今日も、いつもの休日と同じく、
お嫁様と2人で、2パグを連れてお散歩に行きました。
いつもと変わらぬ風景の中に、一つだけ、些細な変化がありました。
それは、風の中に舞う、純白のカケラ。
「雪」と呼ぶには、あんまりにも頼りないのですが、
紛れも無く、それは雪と呼ばれているものです。
思えば、もうしばらくしたら、
我が家に現在滞在している居候パグは、
京都よりもずっと暖かい宮崎に引越します。
お嫁様曰く、「京都に来るまで、雪を見たことが無い」とのこと。
おそらく居候パグは宮崎で雪を見ることはありません。
つまり、今日のお散歩に偶然に遭遇したこの小さな雪は、
おそらく、居候パグ=ピーチ姫の、
最初で最後の「雪の思い出」になります。
自分の将来を知らないピーチ姫は、
いつものように、能天気にトコトコ歩く。
空から降ってくる白き雪に興味を示すことがありません。
2人は、
「もうちょっと雪積もってくれたらな~」っと身勝手な願いをする。
もう少ししたら、居候パグは私達から離れ、遠くへ行きます。
「寂しくなるね。」
「そうだね。」
「今度宮崎に会いに行く時、覚えてくれるかな?」
「そうだね。」
別れは、少しずつ、少しずつ、近づいています。
もうちょっとだけ、頑張って思い出を作らなきゃね。