写真は天津でご馳走になった蒸し鶏
中華料理の前菜で定番の,蒸し鶏である。海水と同じくらいの濃さの塩水に,一昼夜漬けておく。しかるのちに,大きな蒸篭で蒸す。たっぷりの蒸気で蒸すと,しっとりと出来上がる。油気を抜かず,水分をしみこませ,やわらかくとろけるように蒸すのが最上である。きちんとした蒸篭があれば,家庭でも簡単にできる。邪道になるが,おせち料理に入れたら結構合うのではないかと想う。
中国の酢と中国の醤油,そして青ねぎとおろし生姜で食べる。おろし生姜と塩だけでも良い。紹興酒に合う。
シンガポールの中華街に,蒸し鶏と,したたり落ちたスープで炊いたごはんだけで商売が成り立っている有名な店がある。シンガポールで,蒸し鶏とスープで炊いたご飯といえば,誰でも知っているくらい有名だそうな。残念ながら,そのときの写真は残っていない。
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