情報システム部門における人材育成(1)@NAIS特別講演会メモφ(..)

久しぶりに、NAIS講演会のメモの話。

まずはNAIS特別講演会の概要とこのメモについて、

簡単に振り返ります(以下コピペー)

○NAIS講演会について:

2007年8月24日、KCGI(京都情報大学院大学)で特別講演会が行われました、

お題は「情報システム部門の役割」で、

講演者は川崎重工グループのIT子会社、

「べニックソリューション株式会社」のIT基盤本部の滝本郁也さんです。

○このメモについて:

私は日本語のネイティブではありませんし、

聞き間違い、勘違いなどもあるかと思いますので、

私のメモを100%信用…ではなく、参考程度に留めてください。

もし誤りがありましたら、ご指摘を頂きましたら幸いです。

今までのメモは:


一回目:べニックソリューション株式会社

二回目:情報システム部門を支える3本の柱(1)

三回目:情報システム部門を支える3本の柱(2)

さて、今回は情報システム部門の人材育成の話です。

ここらへんの話は、

京コンKCGIに深く関わっていますね。

何れも情報システム部門の人材を育成していますので。

ベニックソリューションの資格取得状態ですが、

国家資格所有者は約50%、ベンダー資格所有者は約90%だそうです。

やっぱり、川重の子会社なだけに、人材の質が高いのですね。

しかし、会社側からしてみれば、

「人が資産」と考えていても、

その資産をなかなか育ててくれない…という現実もあるようです。

その理由として:

○ビジネスマインドを持った社員が少ない
ビジネスマインドは、ビジネスマンにとって重要なアビリティです。
簡単に言うと、ビジネスマインドとは「常に収益性を重視する意識」ですね。

○若手社員は自分の将来像が描けない
自分の将来像がイメージできない、
将来どうなるか?不安で仕方ない。

○モチベーションが低い
やらされる仕事と当初の希望との落差が大きい。
誰でもドラマのような鮮烈な仕事をしたいが、
実際にそういう仕事がゴロゴロしているわけではない。

○自分のスキルレベルが分からない
自分の技術を過小評価したり、過大評価したり。

○教育研修に参加できない
日々の業務に忙殺されています。
しかも、有能な人ほど忙しくなりますので、
もっとも成長して欲しい有望な人材は成長しきれない。

○必要なスキルを持った人材を確保できない
ITスキルのトレンドの変化が早い。
必要とされるスキルの種類も多いので、
どうしても理想な人数を揃え切れない。

○スキルトランスファーができていない
各自のスキル範囲が狭く、
重ねている部分が少ないので、伝えるのが難しい。
基礎を学ぶ機会も少ない。

○人材育成のローテーションが難しい
出す側の都合、受ける側の都合があり、
そう簡単にスケジュールを組み立てれない。

○スペシャリストは尊重されていない
スキル持っていても、口下手だと伝えられない。
理解も、評価もしてもらえない。

○原価意識が薄い
コストセンターからプロフィットセンターへの転換が必要。
コストセンターとは、直接利益を創出しない組織のこと、
一般的に、経理や人事などがコストセンターです。
一方、プロフィットセンターとは、利益を作り出す組織ですね。

従来の概念では、情報システム部門はコストセンターと分類されましたが、
今の時代だと、情報システム部門も、
自ら利益を作り出す意識を持たす必要があります。

ちょっと長くなりましたので、今回はここで切り上げます。

次回は、今回のメモの中に、もっとも若い学生達に見てもらい部分です。

内容はズバリ、

会社側の立場から見た際、

「なぜ今の若者は育ちにくいのか?」の話です。

次回の話に、現在の日本社会の若者にとって、

どうすれば「会社が望む人材に成れる」ためのヒントが隠されていると思いますので、

是非読んで欲しいところですね。(*゜ー゜)

というわけで、次回に期待してください!

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