日本では、「ゆとり教育の弊害」について、
最近は非常に盛んで議論されています。
しかし、お隣の中国は、逆方向の教育改革を行おうとしているようだ。
エキサイトのニュースに、こんな記事がありました。
まあ、簡単に言うと、
中国も20年前の日本、10年前の台湾のように、
少しだけ「ゆとり」にシフトしおうとしている…ということですね。
中国の児童の負担はどんなものかはちょっと想像しづらいのですが、
多分私の子どもの時と同じくらいだったかな?
私は日本の教育システムについて、良く分かっていませんが、
確かに、雰囲気的に日本のほうは「ゆとり」を持たせているような気がします。
たとえば、私の子供の時では、小学生でも週6日通学しています。
学校が終わるのは4時くらいです。
学校が終わったら、約8割の学生たちは、
担当の先生が経営している非公式な塾に行って6時半くらいまで勉強します。
中学生になったら、毎日正規の授業は8時から5時です。
登校時間は朝の7時、7時から7時50分までは、「朝の自習」の時間で、
実質上、小テストとかが行われます。
土曜日は午前だけだったのが、唯一の救いですね。
テスト期間前だと、土曜日の午後も、日曜日も、
先生が対策講座を開く場合もあります。
夏休みや冬休みについては、基本的に約7割の時間は学校で過ごすことになります。
たとえば、夏休み約2ヶ月の場合では、本当の「休み」は約2週間ですね。
中学校三年生になったら、
夜でも非正規な授業が行われるようになります。
毎日朝7時から夜9時まで、ひたすら学校で勉強します。
さらに、「聨考(統一的な入学試験)」の前の半年では、
先生が学校の近所でマンションを借りて、
その気になったら、お金を払えばそこで寝泊りすることが可能。
先生も夜の9時~11時くらいまでは、
そこで勉強の面倒を見てくれます。
ただ、これはさすがに心身にキツイので、私は参加しませんでしたが。
高校の後はどうなるか?
私の場合、公立の進学校に入ったので、学校は面倒見てくれなくなりました。
私立の進学校に入ったら、中学校のように、
学校に寝泊りするような生活になるらしい。
私の場合、小学校も中学校も公立だったのですが、
なぜか学校の先生たちは積極的に、
いろいろやってくれていましたけどね。
それで、私のように公立の学校に入った高校生の場合はどうなるかと言うと、
基本的に進学塾の全盛期になります。
学校の先生よりも、進学塾の先生のほうが圧倒的に教え方がウマイし、
面白い先生も多いし。
まあ、塾と言うのは普通の学校と違って、
教え方が下手だったり、面白くなかったら、
学生が来なくなるから、当たり前といえば当たり前ですが。
それで、基本的に学校が終わったら、
お好みに数学・化学・物理などの塾のクラスに行きます(もちろん、お金を払わなければならない)。
基本的に塾は大体10時までですね。
噂によれば、台湾も数年前から「ゆとり」が進んでいて、
現在の台湾の子供は、私の子どもの時と比べたら、
かなり楽になっているらしい。
日本と比べたら、どっちの「ゆとり」度が高いかについては分かりませんが。
私の場合、受験式の勉強を受けてきたので、
正直、日本の学校は羨ましくて仕方なかったですね。
今でも日本の教育の実態はどうなっているかは良く分かりませんが、
マンガ、アニメ、小説とかを読んでいると、
高校でも、大体2時くらいで学校が終わって、
それから部活動でバスケやったり、テニスやったり、甲子園を目指したり、
文化系なら、化学実験をやったり、創作部でいろいろ作品を作ったり、
受験命なカリ勉くんはやっぱり塾で勉強している、
その他、普通に青春をしたり、恋をしたり、
多様性があっていろいろ楽しそうです。
それと比べ、受験式の勉強は私に何をもたらしたかと言うと、
結局好きだった国語、数学と歴史の一部は頭に残っていましたが、
当時無理やり覚えたものは、ほとんど時とともに消えていますね。
元素周期表のどこに何元素があるとか、
中国のどこどこは鉄を産出しているとか、
蒋介石はいかに偉大だったとか、
今になって、「忘れても全然困らない」ものばかり勉強していた…と思ってしまいますね。
それに、詰め込み式の勉強ばかりしていると、
ストレスも計り知れないものがあります。
私の中学校の卒業式の時、
前に見ると、約10%の学生は若干の白~灰色の髪が生えていました。
一番すごかった女の子の頭の約30%は白髪。
もちろんオシャレなどではなく、勉強しすぎによるものです。
妙に凶暴になったり、落ち込んだり、反社会的になったりする学生も居ました。
と、まあ、何かともあれ、「最適」な教育の内容というのは、
そう簡単に求められるものではないね。
様々な主義主張があり、必ずしも正解は無い…のような気がします。
台湾式(中国式?)も、現在の日本式も、
ちょっと端のほうに行っているような気がします。
もう少しバランスの良いところで落ち着いてもらいたいところですね。