 3 "作花一志 様" at 6,-.9 font"MSMincho,18" tc rgb "#3456ff"
plot cos(x),sin(x)

とgnuplotで入力すれば,

gnuplot-j

が出る。
あ,・・・そういえば,Ubuntuには,MSMincho (MS明朝)フォントが無いはず・・・。

でも,ちゃんと出ました(^^

どうも,Ubuntuだと,日本語フォント指定しなくても日本語OKみたいです!

昔のLinuxは日本語表示が大変だったのですが,今は文字コードがUTF-8に統一されているので,日本語とか,いろんな言語表示があっさり出来てしまうみたいです・・・。

使った環境とかバージョン:
Ubuntu 8.04 + gnuplot 4.2.2-1 ( http://packages.ubuntu.com/hardy/gnuplot )

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Linuxについて思うこと

やばい。16GBのUSBメモリの最低価格が3千円台で売っている。
衝動買いしそうだ。うぅ,8GBのUSBメモリがこわれるまで我慢しよう・・・。
しかし,いつ こわれるのだろうか・・・。

このブログではUbuntuのことばっかり書いているが,
私が最初にLinuxにさわったときに使っていたのが Slackware (スラックウェア)というディストリビュージョンだった。
http://e-words.jp/w/E382B9E383A9E38383E382AFE382A6E382A7E382A2.html
フロッピーディスクで初期ブートしてHDDの中のLinuxを起動すしてLinuxを使う方法からはじめた。

テキストエディタに苦戦しながら設定をしていったものだ。日本語表示どころか,キーボードの配置の設定とかから分からない。
とにかく,設定・設定・設定ばっかり。一体いつになったら使えるのだろうかという感じ。

基本的な設定が終わったら今度は,ウェブサーバの設定をしたりFTPサーバの設定をしたりと,
DNSの設定をして,動くかどうかテストをする。テストして動いたら,また別のサーバの設定をするという繰り返し。
おかしな話だが,Linuxの設定をするためにLinuxを使うという感じ。(^^;;

設定をしたサーバの多くは結局一度も使わないものが多かった。
設定をしていておかしくなったら,何がおかしいのか分からないので,
新規インストールから,やりなおし。またまた,ひたすら設定・・・。

そのかわり,何度も設定したので,色々技術が身についた。
本気でLinuxの勉強をするならSlackwareは 最適かもしれません。

「ディストリビュージョン」とは:
http://e-words.jp/w/E38387E382A3E382B9E38388E383AAE38393E383A5E383BCE382B7E383A7E383B3.html

今の主流のディストリビュージョンは,パッケージマネージャが非常に強力です。
RedHat系の rpmパッケージ + パッケージの自動検索・自動ダウンロード・自動インストール yum や
Debian系の debパッケージ + パッケージの自動検索・自動ダウンロード・自動インストールの apt を採用。
Ubuntuはdeb+aptに,GUIでパッケージ管理できる機構が3種類でついている。
「アプリケーションの追加と削除」のGUIのソフト管理と
細かいソフトの追加削除ができる「Synapticパッケージマネージャ」と
ソフトの更新をする「アップデート・マネージャ」の3つ。

これらを採用してると,ソフトウェアのインストールが楽で,コンパイルどころか,ダウンロードからインストール・初期設定・自動起動などまで
全自動のパッケージシステムを採用している。セキュリティーのアップデートやバージョンのアップグレードすらほぼ自動だ。

この辺はWindowsへのソフトインストールよりも遥に手順が少なく簡単に出来てしまう。

しかしながら,Linuxの中のディストリビュージョンで未だに根強い人気がある Slackware は,
このようは,ハイテクパッケージ管理が無く,初期からの Linux標準の tar.gz 形式をパッケージとして採用している。
ちなみに, tar.gz 形式が使えないLinuxのディストリビュージョンはない。(と思う。あったらびっくり。)
また,tar.gz 形式は,C言語などのソースリスト形式で配布されていて,環境に合わせた設定(ほぼ自動だが)とコンパイルからしなければ使うことが出来ない。

コンパイルは,コンパイルエラーがおこることがあり,使うことが出来ないこともある。そういう場合は,
ソースを直すか,必要なライブラリを用意するとか,必要なバージョンのコンパイラを用意するなどしなければならない。

rpm+yumやdeb+aptはそういったことの解決を自動でしてくれるが,根強い人気のSlackwareは,採用されていない。
設定方法も,古風な方法しかない。
不便で面倒くさいSlackwareではあるが,淘汰されずにずっと残っている。

