言うまでも無いと思いますが、
2009年5月現在、もっとも注目されている話題は「新型インフルエンザ(豚インフルエンザ=インフルエンザA(H1N1))」ですね。
ぉぅぇぃの京大時代の恩師は、バイオテロおよび感染症関連系の
社会科学系のシミュレーションを研究していますので、
ぉぅぇいも常人よりも少しだけ、感染症のリスクに対しては敏感です。
ちなみに、ぉぅぇぃの恩師の研究は爆笑問題の「ニッポンの教養」に取り上げたことがあります。
ほんのさわりの部分しか言及していませんが、
興味のある方は、爆笑問題の「ニッポンの教養」FILE038:「この世はすべてお見通し?」を見てみてください。
さて、話を戻しますが、世の中は、感染症のリスクを無神経に過小評価する人、
あるいは神経質に過大評価する人が居ますが、
一市民として、油断せず、パニックにならずに対応するのがイチバンでしょう。
感染症に対する対策は、正直これは個人レベルのことではなく、
社会全メンバーが「やらなければならない」ことの一種です。
感染症というのは、1人の油断によって、数十万、数百万人の命に不要な危機に与えてしまう可能性があります。
感染症は、そのようなハザードです。
とりあえず、簡単に出来ること対策だけ、皆さんも一緒に心掛けましょう。
まず、KCGIの新型インフルエンザ対策および個人および一般家庭・コミュニティ・市町村における感染対策に関するガイドラインを節録します:
前提知識として、インフルエンザの感染経路を知ることが大事です。
通常のインフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染である。
- 飛沫感染
- 感染した人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫とともに放出されたウイルスを健康な人が吸入することによって感染する。
- 接触感染
- 感染した人がくしゃみや咳を手で抑えた後や、鼻水を手でぬぐった後に、机やドアノブ、スイッチなどに触れると、その触れた場所にウイルスが付着することがある。その付着したウイルスに健康な人が手で触れ、その手で目や鼻、口に再び触れることにより、粘膜・結膜などを通じてウイルスが体の中に入り感染する。
以上の二種類の感染を防ぐために、
感染予防のため次のことを励行したい:
- 帰宅後や不特定多数の者が触るようなものに触れた後の手洗い・うがい を日常的に行うこと
- 手洗いは,石鹸を用いて最低15秒以上行うことが望ましく,洗った後は,清潔な布やペーパータオル等で水を十分に拭き取ること
- 感染者の2メートル以内に近づかないようにすること
- 外出時に手・指で目・鼻・口に触らない。
- 流行地への渡航,人混みや繁華街への不要不急な外出を控えること
- 十分に休養をとり,体力や抵抗力を高め,日頃からバランスよく栄養をとり,規則的な生活をし,感染しにくい状態を保つこと
その他、いわゆる咳エチケットも大事です:
- 咳、くしゃみの際は、ティッシュ等で口と鼻を被い、他の人から顔をそらすこと
- 使ったティッシュは、直ちにゴミ箱に捨てること
- 咳やくしゃみ等の症状のある人には必ずマスクを着けてもらうこと(個人が使用するマスクで最適なのは、不織布製マスクである。なお、N95マスク2は、一般の生活の中で個人が使用するマスクとしては適していない。)
- 咳やくしゃみをおさえた手、鼻をかんだ手は直ちに洗うこと
万が一、「あれ?なんだか熱ぽい…もしかして…」と思いましたら、
病院ではなく先に発熱相談センターや保健所へ相談をしてください。
相談先は、以下のURLを確認するといいでしょう。
→都道府県による新型インフルエンザ相談窓口(2009年4月30日現在)
一応、京都府の新型インフルエンザに係る発熱相談センターだけ、詳しくここに書きます。
- 下記の番号で24時間,対応します。(土曜日・日曜日・祝日含む)
- 電話番号:075-414-4726
- 各保健所でも相談を受け付けています。電話番号は次の発熱相談センターと同じ(平日8時30分から17時)
