久しぶりにニューヨークに出張。
五番街のアップルストアの前では,多くの人々が故スティーブ・ジョブスに献花していた。
寄せ書きは世界中の言語だった。偉人の逝去を悼む心に国境はない。
合掌
米アップルのスティーブ・ジョブズ氏が逝去
筆者はWindows95が出るまでは,アップルマッキントッシュのユーザーだった。その頃,マッキントッシュは,パソコンのポルシェとまで言われていた。98やWindows に比べると使いやすく,同時にまたクラッシュが頻繁に起きて,それなりの使い方を知らないと,使えないものだったから,それを使えるということが,ひとつのステイタスでもあった。最近ではiPadやiPhoneが著名だし,筆者も所有している。
パソコン時代の英雄に,心から哀悼の意を捧げる。
——–以下,フェアユース————————–
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20111006-OYT8T00616.htm?from=popin
カリスマ経営者の路線、アップルどう引き継ぐか
. 米アップルの前最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏が5日、死去した。「カリスマ経営者」が築いた成長・拡大路線を維持できるのかが、今後のアップルの最大の経営課題となる。
ジョブズ氏は、アップルに復帰した1996年から、CEOを退任した今年8月までの約14年間で、アップルの株価を約20倍に押し上げ、時価総額では長年のライバルだったマイクロソフトを昨年追い抜き、世界最大のIT(情報技術)企業に育てた。高機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone(アイフォーン)」や多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」などは独創的かつ、その使いやすさから、「マニア」と呼ばれるアップル・ファンだけでなく、広く世界の消費者に受け入れられた。
ジョブズ氏からCEOを引き継いだティム・クック氏は、4日の新型アイフォーン発表会で、経営トップとして初登壇した。だが、新製品が現行機種の改良版にとどまった失望もあり、その後の市場でアップルの株価は下落した。業界では「アップルとはスティーブ・ジョブズのこと」(米ITアナリスト)と言われるほど、ジョブズ氏とブランドが一体化している。
(2011年10月6日 読売新聞)
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http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20111006-OYT8T00411.htm
自由と独創、信念貫いた姿に共感…ジョブズ氏
.米サンフランシスコの南からサンノゼ周辺の一帯を指す「シリコンバレー」。多くのIT企業が拠点を置き、世界中から優れた技術者が集まってくる。
5日死去したスティーブ・ジョブズ氏が育ち、アップルを興したのも、東西を山で囲まれたこの谷あいの地域だ。
ジョブズ氏が育った家は、名門スタンフォード大からほど近い、街路樹に囲まれた静かな住宅街にある。
クパチーノにあるアップル本社周辺では、背広姿の人はほとんど見かけない。社員の多くはジーンズにTシャツ。小脇に同社のノートパソコンを抱える。本社一帯は「キャンパス」と呼ばれ、大学の構内のようだ。自由と独創を重んじる西海岸の気風と重なる。
2005年6月。スタンフォード大卒業式に招かれたジョブズ氏は、卒業生に「三つの話」を語り始めた。
「点と点をつなげること」「愛と喪失」そして「死」。時に感情を抑えられないような声色を交えた物語は約15分間。大学院生の未婚の母のもとに生まれ、すぐに裕福ではない家庭に養子として引き取られたこと、アップルの誕生とその光と影、そして自分の病のこと――。人生を凝縮した演説は、今も語り継がれている。
ハイテク産業が集積し始めた1970年代のシリコンバレーで、コンピューターの魅力にとりつかれる一方、ヨガや仏教などに傾倒した青春時代。変わり者と言われ、周囲と衝突しながらも、信念を貫き、自由に生きようとした姿は、若者だけでなく、多くの企業経営を目指す人々の共感を得た。
スタンフォード大での演説で、ジョブズ氏は最後にこう訴えていた。
「貪欲であれ。愚か者であれ」(ロサンゼルス支局 西島太郎)
(2011年10月6日 読売新聞)