最近お嫁さんは割りと勤勉で、
お昼の弁当などを作ってくれましたが、
今朝はなんかけだるげな感じだったので、
今日はお弁当ナシでした。(@_@)
で、午後、お腹減ってきて、
最寄のコンビニで昼ごはんを調達しようとしたら、
「ア、アレ、なんか前よりも10円高い…(@_@)」と、
細かくチェックしてみたら、
もともと105円ゾーンのおにぎりは115円になり、
110円ゾーンのおにりぎは120円に成っていました。
ほぼ全品10円の値上げ…ですね。ε=(~Д~;)
しばらくコンビニを利用しなかったので知らなかったが、
どうやら世の中の一部のコンビニおにぎりは値上げたらしい…。(;´д⊂)
う~む、お弁当がない時の、
昼ごはんの定番=おにぎりx2+100円紙パックお茶のぉぅぇぃにとっては、
プチっと大打撃です…。(⊃д⊂)
と、まあ、KCGの最寄のコンビニは高くなりましたが、
幸い、KCGI(大学院)の最寄のコンビニは99ショップです。
流石いきなりおにぎりの値段を99円→199円に上げることはなさそうなので、
週半分くらいKCGIに居るぉぅぇぃにとっては、
打撃も半分ですね。(^~^)
と、まあ、なぜおにぎりが値上がるかについて、
これは経済の話になりますね。
一般的に言われているのは、
今回のおにぎりの値上げは、
「お米の値段が上がったから」と、そう簡単に結論付けれるものではないね。
で、何が影響したかというと:
その1:石油の値上げ
その2:小麦粉の値上げ
その3:お米の値上げ
じゃないかと思います。
なんで石油と小麦粉の値段があがると「おにぎりの値段もあがるねん~ヽ(`Д´)ノ」
と思う方も居るかもしれませんので、
簡単に説明します。
その1:石油
これはだな、つまり物流コストの話です。
つまり、おにぎりというのは別にコンビニの中で握っているわけではないので、
どこかのおにぎり工場で握って、それでコンビニまで運んでいるのですね。
その「運ぶ」というプロセスで、石油は大きな役割を果たしている。
さらに、お米をおにぎり工場まで運ぶのは、
やっぱり石油(というかガソリン)が使われるわけね。
ここらへんの運搬コストの高騰によって、
「商品を消費者の手元に届く」費用が高くなっているわけね。
ちなみに、「物流とは何ぞや?」に興味のある方は、
「ビジネス力トレーニング」をお勧めします。(´∀`)
そこでは、おにぎりの物流の話ではありませんが、
ビールとパソコンの物流の話のちょこっと紹介する予定です。ヽ(´ー`)ノ
その2:小麦粉
小麦粉そのものの値上げは、石油由来の部分と、
とうもろこし由来の部分があるかと思いますが、
結果としての小麦粉の値上げは、お米の値上げに繋がります。
石油由来の部分について、
それは農業が利用した石油の分のコスト高ですね。
いわゆる現代の大量生産的な農業は、
ほとんど大量の石油を利用しています。
たとえば化学農薬や、農業機械を動かすためのガソリンがありますね。
で、石油の値段があがれば、
農作物の価格も上がってしまいます。
で、とうもろこし由来の部分について、
それは経済学の「代替財」の概念で説明できます。
代替財というのは、文字とおり、
お互い代替可能な財…ということです。
ちなみに対義語に「補完財」というものもあります。
(*余談ですが、これらの話は、KCGの経済学1に含まれています。)
で、一応、小麦製品とお米製品というのは、代替関係ですね。
「ご飯が無ければ、お菓子を食べればいいのに(´∀`)(byアントワネットさん)」ではありませんが、
ご飯が無ければ、パンを食べればいいし、
パンが無ければ、ご飯を食べればいいのですね。
で、現状では、小麦の値段が上がっています。
つまり、市場の中では、
小麦を買いたい人は小麦を売りたい人よりも多い…、ということですね。
それで、「ちぇ、小麦買えねぇな~仕方ない、お米を買うか…」という人が出てきます。
小麦の値上げで、お米に転向する人が出てくる…というわけですね。
そして、お米を買いたい人が増えれば、
お米の値段も上がる…ということです。
と、これは消費者に限った話ではなく、
生産者や販売者も同じことが言えますね。
たとえばあるコンビニでは、
50個のサンドイッチと50個のおにぎりを置いているだとしよう。
そこで、小麦の値上げで、サンドイッチは高くなって、
しかも調達しにくくなって、がんばってもサンドイッチ30個しか買えなかった。
しかしサンドイッチ30個しかないと、
20個分のスペースが余ります。
それはもったいないので、コンビニの店長さんは、
「じゃおにぎりを20個余分仕入れればええやないか!?」っと思うわけね。
そうしたら、おにぎりメーカーへの注文が増えるので、
注文殺到→値上げ…ですね。
ちなみに、先ほど言った「こうもろこしのせいで小麦の値段が上がった」も同じ話で、
「バイオエタノールブームのせいでこうもろこしが高くなって買えない…。」
「小麦を買って食うか」→「小麦売れる」→「小麦値上げ」ということですね。
その3:お米そのものの値上げ
これについて、先ほどの「その2」にも触れましたが、
現代の農作物生産は、
いずれも結構大量な石油を利用します。
従いまして、原油価格があがると、
食料品全般も値上げする…ということです。
最近のあらゆるものの値上げ傾向は、
まあ、さまざまな理由がありますが、
原油高騰も非常に重要なファクターのひとつですね。ъ(`ー゜)
しかし、デフレ傾向(物価が下がり続ける)から
インフレ傾向(物価が上がり続ける)に移行することは、
景気的に必ずしも悪いとは言い切れませんので、
これからの展開も注目したいところです。ヽ(´ー`)ノ
(*物価と景気の関係については、またいつかの機会で…。)
(*一応、これはKCGの経済学2に含まれています。)