Slackwareは,ある意味,本当に Linuxらしい Linuxだ。硬派と言った感じ。LinuxとかOSの研究とかするなら,これでしょ。
それに対して Ubuntuは, Linuxらしくない,Linuxだ。ほとんどの設定がGUIで出来てしまう。Linuxを使っていることを忘れしまうぐらい快適。私は,Windowsを使っていると錯覚するぐらいだ。

Ubuntuの様に便利なものが大勢に支持される一方で,不便きわまりない,古風なSlackwareもまた,支持されている。
商用は,RedHat系のものが多い。などなど。Linuxの世界でも色々な文化がある。お互いが競争したり,協力しあったり。

あ,そうそう。日本語に強い(たしか日本発だから) Vine Linuxは,rpm+aptという特殊なパッケージ管理をしています。パッケージのファイル自体はRedHat系のrpmとDebian系のapt。この組み合わせは珍しい。結構 理想的な組み合わせ(と思う)

そうそう。Ubuntu 8.10の日本語標準フォントはVLゴシックに変更されました。VLとは Vine Linuxのことだそうな。Vine Linux プロジェクトで出来たゴシックフォントだそうな。

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すでに販売されていた・・・。USBメモリな仮想サーバ

すでに販売されていた・・・。
「HP ProLiant iVirtualization」

「ProLiant」の計10機種で
仮想化機能付きUSBメモリを搭載したサーバが登場!
2008年05月09日 05時00分更新
http://ascii.jp/elem/000/000/130/130912/

  1本のUSBメモリが、サーバ仮想化の敷居をぐっと下げることになるかもしれません。日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は5月7日、サーバ組み込み型の仮想化ソリューション「HP ProLiant iVirtualization」を発売しました。出荷開始は5月下旬から。

ただし,単体では買えないそうな。

なんか,私のアイデアとは微妙に違うような気もする。
これは,仮想コンピュータのセットアップからUSBメモリだけで できるので便利そう。
これは,1サーバ1USBじゃないかも。あくまでもオプションというか,おまけ?

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UbuntuでApache+PHP+MySQLの開発!

Apache+PHP+MySQLのシステムを開発。
これこそWindowsよりUbuntuを使う方が色々いい。
実際のApache+PHP+MySQLの多くはLinuxで動いているからだ。
私はWeb系の作業が多いので,Windowsよりも作業効率がアップしている。

その理由:
・Ubuntu デスクトップ版でも,サーバソフトをインストール出来る。
・UbuntuはLinuxである。
・Ubuntuで WebサーバApacheやPHPやMySQLやPerlを動かすことは,Linuxで動かすことになる。
・WebサーバApacheの多くはLinuxで動いている。PHPやMySQLもLinuxで動いているものが多い。
・UbuntuでのWeb開発は,実際のWebサーバと同じ環境で出来る。
・UbuntuはWindowsの代わりとして十分に使えるほど快適である。またハードウェア認識能力・対応がよい。
・ WindowsとLinuxは別のOSであり,Windowsで開発すると細かいところが色々違うので,OSが違うことによる問題が時々起こる。(だから Windows上でLinux環境を再現するためにVMwareとかcoLinuxなどを使うのだがメモリ使用量やハードディスク使用量が多い。当然コンピュータも遅くなる。)
・UbuntuはLinuxなので,サーバとのOSの違いによる問題が起こらない。ソフトのバージョンの違いによるわずかな機能の違いぐらい。
・Ubuntuの方がApache+PHP+MySQLの開発環境を作るのが簡単。

sudo apt-get install apache2 php5 php5-gd mysql-server php5-mysql phpmyadmin

と端末から実行するだけで,環境が完成する。(途中,phpMyAdmin のrootのパスワード設定をする必要はあるが。) WindowsにXAMPPを入れるより簡単。ただし,UbuntuにもXAMPPがあるが,この方法の場合はダウンロードすら自動だ。ちなみにUbuntuのサーバ版は,インストール時にLAMPP(XAMPPのLinux版)を入れることができる。

http://localhost/phpmyadmin/

で MySQL管理画面を出せる。root でインストール時に設定したパスワードを入力すれば使える。
・これらすべてもUSBメモリにインストールした環境で作れる。どこでも,完全な開発環境を持ち歩けるのだ。
・Ubuntuなら,ウェブサーバ上のファイルをローカルのファイルと同じ様に扱える。(正確には GNOMEの機能)
・テキストエディタは GEdit , Bluefish , Scream , gPHPEdit , Geany というのがある。これらは apt-get install bluefish screem gphpedit geany で全部入れることとが出来ます。
・HTMLのWYSIWYG編集ソフトとして seamonkeyのcomposerが便利。 mozilla(Netscape)の後継。WYSIWYG はワープロ風に編集できることをいう。WYSIWYG=ワープロでほぼ間違いない。 sudo apt-get install seamonkey で入れることが出来ます。
・画像の加工ソフトは GIMP がある。

