台湾の実家は、いわゆる都会…というわけでもなく、
まあ、ほどほどに便利って感じのところです。
小さい頃、いわゆる土地開発が進んでいない時代では、
家の近所に畑もあったりしまして、
小さな川もあり、そこでよく分からない魚を捕るのは、
小学生たちの間で流行った遊びでした。
と言うわけで、昆虫類のものは、
幼少の頃から結構見たり触ったりしてきたので、
苦手意識とかはあんまりありません。
しかし、百足(ムカデ)だけはダメです。
アレはダメです。
本当にダメです。
めちゃダメなのよ~ヽ(;´Д`)ノ
と言っても、実は台湾に居る間、いろんな昆虫を見てきたが、
なぜかムカデを見た経験が無く、
あれはいわゆる昆虫図鑑の中の、ファンタジックな生き物でした。
しかし、日本では、なぜかムカデを良く目撃する。(⊃д⊂)
しかも、大体に置いて、いわゆる野外ではなく、
お家の中に出たりします(;´д⊂)
たぶん、私のムカデに対する恐怖感は、
この「家の中に出る」ところかた来たじゃないかと思います。
私の頭の中では、お家の中というのは、
非常に安全な場所です。
その「非常に安全な場所」に、
ムカデのようなう危険な生物が混ざりこむことで、
私の頭の中の危険センサーに引っかかりまくっているかと思います。
想像してみてください。
ある日、用事を終えてお家に戻って、
自分の部屋に入って、そして自分のベッドの上にコブラが居座っていたら、
それは一生のトラウマになってしまいそうな…恐怖の体験ですね。
私の中のムカデは、このような存在ですヽ(;´Д`)ノ
さて、なぜわざわざこのタイミングでこの話題を持ち出すというと、
つまり、
「出た」のです。
本日、我が家の、リビングで。
今日の昼下がり、ちょっとだるだるモードで、
座椅子に座って、甲子園を見てたら、なんかふくらはぎがカユイ…、
さらっと見ても、特に何もありませんでした。
というわけで、カイカイ・カイカイ。
約3分後、今度は上腕のところ、やっぱりなんかカユイ。
っと、良く見たら、
い・ま・し・た。
あいつがヽ(;´Д`)ノ
私は奇声を上げて、飛び上がりました。
我が家の黒姫は不思議そうな顔で私を見つめる(@_@)。
あいつは、その隙に、座椅子の下に潜った。
とりあえず、犬が噛まれたら大変なので、
まず犬をケージに入れて、閉じこむ。
普段閉じ込められたら、ちょっと不機嫌になる我が家の黒姫ですが、
何かただならぬ雰囲気に飲み込まれたのか、
非常に素直にベッドに戻り、お座りして、私の動向を見守った。
座椅子の近隣に居るのはなんだか怖いので、、隣のキッチンへ移動。
目的は、鈍器を物色することです。
ゴキブリ殺しの定番の新聞紙はどうだ?
だめだ、コレは軽すぎる(‘A`)
一撃のダメージが足りない。
もっと、重そうなものを探さなければ…。
いろいろ悩んた結果、
最終的に、おそらく調理道具の中では、
もっとも殺傷力の高い「麺棒」を選びました。
明らかに、なんだかおかしい選択ですねヽ(;´Д`)ノ
頭の中が混乱していることが伺える(⊃д⊂)
私は麺棒を持って、ひそかに座椅子に近づけました。
さて、どうやって追い出せばいいのか…。
ゴキブリほどではないが、あいつもかなりすばやい。
どっかに逃げられ、潜伏されたら、
今年の夏の毎日は恐怖の中ヽ(;´Д`)ノ
そこで、何を考えたのか、なぜかドライヤーを取り出した。
「ドライヤーの熱風で追い出そう!」という作戦を思いついたらしい。
ウィン~ンンンン~
ウィン~ンンンン~
ウィン~ンンンン~
ウィン~ンンンン~
なんも起こらない(‘A`)
どうやら、その時の私は、
あいつは座椅子の縁に居る…、っと勝手に想像しましたが、
よく考えたら、座椅子って下が布なので、
いくらでも潜れます。
そこで、次はどうする!?
とりあえず、追い出す作戦はダメだ。
たぶんあいつは座椅子の真下に居る。
もう、座椅子を持ち上げて、
約0.5秒の間、一撃で命中するしかない!
