文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
寒いですね。
あんまり出かけたくありませんね。
出かけたくありませんが、なんか生産的なことやりたいね~
っと思うそこのあなた!
本を読みましょう♪
どこから聞いたのが忘れましたが、
日本では、「本を1㌧読んだら一人前」という説があるそうです。
最近の人は本を読まなくなったのは、
大変残念なことだな~、ぉぅぇぃは思っています。(;´д⊂)
どんな本を読めばよいだろう?という話ですが、
正直、何でも良いのデス。
以下、今回紹介する京極夏彦さんのデビュー作である、
「姑獲鳥の夏」の主役の一人である、「中禅寺秋彦」さんの言葉を拝借しましょう。
だいたいこの世に面白くない本などはない。どんな本でも面白いのだ。だから読んだことがない本は大抵面白いが、一度読んだ本はそれより少し面白がるのに手間がかかるという、それだけのことだ。
いや、まあ、彼は古本屋の店長で、この長たらしいセリフの後、
さっさと選んで買いたまえ。少々なら勉強してあげても良い
と付け加えたので、
「この世に面白くない本などない」という主張も、ちょっと説得力が欠けてしまうのですが…。
さて、話を戻りまして、
今日は「姑獲鳥の夏」を簡単に紹介しようかと思います。
でも、まあ、普段あんまり本を読まない人に対して、勧めやすい本でもないが、
そこらへんは気にしない方向で。(@_@)
なぜ薦めにくいかというと、まず、ボリューム満点です。
私が持っている文庫版でも、約600ページ。
で、「改行が多め」のライトノベルと違って、
びっしり活字が埋め込まれています。
そして、京極さんの作風ですが、
小難しい漢字を多用し、一種の古めかしい文芸的な雰囲気を出している。
そういう意味でも、初心者にはちょっと薦めにくいかもしれません。
しかし、これらのデメリットを軽々と蹴散らせるのは、
やっぱり京極小説の奥の深さと面白さですね。(^~^)
一度読み始めてしまったら、もう、オチるまで引き付けられてしまうのです。
本筋の話はミステリ仕立で、非常に論理的に構築されています。
いわゆるこじ付け的なミステリ小説と違って、
すべてが「納得」できるつくりになっています。
そして独特の言い回しも含め、
文章から染み出すような、絶妙な味付けされた香りも非常にいいですね。
と、まあ、以上は一般的な京極小説に対するコメントになりますが、
彼のデビュー作である本作でもいきなり濃厚な世界にお誘いします。
当たり前ですが、京極堂シリーズの名キャラクターも、
この作品で初登場しました。
そういう意味では、京極堂シリーズを最大限に楽しむのであれば、
まずはこの「姑獲鳥の夏」を読まなければならない…、ということですね。
最後に、注意点。
一応、探偵小説であり、ミステリー小説でもありますので、
コナンや金田一と同じく、やたらと人が死にます。
しかし猟奇殺人も多いし、次々殺人とか、
救いようがない話も多い。(⊃д⊂)
こういうの苦手な人は、避けたほうが無難かもしれません…。
まあ、何かともあれ、寒い中、
「つまんない~」「やることない~」とぼやく前に、
本を読むことをオススメします。ъ(`ー゜)
ぉぅぇぃはいつも忙しいがな(´_ゝ`)