ちょっと台湾のニュースサイトで見たニュースです。
ITの学校で勤めているぉぅぇぃにとっては、ちょっと面白いな~っと思いつつ、
日本語のサイトに同様なニュース記事を見つからなかったので、簡単に紹介したいと思います。
(*適当に日本語訳で抜粋します。人名とかさらに適当)
2008年度の金融危機で大変なことになったしまった金融大国アイスランドですが、
「寒冷な気候」「豊富な地熱」の二つの天然資源を使って、
全世界のIT企業を招致し、サーバーをアイスランドに設置し、
その賃借料でアイスランド経済の建て直しを目指しているようです。
イギリスのBBCの報道によれば、アイスランド首都レイキャヴィーク近辺に、
一つ目のサーバーセンターの建築は順調に進めており、
5~10年以内に、サーバーセンターは国最大の産業に育っていきたいと考えている。
イギリスのロンドン大学の専門家カーブ(?)によれば、
サーバーは本来のハードウェアの消費電力だけではなく、
それを冷却ための消費電力もかなり膨大である。
現在最高の技術を導入したサーバーでも、1Wの電力を消費すれたびに、
0.4W~0.6Wの電力で冷却しなければならない。
アイスランドの気候は非常に寒いため、冷却のための電力をかなり抑えられる。
さらにアイスランドは火山が多く、地熱エネルギーは非常に豊富であり、
現在でも、全国の電力はすべて地熱によって提供され、
地球温暖化ガスのCo2の排出量はゼロである。
現在アイスランドでサーバー・データセンターを
建設している「Verne Global」社の社長モンジャ(?)によれば、
サーバーをアイスランドを置けば、大量なCo2排出を抑えることができる。
大型のウェブメディア会社は稼動のため、
数千~数万のサーバーを設置しなければならないが、
それらをアイスランドに設置すれば、毎年のCo2排出量を50万トン以上削減できる。
しかし、アイスランドは地理的に遠いところにあり、
対外的に強いネットワークがなければ、IT企業の招致は困難になる。
そのため、首都のレイキャヴィーク政府は光ファイバー回線の設置を進め、
北米およびヨーロッパへのネットワークを強化している。
アイスランドが設置しようとしている光ファイバー回線は毎秒5TBのデータを転送でき、
アイスランドからロンドンまでなら、17ミリ秒で届ける。
但し、金融サービス産業にとって、このスピードはやや遅く、
IT企業の場合、近場にサーバーを設置する習慣を改めなければ成らない。
さらに、遠方にデータを保存することで、セキュリティに対する疑念も上がっている。
ほ~気候と地熱でサーバールームを作って、さらに地球温暖化にも貢献するのか…。
考えてみたら、我が家のパソコンもPS3もそれなりに放熱しているよね。
個人的にこういう”ものづくり”国家プロジェクトは、
金融手段である温暖化ガス排出権の取引よりもポジティブ…のような気がします。
金融大国で破綻してしまったアイスランドですが、IT(サーバー)大国で再生するのかしら。
さて、技術的なことは良く分かりませんが、それなら、
日本のサーバーも北海道に集中したほうが、色々有利になる…ということになるのかな?
25%削減を明言しちゃった…ということで、日本もこの類の開発を進むことになるかもしれません。