ラーメンはすでに,京都のカルチャーだという。一乗寺ラーメン激戦区のラーメンは,京都コテコテ裏文化として,発展したその結果である。鶏がらの濃さと,豚脂,背脂,アブラの強い刺激と,化学調味料の魔味との融合,ジャパニーズ・ネイティブ・ケミカル・ドラッグとでもいうべき文化。そのような京都ラーメンにおいても,カウンターカルチャーがすでに出現している。
京都情報大学院大学から歩いて10分,京都大学農学部の門の西に,吉田屋というナチュラル系のラーメン店がある。
化学調味料を一切使用せず,ナチュラルに美味いラーメンと焼き飯を追求しているという,良心的な職人の店である。
化学調味料とコレステロールの塊のラーメンの概念からすると,かけ離れていはいるが,齢を重ねてナチュラルを志向する向きには,たぶん,美味いと感じると思う。ケミカル・ドラッグを一通り知り卒業した後に,原点回帰として到達するレベルである。このようなラーメンと焼き飯の美味さをわかるようになって初めて,グルメ道の門戸をたたくことができるのではないかと,目から鱗が落ちた。大変に美味い汁麺であった。
スープを平らげると丼の底に・・・
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