9月10日のCastorさんの記事に、
中国の「教師の日」に関連している、「天津より-11」という記事がありました。
私は中国のほうの教師節(節=休日)についてあんまり知識無かったので、
なんでやろうな~っと思って、いろいろを調べてみました。
その結果をここで報告します。
まず、現在の台湾の「教師節」は、9月28日です。
で、なぜ928かというと、それは孔子様の誕生日…ということです。
で、最初の「教師節」は、
1931年、教育家の邰さんが南京中央大学の集会で、
「教師待遇の向上、教師の仕事の保障、教師修養の増進」という発表をして、
6月6日を教師の日とする提案をしました。
で、国民党政府は当初それを認めた、一時期6月6日を教師節としましたが、
1939年でそれを孔子様の誕生日である8月27日に変更しました。
その後国民党政府は台湾に引越しました。
1952年で、天文と暦の専門家の研究の結果、
当時の暦を現在の暦をあわせようとしたら、
孔子の誕生日は8月27日ではなく、
9月28日だった…ということがあり、
1952年以降、台湾の「教師節」は9月28日と定められました。
で、中国本土のほうですが、共産党政府によって治めるようになりました。
1951年に「全国教育組合」が出来て、
教職者は特別な存在ではなく、「労働者」と扱われるようになり、
「教師節」は「5月1日国際労働節」にまとめられた。
さらに、1957年以降、文化大革命の初期に入り、
学生は学生運動に燃え上がり、
「教師」というのは、弾劾のターゲットになったそうで。
教師であるだけでつるし上げされたり、罪の告白を強要されたり、
教師の社会的地位が著しく低下し、実質上「教師節」は無くなったらしい。
Castor先生がブログで言った、
「先生への敬意は日本よりあるようです」は割と最近のことだと思いますね。
50年前だと、多分、敬意云々のレベルではないかと。
で、今の「9月10日の教師節」というのは、
最近定められたものです。
ここ数十年の話らしいのですが、
今の中国政府は教員地位の向上に力を入れるようになり、
1985年の全国人民代表大会で、
「9月10日を教師節にしましょう」という法案が議決されたらしい。
なぜ「9月」に成ったかというと、
1.九月の「国民の休日」が少ない
2.中国の学期初めは9月なので、
学校始めてスグ、「教員は偉い人たちよ、ちゃんと先生たちの話を聞こうね」という意味合いがあったそうです。
で、なぜ「10日」なのかは不明です。
個人的な想像ですが、前後の「国民の休日」をあわせて、
9月10日は一番都合がよかった…とかの可能性もありますね。
まあ、実際はよく分かりませんが。
一応、中国語を読めるなら、以下のURLを参考してください。