さて、昨日の話の続きです。
SAPのワークショップで会ったシンガポール出身のSAPアジア地域ディレクターの「Tan」さんの漢字についてですが、
サクっと正解をお伝えします。
正解は「陳」ですね。
いや、実にこれは結構意外でした、
「唐」さんとか、「譚」さんとか、そういう読み方しかない…と思いましたが…。
通常だと、「陳」さんは日本語だと「チン」さんですが、
中国語だと、「チェン(Chen)」さんになるのですね。
で、なぜ「タン(Tan)」に成ったかと言うと、
Tanさんのご先祖様は福建省出身でして、
台湾と同様、いわゆる北の民族の「北京語」を標準音としている標準語ではなく、
南の閩というコトバを話せるのですね。
で、そのコトバでは、「陳」は「Tan」に成るわけです。
私も説明されたら、
「あ、そういえば台湾語でも陳はそう発音されるよね」っと、
大いに納得しました。
オマケですが、シンガポールの陳さんに教えてもらいましたが、
香港などに使われている「粤語」だと、
「陳」は、「チャン(Chan)」と発音されるそうです。
同じ漢字の「陳」に「Chin(日本)」、「Chen(北京)」、「Tan(閩)」、「Chan(粤)」と、
色々な読み方があるのですね。
考えてみたら、中国というのは「一つ」の「4000千年の歴史の国」というよりも、
多文化・多種族の総合体だな…と思ったりしますね。