もちろん,これらのソフトウエアは,すべてUbuntuのパッケージ管理下にあるので,セキュリティの更新対象である。

参考:
PHPの設定ファイルの位置や上限メモリ量設定方法:
[PHPの使用メモリの上限設定変更Windows・Linux(Ubuntu/Debian/Fedora/CentOS)・FreeBSD]

おまけ:
UbuntuでのApache 設定入門

UbuntuはDebian系なのでApache 設定ファイルは以下の通り。
(RedHat系とは ディレクトリ位置やファイル構成が違う。)

ウェブサーバApache2の主な設定ファイルの編集:

http://localhost/ のディレクトリの設定とかはこれ

sudo gedit /etc/apache2/sites-available/default

Apache2 全般の設定ファイルはこれ。

sudo gedit /etc/apache2/apache2.conf

他の設定ファイルはディレクトリ

/etc/apache2

に色々ある。まぁ,あまり使わないけど。

Apacheのモジュールの有効無効はコマンドで。
例えば,php5モジュールを有効に

sudo a2enmod php5

php5モジュールを を無効にするなら

sudo a2dismod php5

これらのコマンドは,下記のディレクトリにシンボリックリンクを作るだけなのですが,それ以外に,モジュール間の依存関係を認識して関連する複数のモジュールをセットで有効・無効の処理をしてくれます。

有効なモジュールの一覧表示:

ls /etc/apache2/mods-enabled

*.load が本体。*.confが設定ファイル。

インストールされているモジュールの一覧表示:

ls /etc/apache2/mods-available

サイトも同様に sudo a2ensite サイト名とか sudo a2dissite サイト名 で有効無効ができる。
一覧も同様に ls /etc/apache2/sites-enabled とか ls /etc/apache2/sites-available でみれる。
これらは1つのコンピュータで複数のウェブサーバを構築する場合のみ使用。

ウェブサーバの再起動(設定書き換えたり,モジュール変更したらこれを実行)

sudo apache2ctl restart

設定ファイルを書き間違えると,再起動が失敗してしまい,Apacheウェブサーバが停止してしまう。(というか,管理者としてまずい・・・。)
それを防ぐために,設定ファイルに間違いが無いかどうかチェックする方法がある。以下を実行。

sudo apache2ctl -t

実運用しているウェブサーバならば,設定ファイルを書き換えた後はかならずこれで間違いがないかテストした方が安全です。
問題なければ

Syntax OK

と出力される。
この状態ではまだ,設定が適用されていない。設定を完了させるために, sudo apache2ctl restart を実行するのを忘れずに。

Webサーバの実ファイルの位置:
ドキュメントルート http://localhost/ は

/var/www/

CGIディレクトリの http://localhost/cgi-bin/

/usr/lib/cgi-bin/

Apache2 の実行ユーザ名・グループ名は, www-data

オーナーがrootなので書き込みがしにくいので,/var/www/ のオーナーをログインユーザIDにすると書き込みが便利

sudo chown -R ログインユーザID:www-data /var/www/

ウェブサーバによる実行や書き込みなどの設定はグループのパーミッション(属性)の設定で行います。(グループ名www-dataになるので。)

パーミッションを最適化し,基本的なセキュリティを強化。

sudo chmod 750 /var/www/

・オーナー(ログインユーザ)は読み書き実行可能。
・グループ(ウェブサーバ)は読み込みと実行可能。
・その他は何も許可しない。(ログインユーザ以外のユーザやwww-dataグループ以外で侵入をしても,ウェブサイトのハイジャックが出来ない様にする。) ゲストのダイレクトなアクセスを禁止する理由は,PHP等のスクリプトのソースの保護や,.htaccessファイルなどのファイルそのものの保護やディレクトリ別アクセス制限しているのを見せない様にするため。(apache経由じゃないと,ウェブで認証などのアクセス制限していても,丸見えになるため!!)
オーナーはrootのままで sudo chmod a+w -r /var/www をすれば,書き込みが出来るものの,上記の問題が残る。

