さて、ご存じない方もいるかと思いますが、
犬の爪というのは、人間と違って、
神経も血管も通っています。
従いまして、人間の爪きりと違って、
犬の爪きりは、危険いっぱい…。
なぜかと言うと、爪の中の神経や血管や、
爪とともに伸びますので、
「ココまでなら大丈夫!」という、セーフゾーンを、
毎回毎回判断しなければならない。
爪が白いわんこなら、爪の中に入っている血管を目視できますので、
またどうにかなりますが、
黒爪のわんこは、そういうわけにはいきません。
判断を誤って、深く切りすぎると、
「きゅーきゅーきゅー(イタィィィィイタイィィィィ)」ところか、
出血を伴う恐れもあります。
そういうことがありまして、基本的に我が家の黒姫の爪きりは、
動物病院か、動物美容院にお願いしています。
しかし、最近はちょっと爪きりをサボったせいで、
神経も血管も伸び放題だったようで、
前回動物病院で切ってもらった時は、
痛がる黒姫が大暴れして、
動物のお医者さんx2人+動物看護士さんx1人が総動員して、
20分もかかったとか…。
500円しか払ってないのに、
誠に申し訳ございませんでした…って感じですねヽ(;´Д`)ノ
というわけで、「お家でチマチマ切りましょう!」作戦に出ました。
嫁が黒姫をホールドして、私がわんこ専用爪きりで…、という作戦です。
最初のうち「え~三人で一緒に遊ぶの?」っと喜ぶ黒姫でしたが、
前足を持ち上がると、前の経験が蘇ったのか、
ちょっと暴れだします。
それを無理やり押さえ込む嫁と、一生懸命なだめる私、
「とりあえず一本行っとくか」ヽ(´ー`)ノ
っと、サクっと切りました。
「きゅーきゅーきゅー」と泣き出す黒姫。
二本目行こうとしたら、黒姫がエライ大暴れして、
もう~懸命に抵抗…という感じですね。
あんまりにも暴れるので、
「もう、これ切って、今日はそれで終わりにしましょう」ヽ(;´Д`)ノ
というわけで、思い切って押さえ、「サク」っと。
切り終わりましたら、
「よーし、よーし(*^-^*)」
「黒姫はいいパグ~とってもいいおパグ~♪(*^-^*)」、
「爪きりなんて怖くない~黒姫はいいおパグ~」っと、
歌いながら褒めまくる。
そうしたら、黒姫は逃げるようにして、寝室へ走りました。
「仕方ないな…。(´・ω・`)」っと、
しばらくリビングでテレビを見ました。
「ねねねねね、大変だよ!」
「どうした?」
「寝室の畳、血の海だよ」
「え?」
っと、寝室に駆け込むと、
あっちこっち赤い血糊が…ヽ(;´Д`)ノ
これ以上被害を拡散させるわけにはいかないので、
とりあえず、無理やり黒姫を抱き上げる。
そして、腰を下ろして、黒姫の爪をチェック。
「こ、こりゃイカン(;´д⊂)」
血がどろどろと、ほんま、
引くくらい垂れています。
とりあえず「傷口」を抑えようとしますが、
なにせ、「爪の先」なので、抑えようが無い。
というか、抑えようとすると、痛がるしヽ(;´Д`)ノ
「あわわ、あわわ、どうしましょうか?」
とりあえず血を止めなければ…、
「どうしたらいいんだ?」
生まれてから今まで、爪から血が出るの見たことないし、
対策もまったくわからないわけだが…(⊃д⊂)。
「そういえば、今日は動物病院の休診日だよね?」
「うん。」
「むむむ、駆け込みは出来ないか。」
「あ、お嫁、グーグルで検索して!」
「え?どんなキーワードで」
「ん~っと、『犬、爪、血が止まらない』で!」
「わかった!」
「あ~有った有った、というか結構あるね」
「で、どうしたらいいの?」
「えっと、小麦粉を詰め込むといいらしいよ!」
「家にある?」
「あるよ!今から用意するね!」
というわけで、嫁は小麦粉を探しに行って、
私は左手で黒姫を押さえつつ、右手でマウス操作。
「ほむほむ、爪を心臓より高くするといいのね。」
「あれ、小麦粉を使うといいって動物のお医者さんから言われたって書かれているブログによれば、アレはあんまり効かないって書いてあるぞヽ(;´Д`)ノ」
「ダメじゃん!」
「で、でもとりあえず試してみましょう!」
というわけで、いろいろ、あの手この手を尽くして、
どうにか血を止めました。
「うぉ~まじビビッたわヽ(;´Д`)ノ」
「本当ね(⊃д⊂)」
あんまり動き回ると、再び出血するかもしれないので、
とりあえず黒姫をケージに入れる。
しかし、それに対して非常に不満だったようで、
トイレシートの上でお座りして、非難の目線を送ってくる。
「痛い目合わせて、さらに閉じこむなんて…酷いよ~(⊃д⊂)」
「あたち、なにをしたっていうの?(⊃д⊂)」っと、
黒姫の心の声が聞こえそうだ…。
というわけで、罪滅ぼしのつもりで、
ペット用のジャーキーなどを大判振舞えしようかと用意したら、
黒姫が異常にエキサイトして、
(いや、食べ物の前では、こいつはいつも超エキサイトだけど…。)
ケージの中でぴょんぴょん飛び回る。
「きゃぁぁ~また血が出たヨ!(⊃д⊂)」
「お、落ち着け、黒姫、これあげるからヽ(;´Д`)ノ」
獲物をゲットした黒姫は、カミカミしながら、
ようやく落ち着きを取り戻した…。
二度目の出血は、それほど酷いものではなかったので、
とりあえずそのまま放置しました。
その後、おなかいっぱいになった黒姫は、
ようやくすやすや寝始めました…。
二時間後、黒姫をケージから出したら、
出血もなく、普段通りの元気パグになりました。
「よかったよかった(⊃д⊂)」っと、
胸を撫で下ろしました…。
いや~本当に大変ですヨ!
あんなに血が出るとは思わなかった(⊃д⊂)
わんこの飼い主たち、気をつけましょうね!