韓国の市場で,普通に売られている豚の頭。縁起もので,ご先祖様をお祭りするときに祭壇に飾られたりする。笑っている顔の方が値が高いのだそうだ。
日本人はこういう哺乳類の頭を見ると驚く人が多いが,魚屋でアラと称して,魚の頭や内臓が並んでいると,驚く外国人が多いことを忘れていはいけない。単なる文化的差異である。
加熱してあるので,そのまま切り分けて食べるらしい。一度食べてみたいと思いながら,旅先では叶わぬままだ。豚の耳だけとか,ほほ肉だけとか,脳だけ,という部分はそれぞれ食べたことがあるが,まるごとというのは未経験である。
魚でも頭が美味いのと同様に,豚や牛や羊の類も,頭の肉は美味いものである。
右下の写真は豚足(トンソク)が並んでいるのがおわかりだろうか。これがまた美味い。
関節炎などで節々が痛む時は,豚足を食べると良い。一本も食べると,翌日には痛みが無くなる。
人類が食する哺乳類・鳥類・魚類,諸々の中で,豚は人間に一番近い哺乳類なのだそうだ。中国漢方の発想では,どこか内臓を患うと,豚の同じ部位の内臓を食べることが医食同源と言われる。すい臓を患うと,豚のすい臓,肝臓を患うと豚の肝臓。関節にも,豚の関節はよく効くのだろう。