さ、困った。
私は本格的に困った。
なぜなら、私は気付いてしまったのです。(‘A`)
武術の師範代ならともかく、
格闘といえばストリートファイターII’ TURBOの操作くらいしか分からない私は、
麺棒を使って、ピンポイント攻撃で、
すばやいあいつを一撃でしとめるのは無理な話。ヽ(;´Д`)ノ
しかし、ずっと放置したら、あいつはどこかに遁走し、
この夏の間、私に平穏な生活はやってこない。
そこで、目が泳いだ。
キッチンに居る時は、調理道具しか目に入らなかったが、
リビングだと、選択肢も多い。
そこで、目に付けたのは、
しっかりした作りのカラーなファッション雑誌(嫁の物)です。
持ち上げてみると、結構重い、攻撃力ありそうだ。
面積も広く、A4よりはちょっと大きい。命中率高そうだ。
ほぼ全体がスイートポイントなので、
私のような技術の無い人にとっては、程よい得物ですね。
座椅子の大きさは、そう、丁度A4の4倍くらいの大きさなので、
無作為で投げつけても、25%の確率で、
あいつをしとめることが出来る!
そして、慎重に狙いを定めれば、確率はぐーんと高くすることができる。
私の心の中で根拠の無いシミュレーションをしてみると、
95%くらいの確率であいつをしとめることができそうだ!
「これならいける!ヽ(`Д´)ノ」
っと、右手にファッション誌、左手に座椅子の背中の部分…。
ふうぅうう~っと深呼吸。
決意をした私は、「オラァァァ!」っと声をあげ、
思い切って座椅子を持ち上げた。
イ・タ。
真ん中に居た。
目で確認したら、即座に、
全身の力をこめて、腰をひねて全身を回転させながら、右手の雑誌で打つ!
「とぉ!」
すごい勢いで、雑誌は床とベチャーっとフレンチ・キス。
勢いが余って、ちょっと飛び上がったが、
即座に力強く雑誌を地面に配置。
丁重に、手で雑誌を叩く。
床と雑誌の間に居たら、確実にしとめるように。
それでも安心できない私は、
自分の全身の体重を掛けて、足で踏み潰すつもりで、
雑誌の上で何度も何度もジャンプ。
ふうっと一息、あいつの死骸を処理しなければ…っと、
雑誌を持ち上げたら、
い・な・い。
居なかったヽ(;´Д`)ノ
しとめたつもりだけど、命中しなかったらしい(⊃д⊂)
諦め切れない私は、右手を雑誌を持ち、
丁寧に周りのものをチェック。
床に置いてあるティッシュボックスや、
座布団・キーボードの下など、あらゆる場所を探した。
しかい、探し回っても、床の上であいつを見つかることができないヽ(;´Д`)ノ
どこに行ったんだヽ(;´Д`)ノ
もう、この夏、怯えながら暮らしていくしかないのかヽ(;´Д`)ノ
………。
……。
…。
っと、半分放心状態で、
この先のことを考えて、憂鬱な夏になるだろう…っと諦めた私は、
周りを片付けようとしたら、
何やらテーブルの上に、見慣れない赤黒い物体がありました…。
「アレ、ナニコレ?(@_@)」
っと、良く見たら、つぶされたムカデの死骸でした……。
どうやら、雑誌で打つ時、あんまりにも力が入れたので、
あいつはつぶされながら、空飛ぶムカデに化したらしい。
その高さ、40センチ…。
どれだけ力入れたんだ…(⊃д⊂)
…。
とりあえず、これで一件落着。
夏の間、ずっと怯える必要が無くなった。
めでたし、めでたい。
…。
ちょっと待った!
よく考えたら、この調子だと、
またいつ入ってくるかは分からないじゃんかヨ!ヽ(;´Д`)ノ
もう、お家に入ってこないでヨ(⊃д⊂)
お互い、幸せにならないヨ(´・ω・`)
あなたは命を落としてしまうかもしれないし、
私は怯えながら生活することになるヨ!ヽ(;´Д`)ノ
だから、もう人のお家に入ってくるのはヤメテ。
オネガイ(⊃д⊂)
…と言うわけで、どなたか、ムカデ退治やムカデよけの良い方法ご存知なら、
教えてください、よろしくお願いいたします(ハイパー切実)(;´д⊂)