発熱相談センター
- 京都府内保健所(24時間対応)
- 乙訓保健所・・・・075-933-1153
- 山城北保健所・・0774-21-2911
- 山城南保健所・・0774-72-0981
- 南丹保健所・・・・0771-62-2979
- 中丹西保健所・・0773-22-6381
- 中丹東保健所・・0773-75-0806
- 丹後保健所・・・・0772-62-4312
- 京都市保健医療課(土曜日・日曜日・祝日含む,9時から22時)
- 電話番号:075-222-3421
- 京都市内保健所(平日8時30分から17時)
- 北保健所・・・・・075-432-1438
- 上京保健所・・・075-432-3221
- 左京保健所・・・075-781-5171
- 中京保健所・・・075-812-2594
- 東山保健所・・・075-561-9128
- 山科保健所・・・075-592-3477
- 下京保健所・・・075-371-7291
- 南保健所・・・・・075-681-3573
- 右京保健所・・・075-861-2177
- 西京保健所・・・075-392-5690
- 伏見保健所・・・075-611-1161
旅行については、不要不急な旅行ならば、しばらく避けたほが無難でしょう。
命より大事なもの、世の中にはそれほど多くないはずです。
どうしても行くのであれば、
- 滞在中以外の,空港や機内においても予防策を講じてください。
- 外務省発表海外安全情報で渡航予定先の状況を確認してください。渡航中も継続して確認してください。
- 出発前に必ず海外旅行傷害保険に加入してください。
- 家族等に旅行計画を知らせ,緊急時に連絡がとれるようにしてください。
- 出発前・渡航中は,体調管理をしっかり行ってください。
- 感染又は感染疑いの患者報告が出ている国から帰国し,感染が疑われる症状があった場合(発熱や呼吸器症状)は,すぐに医療機関で受診せず,最寄りの保健所に相談してください。国内での感染拡大を防ぐため,必要に応じて感染症指定医療機関の受診が検討されます。
そのほかのことと言えば、日常用品のストックくらいでしょうか?
一応、2週間分を自宅に貯蔵するように、厚生労働省がオススメしています。
個人および一般家庭・コミュニティ・市町村における感染対策に関するガイドラインによれば、
以下のものをあらかじめ用意したほうが良いらしい。
○食料品(長期保存可能なもの)の例
- 米
- 乾めん類(そば、そうめん、ラーメン、うどん、パスタ等)
- 切り餅
- コーンフレーク・シリアル類
- 乾パン
- 各種調味料
- レトルト・フリーズドライ食品
- 冷凍食品(家庭での保存温度、停電に注意)
- インスタントラーメン、即席めん
- 缶詰
- 菓子類
- ミネラルウォーター
- ペットボトルや缶入りの飲料
- 育児用調製粉乳
○日用品・医療品の例
- マスク(不織布製マスク)
- 体温計
ゴム手袋(破れにくいもの)- 水枕・氷枕(頭や腋下の冷却用)
- 漂白剤(次亜塩素酸:消毒効果がある)
- 消毒用アルコール(アルコールが60%~80%程度含まれている消毒薬)
- 常備薬(胃腸薬、痛み止め、その他持病の処方薬)
- 絆創膏
- ガーゼ・コットン
- トイレットペーパー
- ティッシュペーパー
- 保湿ティッシュ(アルコールのあるものとないもの)
- 洗剤(衣類・食器等)・石鹸
- シャンプー・リンス
紙おむつ- 生理用品(女性用)
- ごみ用ビニール袋
- ビニール袋(汚染されたごみの密封等に利用)
- カセットコンロ
ボンベ- 懐中電灯
- 乾電池
そんな大げさな…オレは大丈夫…っと思い込みたいところですが、
「備えあれば、憂くいなし」ですね。
余裕があるのであれば、色々揃っておくことをオススメします。
皆さんも、あんまり感染症の世界的大流行(パンデミック)の可能性を甘く見ないでほしいところですね。
皆さん一人ひとりだけのためではなく、
皆さんの家族、友人のためにも、
きちんと対策を取っていきましょう。