椒房庵のからしめんたいこ
北海道から運んで,福岡で創る,辛子明太子。起源は北海道の海である。北海道の日本酒に凝っていたら,福岡の方に本場の辛子明太子をいただいた。ここが一番美味いのだという。
最近は塩鮭でも明太子やたらこでも,甘塩が流行しているが,このからしめんたいこは,塩辛い。そして,美味い。
筆者は,塩鮭も梅干も明太子もたらこも,昔ながらの塩辛いのが好きだ。こういう塩辛の類は,塩が利いていてこそのものだと思う。塩がきついからこそ,素材が持っている自然の甘味が際立ってくるからだ。
塩が少なくなると,生臭みが強くなる。タラも臭いが,塩鮭もそうだ。
甘塩の塩鮭は,当然,食べる量が多くなる。鮭は魚類の中でも極めて匂いの強い魚なので,その臭みが表に出てくるのである。
塩が強いと,量を食べることができなくなるから,実は,丁度良くなるのだ。
これで,北海道の水で作った酒を飲むと,これがまた,合う。
北の日本酒と,塩と,北海の海の幸。