ログインユーザのグループもwww-data にしておくと,ファイルを作成してもファイルのグループがwww-dataになる。以下を実行すれば,ログインIDのユーザの所属グループをwww-dataに出来る。

sudo usermod -g www-data ログインユーザID

ログインユーザの変更後のグループを有効にするには,一旦ログアウトする必要があります。(ログアウトするまでは,以前のグループに所属したままです。)

アクセスしやすいように ショートカット(シンボリックリンク)をホームディレクトリに作る

cd
ln -s /var/www

apache2はインストールすると,自動起動するのですが,学習用環境の場合は常時起動させておく必要がありません。
自動起動しない設定は sysv-rc-conf というソフトを利用すると簡単に出来ます。

sudo apt-get install sysv-rc-conf

設定方法は

sudo sysv-rc-conf apache2 off

で, apache2 の自動起動を止める事が出来ます。
再度有効にするには,

sudo sysv-rc-conf apache2 on

とします。
このsysv-rc-confは,他にも自動起動するサーバ(デーモンともいいます)をon やoff する事が出来ます。

なおapacheの起動方法は

sudo apache2ctrl start

で出来ます。
終了は

sudo apache2ctrl stop

で出来ます。
※バージョンによっては

sudo apachectrl start

で出来ます。
終了は

sudo apachectrl stop

で出来ます。
になります。最近はこちらになったようです。(2012/3/27)

別の書式では,開始は

sudo /etc/init.d/apache2 start


終了は

sudo /etc/init.d/apache2 stop

で出来ます。

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Ubuntu 8.10について

Ubuntu 8.10について
http://www.ubuntulinux.jp/getubuntu/releasenotes/810overview

・圧縮ファイル形式に対応が増えるのはとても便利そうです。
・Linuxカーネル 2.6.27が採用されています。

Ubuntu 8.10は、より多くのハードウェアのサポートとより多くのバグフィックスが行われた、Linuxカーネル2.6.27が採用されています。

バグフィックスされているので,さらに安定しそう。

サービス認識したUncomplicated Firewall (ufw)

一般的なサービスであれば、そのサービスが推奨する適切なポート番号をufwへ通知できるようになりました。それにより、管理者はufw allow といった簡単なコマンドを実行するだけでポートを開くことができます。

ファイヤーウォールで必要なポートだけ開けてくれる機能が追加されたようです。
これは便利そう。たとえば,MySQLやApache Webサーバを入れたら,それらのポートだけ開いてくれるということでしょう。

USBデバイスからのインストール

これまでUbuntuはCD/DVDイメージのみを提供してきました。しかしながら、USBメモリに比べるとCD/DVDは遅く、可搬性や利便性に劣ります。そこで、USBドライブにUbuntuイメージを保存できる簡単なアプリケーションを作成し、Ubuntuのインストールやデータの保存を USBメモリ上で行い、USBメモリを持ち運ぶことでどこでもUbuntuを利用できるようになりました。

きました!!
標準のUSBメモリ運用のサポートがどんどん強化されていますね(^^。
いい感じです。

——————

手順:
https://wiki.ubuntu.com/MobileTeam/Mobile/HowTo/ImageWriting
より
Ubuntuにソフトを入れます。
ここ からUSBイメージライタをダウンロードしインストール
アプリケーション → アクセサリ → ImageWrite (イメージライター)
で出来ます。

実行するとこんな感じ。USBメモリにハードディスクイメージをそのままUSBメモリに書き込む単純なソフト。あ,別にUSBメモリにインストール済みのハードディスクイメージが必要なのね。

ImageWriter

ちなみに,8.04でも動くみたいなので,8.10のイメージがあれば,USBメモリにインストール出来そうです。
———————————

Ubuntu 8.10へアップグレードを行うには:
https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Install/UpgradeIntrepid

おお,8.04からアップグレードが一応できるが,標準では表示しないそうな。うーむ。やはりサポート期間が短くなってしまうからね。

で,そのアップグレード。。。やはり失敗している人がいた(^^;
Ubuntu 8.04 から 8.10 へのアップグレードに失敗
http://slashdot.jp/~rec/journal/457150

