まさか帝王のマイクロソフトがよそのソースコードを剽窃するとは…。
ヤフーのニュースです。
→http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091216-00000002-cwj-sci
マイクロソフト、中国「Plurk」のコード盗用を認める――競合マイクロ・ブログ・サービスのコードを“ほぼ丸ごと”コピー
米国Microsoftは12月15日、同社が中国でサービスを開始したマイクロ・ブログ・サービス「Juku」において、競合サービスである「Plurk」のコードを盗用していたことを認める声明文を発表した。
この問題は今週、アジア地域でマイクロ・ブログ・サービスを展開しているPlurkが、「MSN ChinaがリリースしたJukuのコード・ベースの80%は、Plurkから盗用されたものである」と主張したことに端を発する。Plurkが主張してから間もなく、MicrosoftはJukuサービスを停止し、その問題について調査しているとしていた。
Microsoftはその後、「MSN Chinaが開発を依頼したベンダーに話を聞いたところ、(Jukuで利用されている)コードの一部はPlurkのコピーであるとが判明した」と述べている。その後同社は、以下のような声明文を発表した。
「われわれは、開発作業のために外部企業を採用する場合には、慣例として、契約書に厳格な文言で、外部企業は他社の知的所有権を侵害しない開発物を提供しなくてはならないことを明記している。われわれは知的財産を尊重する企業であり、業界他社の開発(物)を尊重しないサイトを所有することは、決してわれわれの意図するところではない」
長年にわたってMicrosoftは、同社のソフトウェアの違法コピーを阻止するため、熱心に活動してきた。Jukuサービスが開発された中国は、Microsoftの海賊版ソフトウェアが最も横行している地域の一つである。
Microsoftは、「Jukuサービスを無期限に停止し、この事態の責任を負う」と語っている。また、Plurkに謝罪するとともに、同社に対して事態の経緯を直接説明すると明言している。
なお、PlurkはMicrosoftの声明に対し、現時点ではコメントを出していない。
ちなみに、Plurkというのは、日本では認知度が低いと思われますが、
台湾では結構はやっています。
との類のサービスかというと、「ミニ掲示板でつぶやき」…、
同じ種類のサービスの中で、日本で一番有名なやつといえば、Twitterですね。
ちなみに、台湾ではPlurkのシェアはTwitterより高かったりします。
Jukuとはなんだろう…っと思いまして、軽くしらべてみましたが、
無論「塾」のことではなく、中国語の「Ju(聚)Ku(酷)」でした。
聚は「集まる」って意味で、酷は「クール」ということで、
クールな人や物が集まる…という意味だそうです。
結構昔のことですが、「台湾における台風8号(モーラコット)よる被害」の記事で、
台湾のITエンジニアらがgoogle、Twitter、Plurkなどのサービスを利用して、
被災中の情報伝達や被災後の整理に役立てた…という話もありましたね。
さて、ぉぅぇぃもITの教育機関であるKCG、KCGIに務めていますので、
日頃から、プログラムなどのソースコードの著作権に気を使っています。
ちなみに、学校のほうも著作権は大事…っと考えていますので、
法律の専門家の先生を招聘して、
「知的財産権法」のような講義がカリキュラムの中に組まれています。
やっぱ、プログラムで飯を食っている人にとっては、
ソースコードの著作権は生命線のようなものだからね〜
なにはともあれ、今回のマイクロソフトの失態には、流石に驚いていますね。
中小企業がこんなことをやらかしてしまいましたら、
場合によってダメになるかもしれませんが、
なにせ、「アノ」マイクロソフトなので、こんな問題でも、難なく解決だろう。
最近はIT系のアウトソーシングも流行ってきて、
業務プロセスの最適化やコンサルティングの部分だけが国内の人材が担当し、
実作業であるプログラムの制作を中国やインドに発注することが多くなっています。
…が、今回の案件を見ると、
あのマイクロソフトでさえ、ヤラレてしまうようなことが起きうる…ということは、
ソースコードの外注は意外なところでリスクに伴なうかもしれませんね。
ITの世界でも、コストばかりに注目するではなく、
リスクマネジメントも意識しなければならない時代に入ったかもしれませんね。