醤油,酢,ときたら次は味噌。
愛知の八丁味噌に,いっときハマったことがある。味噌煮込みうどんという,関西人や讃岐人からするとビックリするような食べ物があって,これが,最初は驚くが,慣れるとかなり美味い。うどんはもっちりしてコシがあって当然だと思ってたら,名古屋の味噌煮込みうどんは,ガチガチに硬いのである。しかし,この歯ごたえと,濃いぃ味噌が,なんともいえないハーモニーを醸し出す。名古屋独特のこの味噌は,泥のような赤土のような,すげえ濃い色をしていて味噌自体もガチガチに硬い。そして,やたらアミノ酸が多く,濃い目に溶くと,凡百の出汁を蹴っ飛ばすほど,舌の味蕾の隅々にまで染み入ってくる。
その衝撃は,化学調味料を直接食べたときくらいだが,決して味の○みたいにケミカルではなくて,ナチュラルなのだ。そうだ,化学調味料に決別するためには,八丁味噌をスプーン一杯,舐めたら良い。本当のナチュラルなアミノ酸の何たるかが理解できると思う。ナチュラルなアミノ酸と,そうでないものの分別がつくようになるだろう。
この味噌は,愛知県の東名・名神高速道路のサービスエリアで売っているから,出張のときは必ず買ってきて,欠かさないようにしている。
そういえば京都コンピュータ学院には,いろんな意味で,八丁味噌のように,濃いィ人が結構いるナ。いや,味がある,という意味で。