アップグレード作業中、自宅のブレーカーが落ち、アップグレード作業が中断。以降、 kernel panic で起動できなくなってしまった。

だそうな。途中で電源が落ちると起動しなくなるそうな。

色々みていると,正常な場合でもアップグレードは大変時間がかかるそうな。

うは,ディスプレイの設定をGUIでする方法は,新規インストールじゃできなくて,アップグレードのみでしか出来ないのか?
http://forum.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?pid=20618

Ubuntu 8.10 アップグレード に伴うトラブル その1:アップデートマネージャー:
http://d.hatena.ne.jp/m_nagase/20081103/1225720113

ubuntu 8.10/再インストール:
http://blog.goo.ne.jp/gleaning/e/274d2777461a3f397539b416a1dc7a31

やはり,なかなか新バージョン出たばかりは厳しい・・。

こういったことが,1.5年とか3年ごとにあるのは,やはり困りますね・・・。
なかなか厳しい・・・。
使いつづけるなら避けれないので,なんとかならないでしょうかね。問題にはあまり遭遇しないとはいえ,遭遇すると非常に困るので・・・。

問題は,コンピュータが使えなくなる状態が起こることなので,これの対策もUSBメモリがメインで使えば,ある程度解決出来ます。

アップグレード時に新しいUSBメモリを買ってきて新規インストールや,古いUSBメモリの内容新しいものにコピーしてアップグレードインストールとかをしてやれば,アップグレード失敗時などに,コンピュータが使えなくなる状態は避けられます。古いUSBメモリの環境で調べながら,かつ,仕事などのメイン作業をしながら,新しいUSBメモリ環境の問題をゆっくり解決していけます。

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WindowsとUbuntuのサポート期間とソフトウエアの更新の違い

本日 Ubuntu 8.10がリリースされました。
10月28日の記事でUbuntuのサポート期間のことを書きました。

Ubuntu 8.04 は長期サポート版(LTS)でデスクトップ版なら 3年間,つまり2011年4月まで更新サポートが受けられます。
(ちなみに,サーバ版は5年間サポートとなります。)
今日リリースのUbuntu 8.10 は 1.5年間,2010年4月まで更新サポートが受けられます。(日本向けに最適化されたローカライズ版はまだらしい。)

ところで,通常版が1.5年で,LTSでも3年ってなんか短い気がします。

Windowsの場合,どうなんでしょうか?

マイクロソフト プロダクト サポート ライフサイクルというのがあります。
http://www.microsoft.com/japan/windows/lifecycle/default.mspx
これの「製品のサポート期間」
http://www.microsoft.com/japan/windows/lifecycle/support/default.mspx
これによると,

<Windows ビジネス製品>
* メインストリームフェーズ : 一般発売後 最短5 年間
製品発売から5年もしくは、次期製品が発売されて 2 年のどちらか長い方。
標準的なサポートがご利用いただけます(無償サポート、有償サポート、修正プログラム、セキュリティ更新プログラム サポート、オンライン セルフヘルプ サポート情報など)。
* 延長フェーズ : メインストリーム フェーズ終了後、最短 5 年間
メイストリーム サポート フェーズ終了後 5 年もしくは、次々期製品が発売されて 2 年のどちらか長い方。

<Windows コンシューマ製品>
*メインストリームフェーズ : 製品発売から 5 年間提供
メインストリーム フェーズ終了後は、オンライン セルフヘルプ サポート情報のみ

例えば Windows XPはというと,
http://support.microsoft.com/lifecycle/?c2=1173
メインストリーム サポート終了日が2009/04/14です。って,あと半年!?
 これは簡単に言うと本格的な改良や修正を行う期限です。

じゃあ,この後はダメかというと,そうではなくて
延長サポートってのがあって,これなら終了日が2014/04/08です。
これはセキュリティホールや致命的な欠陥が見つかった場合のみ修正。
細かいサポートや修正はしないよ。それがいるなら,有償サポートになります。

Windowsの方が長くていいんじゃないの?って感じですが,
実は,そんなに単純に比較できません。

Ubuntuの方が期間がかなり短いで,期限が切れたらアップグレードか新規インストールしなければなりません。そのサイクルがWindowsより短いわけです。
しかし,新たに購入しなければならないというわけではないので,誰でもアップグレード出来ます。要求スペックもそんなに変わりません。
(これもあって,私はUSBメモリでUbuntuを使っている。ハードディスクに入れると,あまりアップグレードしたくない気分になる。アップグレード自体は失敗することがあり,設定がうまくできないことがある。せっかくうまく動いているのに,再設定しなければならない。これはLinuxの弱点だろう。ハードディスクを新たに買って新規インストールするのもいいけど,新しいUSBメモリ買って新規インストールして古い環境の設定と新しい環境を比較しながら設定していくことがUSBメモリではハードディスクでするより安くて簡単。)

