辛子明太子

辛子明太子

椒房庵のからしめんたいこ

北海道から運んで,福岡で創る,辛子明太子。起源は北海道の海である。北海道の日本酒に凝っていたら,福岡の方に本場の辛子明太子をいただいた。ここが一番美味いのだという。

最近は塩鮭でも明太子やたらこでも,甘塩が流行しているが,このからしめんたいこは,塩辛い。そして,美味い。

筆者は,塩鮭も梅干も明太子もたらこも,昔ながらの塩辛いのが好きだ。こういう塩辛の類は,塩が利いていてこそのものだと思う。塩がきついからこそ,素材が持っている自然の甘味が際立ってくるからだ。

塩が少なくなると,生臭みが強くなる。タラも臭いが,塩鮭もそうだ。
甘塩の塩鮭は,当然,食べる量が多くなる。鮭は魚類の中でも極めて匂いの強い魚なので,その臭みが表に出てくるのである。
塩が強いと,量を食べることができなくなるから,実は,丁度良くなるのだ。

これで,北海道の水で作った酒を飲むと,これがまた,合う。

北の日本酒と,塩と,北海の海の幸。

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志願者が増えた

桜 ソウル 韓国

今年の4月は入学者が増えて,志願者ベースで2割増だった。

京都コンピュータ学院の4年課程,すなわち,大卒学士と同等の学歴となる「高度専門士」の課程への入学者が増えている。
不況の影響もあるのだろうが,手に職をつける,とか,技術を学んで生きる力を得る,という考え方が一般化しつつあるのだろう。

一方で,近隣の私立文系大学の定員割れが深刻になっている。

ここ数年,中堅以下の私立文系大学では,クラスの半分以上が就職が決まらずに卒業して行くのだという。「就職がない」ことが,一般的なのだそうだ。

その中で,私立文系の中堅大学の多くが定員割れが進み,本学のような技術系への進学者が増えるということは,「とりあえず大学へ」というような安易な進学が,いよいよ下火になってきたということか。

学生のほとんどが卒業後,「就職する」にもかかわらず,学問を伝授することが大学の使命だなどというのは詭弁に近いと思う。生きる力とは,就職して働くスキルのことである。

来年,大学や専門学校に進学する人たちは,その大学や専門学校を卒業したあとに,どのように生きて行くのかをよく考えて進学先を選んでほしい。
「自分は,どうやって食べて行くのか」,という明確な目標がない限り,卒業後に待っているのは,就職先の無い,フリーターである。

IT人材の不足が叫ばれて久しい。
IT業界も昨年から急速に再編成が進んでいるのだが,新しいタイプのIT人材の育成が急務である。

本学の学生さんたちは,業界が必要とする新しいタイプのIT人材となって巣立って行ってもらいたいものだ。

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千歳鶴 雪原の舞

千歳鶴 雪原の舞

北海道で最も伝統ある酒蔵,千歳鶴。創業は明治5年だという。

日本清酒株式会社
http://www.nipponseishu.co.jp/kura/history.html

その千歳鶴の高級酒のひとつが雪原の舞である。720mlで5000円くらいする。しかし,一口一口に,その高価さを超えるものがある。良い水でできた,しっかりとして力強い酒で,北海道の山水の如く透き通っていて,あまりにもクリアだ。

「塩を肴に酒を飲む」,ということは,実は京都人には理解し難い。京都の女酒ははんなりと甘く,塩よりも出汁の効いた美味い京料理が肴に良い。

しかし,秋田,新潟あたりから北上していくと,元の水の硬度が下がっていくから,日本酒は塩だけで美味く飲めるものが多くなる。

この「雪原の舞」は,日本酒とか清酒などと言う概念を超えそうなほどしっかりとして力強い味わいで,他に何もいらないとさえ思える。決して嫌味がなく,クリアなところが凄い。

よほどのことがない限り,自分で買うにはかなりの勇気がいる値段だが,とっておきの日に,これだけで祝うことができそうな日本酒だった。

とっておきの日の為に買ったのだけれども,ちょっと味見したら,あっという間に,空けてしまった。

(注;一度でも,75度のラムやウォッカを飲んで,味覚として「美味い!」と思った経験がある人ならば,強くお勧めする。蒸留酒をストレートで飲んで美味いと思った経験がない方には,味わいが強すぎるかもしれない・・。)

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北海 熊ころり

熊ころり 北海道の日本酒

北海 熊ころり

小樽の地酒である。
北海道に行ったときに飲んで,それ以来,行くたびに飲むようにしていたのを,ネット通販で買ってみた。

日本列島は北に行くほど水の硬度が下がる。それはまた,水がクリアに透き通っていくというような言い方もできる。

その水で育った米を,その水で酒にするべく,その気候で醸造すると,その地の酒になる。当たり前だが・・・。

女酒と呼ばれる京都伏見のやわらかく甘い日本酒も良いが,塩鮭や塩だけで飲む北の酒もまた,美味いもんだ。

今はITの進化発展のおかげで,全国各地から「お取り寄せ」ができるようになった。熊ころりをこうやって味わえるのも,ITの進歩のおかげだ。今後は,もっとITは進化発展する。
もっと便利な世の中になること必定である。

だからこそ,ITを勉強してそれを仕事にすることの意味がある。

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