相変わらず台湾に居るぉぅぇぃです。
さて、中国語では「大晦日」は「除夕(チゥ・シー)」になっていまして、
元旦は「元旦」でも通じますが、一般的に「初一(ツウ・イー)」とも言います。
と言っても、「初一」というのは月の初めの日…という意味になっていまして、
別に旧暦の1月に限っているわけでもありません。
その後は「初二」、「初三」、「初四」、「初五」と続きます。
で、台湾における春節の店開きはいつから?ということになると、
実はコレは意外と遅いのですね。
もちろん、コンビニなど年中無休のお店もありますし、
「お年玉」がもらえる客層を狙う店(おもちゃやなど)は元旦から営業することもありますが、
普通の店だと、大体「初五」あたりから営業開始になります。
商魂逞しい台湾人は本当に商売熱心です。
基本的に定休日という概念はあんまり無く、
デパートも含め、営業時間も朝10時から夜10時の店が多い。
飲食店では、朝6時から朝ごはんの商売をして、
夜25時くらいまで夜食の商売をするところもあったりします。
そんな商売好きな台湾人でも、春節だけはやっぱり違うようです。
と言っても、基本的にお家にのんびり…ではなく、
あっちこっち親族訪問するのがデフォですね。
一般的に、大晦日は自宅が過ごし、
初一は夫の実家に帰って、新年のお祝いなどをします。
この「初一」はいろんな習俗があります。
たとえば掃除しては成らない、ゴミだししてはならない。
これは「富を外に出さず」ということだそうです。
そのほか、人の悪口を言っては成らない、ケンカしてはならない、
また、お茶碗などを割っては成らないなど、色々あります。
初二は「回娘家」と言って、妻の実家に帰ります。
ちなみに、「初一」で妻の実家を帰ると、
妻の実家は貧乏になってしまう言い伝えがあります。
さらに、妻の実家に帰る時に、手ぶらで行っては成りません。
初三は特にコレと言ったことがありませんが、
初四では、神様が天界から人間界に戻りますので、
神様を迎えるために、「迎神」というイベントがあります。
ちなみに、神様は陰暦の12月24日に天上に帰ります、それを「送神」と言います。
なぜ天界に帰るかと言うと、
人間たちの善悪の行いを「玉皇大帝」という諸神の神に報告するためです。
また、天界に戻った神様は昇進する場合もありますので、
場合によって別の神様がその役職を継ぎ、初四でやってくることもあるようです。
「送神」と「迎神」の間に、人間界に神が居ない…というと、そういうわけではありません。
ちゃんと代理の神様がその間滞在し、人間の面倒を見てくれるようです。
意外と抜け目が無いですね。
そして、初五では、春節の雰囲気が薄れ、日常生活に戻りつつあります。
ほとんどの人はこの日から仕事はじめます。
しかし、春節は「十五(1月15日)」の元宵節(ウェン・シャウ・ジェ)まで本格的に終わりませんので、
初五から十五日の間は、やっぱりちょっと春節的な雰囲気が残ります。
と、まあ、台湾の世間一般はこんな感じになりますが、
ぉぅぇぃはどうしているかというと、ず~っと家にのんびりしていました。
いや、ここ数日の強行的な日程で結構疲れがたまっていますので、
ちょっと休憩モード…というわけなのさ。