Windowsは,メインストリーム サポート期間中は問題とか無いのですが終了後の延長サポート間に特定のソフトや特定のハードが動かないなど不具合などがあった場合のWindowsの修正は有償サポートが必要です。しかも,その有償サポートも

「メインストリーム サポートの終了後、90 日以内に延長修正プログラム契約の購入が必要 」
※詳しくはこちら:http://support.microsoft.com/gp/lifepolicy

となっています。WindowsXPなら2009/04/14から90日以内に申し込みしないと,受けられないみたいです。過ぎてしまってから,不具合発生しらたどうなるんでしょう?

じゃあ,新しいWindowsを買ったらいいじゃん。となりますが,安くもないですし,新しいWindowsは,動作が重く遅くなります。必要スペックもかなり高くなり,今使っているコンピュータではCPU性能もメモリもハードディスクの空き容量も不十分な場合は,買っても快適に使うのは,あまり現実的ではありません。実際,WindowsXPで快適でもWindows Vista入れたら遅くなることは有名(メモリは最低1GB以上,ハードディスク空き容量は少なくとも50GBはないとまともに使えない。快適に使うならそれぞれ2倍以上必要)。派手なエフェクトを切ってもあまり軽くならない。その前のWindows 2000からWindowsXPへのアップグレードでも同様。

(実は,Windows XP HOME は「Windows コンシューマ製品」なので,期限が切れるところだったのですが,みんなが反対したので,特別に伸ばされました。それと,Ubuntuが ASUS EeePC にプリンインストールされたのも大きい。)

動かせる見込みが少ない場合,コンピュータを買い換えるしか残されていません。どうせ買い換えるならば,その前にUbuntuなどを一度試してみましょう。また,Ubuntu系のLinuxで,Ubuntuより軽量なLinuxがいくつかあるので,そちらも色々試すといいかと思います。
参考:http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Ecology-HOWTO-9.html

更新の内容についても,WindowsとUbuntu(というかメジャーなLinuxのディストリビュージョン全般)では違いがあります。もちろん,どちらもセキュリティの更新をしますが,更新の範囲が違います。

Windowsの更新は基本的にWindowsのOSの部分のみの更新です。それ以外の更新は,各自のソフトウエア会社ごとで独自に自動更新プログラムが動いています。メーカーの数だけ更新プログラムが動いていることになります。
マイクロソフトはマイクロソフト製品全体のみの更新システムとAdobe社製ソフトウェアのみの更新システムと,Apple社製品のみの更新システム,ウイルスパターンの更新も同様,メーカー単位での自動更新プログラムが動くといった感じです。
また,そして自動更新すらされないソフト群もあります。(フリーソフトや小規模なソフト会社のソフトウェアなど)

Ubuntuの更新はOSの部分以外にも,Ubuntuパッケージ管理下にある,多種多様な周辺ソフト全体のサポート期間となります。更新自体も高速に行われます。具体的には,OpenOffice.orgやFireFoxやGIMPなどもUbuntuの更新に含まれます。基本的にすべてがオープンソースで構成されているから出来る,Linuxならではの特徴です。他のLinuxのディストリビュージョンでもこうなっているものは多いです。
ただし,Ubuntuのパッケージ管理外のソフトを自分でインストールした場合は,この自動更新の対象外となります。
私は,OpenOffice.org 3.0 と Webmin と WMware Player と Wine上のWindows用ソフトのみがパッケージ外でのインストールしたソフトです。他のすべてのソフトウエアは Ubuntuの管理下になっています。提供されているソフトが豊富なので,あまりパッケージ外のソフトを入れることはありません。
(OpenOffice.orgの2.4はパッケージ管理下です。そのうち3.0パッケージ管理下になります。現在Ubuntu環境に合わせてカスタマイズとテストの最中らしいです。)

Linuxを使うのはリスクがあるという考え方をするならば,同様にWindowsを使うのにも別のリスクがあります。と考えることも出来ます。
じゃあ,Macにするとか。まぁ,さらに別のリスクがありますが。(^^;

