宮崎県日南市油津のびびんやの魚うどんを食べました。

最近大変話題になった「魚うどん」。

ウオウドンでもサカナウドンでもなく、ギョウドンだそうです。

聞いたことは全くなく、

いきなりお嫁様から「今晩ギョウドン食べに行くことになったの(*^-^*)」

「ギョウ丼?ギュウどん(牛丼)じゃなくて?」と言った感じでした。

聞いてみると、この魚うどんは宮崎日南の油津の郷土料理で、

非常に昔からある料理ですが、今年あたりから再び流行りだして、

今では日南の名産の一つとして数えられているくらい、

メジャーな地元特産品(?)らしい。

で、今日は宮崎県日南市の油津にある「びびんや」という

食事処に連れてもらいました。

ちなみに、「びび」は宮崎弁で「魚」という意味らしく、

「ん」というのは「の」という意味で、

「びびんや」はお魚料理のお店…という意味らしい。

このお店は店名の通り、様々な魚料理を提供しています。

無論、鶏肉料理や牛肉料理などもありますが、

主要かつイチバン美味しいのは、やっぱり魚料理らしい。

ぉぅぇぃは「マグロ鉄板焼き」、お嫁様は「マグロの天ぷら」、

義母様は「天丼」、そして一人一つずつ「魚うどん」、

後ゴングリというマグロの胃袋の唐揚げも頼みました。

ちなみに、義父様はお勤めの当番で、今日も夜までお仕事でした。

鉄板焼きも天ぷらもゴングリも美味しかったのですが、

今日の本題は「魚うどん」ですね。

↓「びびんや」の魚うどん

宮崎県日南市のびびんやで食べた魚うどん

肝心の味ですが、これは素晴らしく美味しいです。

「魚うどん」のうどんの本体は、魚のすり身で作られていますので、

非常に弾力性がよく、ほどよい噛みごたえを楽しめます。

そして魚うどんの味は、普通のうどんと比べたら、非常に風味が豊かですね。

魚うどんの写真を見れば分かるように、魚うどんの中には、

「具」と呼ばれるものはほとんどなく、とろろ昆布と青ネギわずか。

しかし「魚のすり身で作られた」といううどんは、

要するにかまぼこなどのような魚の加工食品の一種と言えなくも無いので、

解釈によっては、「丸ごと具が入っているドンブリ」として見れなくも無い。

この魚うどんの出汁は、ここびびんや独特なもの…かどうかは分かりませんが、

「イチから出汁を取りました、どうや!」のような感じのうどんつゆでした。

プロじゃないので、スープを飲んでも、

どのように出汁を取ったかについてよくわかりませんが、

基本的に魚介類をベースにした出汁に成っています。

粉末タイプなどのインスタントのだしの素を使ったうどんつゆなど

そもそも土俵が違ううどん出汁とはもちろん異次元の美味しさですが、

ラーメン専門店の「魚介類ベースのラーメンスープ」よりも、

このうどんのスープの味が上…と個人的に感じています。

なんというか、「魚うどん」のうどんの部分が無くても、

このうどんつゆに適当なスーパー特売のうどんを入れても、

それなりに美味しい…のような気がしますよね。

無論、この美味しいうどん出汁に魚うどんを入れると、パワー倍増です。

実際に食べて、非常に美味しく感じましたので、PHSの貧弱な回線を使って、

お嫁様の家に戻りましたら、

「魚うどん」についてグーグル大先生に聞いてみました。

ここで、その中の一つを引用して、この記事を締めたいと思います。

みやざきの味と花101:魚うどん

「分け入っても分け入っても青い空」の句で有名な種田山頭火は、1930(昭和5)年10月、日南海岸を旅した。飫肥で「水の味も身にしむ秋となり」と、水にも旬があると詠み、油律、目井津、榎原の道中では「こんなにうまい水があふれている」[飲まずには通れない水がしたたる」と水のうまさをほめた。
 水のうまさ、よさは食の豊かさに通じる。日南地方の食文化が高いのもうなずける。「魚うどん」はそんなうまい水を背景に日南市油津で生まれた。
 沖を黒潮が流れる日南地方は四季ごとの海の幸に恵まれ、いろんな魚料理がある。日干かし魚、塩蒸し、塩煮、煮つけ、なます、まびきの塩汁、ぼったり汁、ウルメのてんぷら、フカの湯がき、ムカデノリのみそ漬けなど地元の素材をうまく利用している。
 「魚うどん」は1940年代の食糧難の時代、うどん粉の代わりとしてふんだんにある地どれの魚のすり身で作った。いわば戦時中の代用食だったのだが、これが再び脚光を浴びるようになったのは80(同55)年、魚料理の普及に努めていた日南漁協婦人部(井野愛子部長=当時)がテレビの料理番組の取材を受け、その中で土地の老人から「魚うどん」の話を聞き、再現してから。
 最初はシイラを使ったが、うま味があり、白くてうどんらしく仕上がることからトビウオを使うようになった。今では毎月開く「港あぶらつ朝市」で食べられる。普及に努め、昨年亡くなった井野さんは「常設の食堂で提供して普及をはかりたい。ふるさとにこんなにおいしいものがあることを知ってほしい」と語っていた。
 「魚うどん」を作るには原料のすり身のほか、「うどんつき」が必要。すり身100グラムに対して水20ccの割合でのり状にすり合わせ、2グラムの塩を入れると、シコシコ感が出てくる。もちろん一番肝心なのは日南のうまい水である。
森 松平

いや〜本当に美味しかったですね。

何らかのキッカケに、南九州に訪れる方は、ぜひこの「魚うどん」もお試しください。

一見(一食?)する価値は十分にありますよ!

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