ご存じない方も多いかと思いますが、
2007年9月19日から、日本と台湾は運転免許の相互承認が決定され、
日本の道路交通法第107条の2、道路交通法施行令第39条の4、第39条の5により、
台湾の運転免許(とその翻訳文)を携帯することで、日本で運転できるようになりました。
但し、ぉぅぇぃのように、日本に長期滞在しているしている台湾人は、
いろいろと制約事項があり、結局日本の免許を取らないと、
実質上台湾の運転免許で日本で運転するのは難しいのです。
まあ、観光客向けの処置…のような感じですね。
で、去年の2008年10月1日より、台湾の運転免許証を持っていれば、
日本の運転免許証を取得するときは、技能試験と学科試験が免除されるようになりました。
つまり、台湾の運転免許を持っていれば、
一定の審査を通れば、そのまま日本の運転免許に切り替えられる…ということですね。
いや、日本で運転免許を取るのは、エライ金が掛かるという印象がありますので、
ぉぅぇぃは日本に来て10年超えましたが、
今までは「免許を取ろう!」という気になったことがなかったですね。
まあ、京都は公共交通機関は発達していますので、
車なくでも全然大丈夫…というのも大きいけど。
しかし、そのまま切り替えれるなら、ちょっと話は別です~
これくらい手軽なら、ちょっと「やってみよう!」って気になりますね。
というわけで、やってみました。
で、免許をゲットしました。Ψ(`∇´)Ψ
↓ぉぅぇぃの運転免許証
(写真の差し替えやモザイクを入れるなど、若干の修正を加えています。)
折角なので、台湾の運転免許証を日本の運転免許証に切り替えるノウハウをメモとして残します。
まず、申請の条件。
* 現在有効な外国免許をお持ちの方
* 外国免許取得後、当該国に通算して3カ月以上の滞在期間がある方
* 年齢
o 16歳以上…普通二輪、原付
o 18歳以上…普通、大型二輪、大特、けん引
o 20歳以上…中型(注1)
o 21歳以上…大型(注2)
* 住民登録(外国籍の方は外国人登録)をされている方
* 外国籍の方は日本に滞在ビザのある方中型免許、大型免許については、但し書きがありますので、下のウェブページを確認してください。
→外国免許切り替え申請手続き(京都府)
次に、申請のために必要なもの。
(1)申請書(その場で貰えるので、準備する必要がありません)
(2)身分証明書(旅券、外国人登録証明書その他の書類)
(3)写真1枚(高さ3.0センチ、幅2.4センチ。申請前6月以内に撮影。無帽、無背景。裏面に氏名及び撮影年月日を記入)
(4)台湾の運転免許証(認証の手続は要しません。)
(5)台湾の運転免許証の日本語翻訳文(認証の手続は要しません。)
(6)免許取得後台湾に3か月以上滞在していたことを証明する書類(通常は旅券)
(7)手数料(東京都で普通免許を取得する場合は4,500円)
→試験免除による日本の運転免許証の取得について
(3)の写真ですが、これは申請書用のものであり、運転免許証に載せるものではありません。
運転免許証に載せる写真は、その場で撮られます。
つまり、ダサい写真を持っていても大丈夫…、
逆に、イケメン・美人写真を持っていても意味がないのですね。
その場で写真撮られる…ので、
髪ぼさぼさ、ヒゲぼうぼう、シャツよれよれだと、
数年の間、その姿はず~っと免許証にそれが残されます。
身なりをある程度ちゃんとしたほうがいいのでしょう。
(5)の翻訳文は、特定の機関で作成してもらう必要があります。
(1)亜東関係協会の委託を受けた台湾の道路監理機関
(2)駐日台北経済文化代表事務所、駐日台北経済文化代表事務所横浜支所、台北経済文化大阪事務所、台北経済文化大阪事務所福岡支所、駐日台北経済文化代表事務所那覇支所
(3)社団法人日本自動車連盟(JAF)
ぉぅぇぃの場合は、台北市監理所で作ってもらいました。
お値段は新台幣15元也。(日本円で40円くらい、安っ!)
ちなみに、JAFの場合は「免許証1通につき3,000円。」だそうです。
ちなみに、いつ作ったか…はあんまり関係ないらしい。
ぉぅぇぃの場合は、去年10月このニュースを知り、
10月下旬に用事があって台湾に戻った時に翻訳文を作ったのですが、
結局色々忙しかったので、切り替えての手続きをしたのは今年の4月。
特に何も言われませんでした。
(6)の書類ですが、とりあえず旅券でOK…ですが、
台湾の免許取得してからかなり経っているのであれば、
古いパスポートも持っていたほうが良いかもしれません。
「免許取得後、台湾で3ヶ月以上滞在した」ことを証明しなければならないので、
たとえば現在のパスポートを取ってからずっと日本に居るのであれば、
それが証明できない可能性があるのですね。
ちなみに、ぉぅぇぃは新旧のパスポート2冊を要求されました。
(7)の手数料ですが、都道府県によって、金額が変わるらしい。
京都府で普通免許を申請した場合は、受験費2,400円+免許交付1,650=合計4,050円でした。
申請する場所は「日本の各都道府県警察の運転免許センター」です。
ぉぅぇぃは京都府警察自動車運転免許試験場ですね。
受付時間ですが、京都府の場合は平日の午前9時半から11時までになります。
申請から交付までの所要時間は結構長いのですね。
ぉぅぇぃの場合は、朝9時半から午後3時10分の合計約6時間でした…。(;´д⊂)
窓口は、「外国免許切り替え申請」の場所ですね。
京都の場合は、本館2階の8番窓口です。
↓こんな感じ
そこに行ったら、まず「受験資格調査票」という紙を渡されます。
↓受験資格調査票はこんな感じ
まあ、ちょっとした質問表ですね。
日本で運転したことがあるかどうか…とか、
日本の運転免許証をとったことあるかどうか…とか、
国際免許証を持ったことあるかどうか…とか、
まあ、とりあえず事実のままで答えればよいでしょう。
その後、窓口に、この「受験資格調査票」と、用意した書類を提出する。
それからは書類審査待ちですね。
待ち時間ですが、ぉぅぇぃの場合は約2時間…。(;´д⊂)
書類審査終わったら、一旦窓口に呼ばれます。
そこで、色々と聞かされますが、これは口頭審査かも?
主に「台湾でどのように免許を取ったか」ですね。
教習所を通ったかどうか、どのような教習所だったのか、
どのような免許試験だったのか、
筆記試験と実技試験はどんな形、どっちが先。
筆記試験の問題数、実技は試験場の中なのか、路上の試験なのか、
目の検査あったのか、試験後はスグ免許もらえたのか…とか、
どのような手続きで免許更新したのか…とか、まあ、色々です。
その後、もう一度待つことになりますが、今回は約10分でした。
もう一度窓口に呼ばれ、審査の可否が伝えられます。
ぉぅぇぃの場合は、その時点で「OK」が出ました。ъ(`ー゜)
その後は、実際の交付の手続きになります。
これはこれで、エライ時間掛かりました…。
おっと、かなり長くなってしまいましたので、
続きは台湾の運転免許証を無試験で日本の運転免許証に切り替えてみた(後編)でお伝えしますー