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mixiのデータベースがすごいのを垣間見る

mixi Engineers’ Blog より
[Tokyo Tyrantによる耐高負荷DBの構築]

なにげに使っているmixi。
すべてのページでログインが必要。(一度ログインすれば,他でする必要は無いのですが,内部的には,すべてのページでログインしているかどうかのチェックが必要。)
なので,ログインチェックをすべてのページでしています。
なので,とんでもない数のリクエストが同時に発生しています。
それでもサーバが落ちないって,やっぱりすごい。
その技術を垣間見ることが出来ます。

・・・専門用語ばっかりで,難しいですが,すさまじいということがよく分かります。
mixi,一見,単純そうに見えてもかなり高度ですね。
mixiを使っている人には おなじみの機能ばっかりですが,裏側がこんなにすごいとは・・・。
たしかに高度じゃないと,ユーザ数の規模が非常に大きいので,遅かったりサーバが落ちますよね・・・。

mixiの使い方は非同期型(複数の人が同時につながない)なのですが,ユーザ数が多いので,同時アクセス数も非常に多い。だからリアルタイムとか同期システム並(複数の人が同時につないで使う)に高性能じゃないと対応しきれない。

他の記事もすごいのばっかりです。
これは,コンピュータ技術者なら,知っておくべきことなのかもしれません。
もっと勉強せねば。

私が使用しているUSBメモリのUbuntuでは,ファイルシステムにext3を使っているのですが,それのチューニングに関するの情報を調べているときに発見。ジャーナリング性能を落として,アクセスタイムの設定をしないようにする方法と それでどんぐらいパフォーマンスアップするかの参考にしようかと思ったが,桁が違いすぎてあまり参考にならなかった・・・。(^^;

ジャーナリングファイルシステム:いきなり電源切ったりしてもファイルシステムとして異常がない様にするそうな。USBメモリとかだといきなり抜き取れるので,これがないと心配。ext3 フォーマットにはジャーナリングファイルシステムがある。ジャーナリングのレベルを3段階で設定。ジャーナリングすると,フラッシュメモリの書き換え回数が増えてかつ,遅くなりそうなので,信頼性をとるか耐久性・アクセス速度を取るか悩みどころ。

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Ubuntuの新版「8.10」,まもなく公開

Ubuntuの新版「8.10」,まもなく公開
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081028/317894/

英Canonicalは英国時間2008年10月27日,LinuxディストリビューションUbuntuの新しいデスクトップ版「Ubuntu 8.10 Desktop Edition」とサーバー版「Ubuntu 8.10 Server Edition」の公開予定を発表した。どちらも英国時間10月30日,UbuntuのWebサイトから無償でダウンロード可能となる。

Ubuntuの最新版 8.10が間もなく公開されます。
このバージョンの意味ですが,8は2008 の8で,10は10月の10だそうです。
Ubuntu 8.04なら,2008年4月バージョンということになります。
Ubuntu 8.04 は LTS バージョンで,Ubuntu 8.10 は通常バージョンです。
LTSとは,ロングタームサポートの意味で,長期間サポートがあるバージョンです。デスクトップ版は3年間,更新などのサポートがあります。
Ubuntu 8.10は通常版なので,サポート期間1.5年しかありません。

私は,USBメモリのUbuntu 8.04は とりあえず今回のアップグレードはしません。まだまだ,サポート期間があるので・・・。それに,特殊なカスタマイズもしているし・・・。

もし,Ubuntu 8.10を使うならば,USBメモリを新たに買って,新規インストールして使おうと思います。(両方のバージョンを使うかも。いや,古い方は普通のUSBメモリとしてUbuntu使用用の現役引退。バックアップ用に使おうか。)

USBメモリインストールを基本にしていると,コンピュータをもう一個用意すれば,同時に使えます。・・・があまりするメリットはありませんね・・・。少なくともハードディスクの空き容量が少ないからやめようかとか,既にデュアルブートなので,ブートメニューにうまく登録追加登録できるか,以前のブート設定が消えてしまわないか,空き容量がないから以前のバージョンを消さなきゃ,でもうまく消えるかどうか心配。アップグレードは時間がかかるしなぁ。というのとかも,悩まなくて済みますから。

USBメモリ運用だと,ハードディスクにインストールしていた時の悩み事がまるで嘘の様にありません。

KCGグループは今,イベント盛りだくさんですね。
http://kcg.edu/
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