日本酒 北海道 熊ころり

熊ころり 北海道の日本酒

たまには酒の話。

札幌あたりでは良く知られている,熊ころり。
南の方の鬼ころしの二番煎じ的な命名だが,透き通っているように感じたので,好きになった。

北海道の水を使っているから,京都に比べると硬度の高い,いわゆる硬い水であることは最初の一口でわかる。しかし,それが,丁度,透明感を持てる程度に硬いので,新潟の酒よりも,もしかしたらクリアかもしれない。

青森の地酒を飲んだときにも,同様の硬さを感じたのだが,なるほど,日本は北上するにつれ,地下水が硬度を増すというのは本当なのかもしれない。そして日本酒は,やはり素材の水の味にかなり左右されるのは事実なのだろう。伏見の酒を飲んだ翌日にこれを飲んだら,違いがよくわかったように思う。

なんであれ,水の味の違いに妙に納得しているうちに,熊ころり,自分もコロリといってしまった。

鮨,寿司,うまいすし,ラーメン,うどん,そば,美味いもの,グルメ@京都情報大学院大学

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日清やきそば 昭和高度経済成長期の味

日清やきそば

振り返れば道程は長く,父が鬼籍に入ってからもう22年目になる。

晩年,父はよく日清の焼きそばを食べていた。仕事しながら夜中には自分独りで作ったりして,それなりに美味そうに,食べていた。当時,家にはいつも,これがあった。

高度経済成長期の中心にいた人たちにとって,インスタントラーメンは,普通に,食事の一種だったのだと思う。父は一年中,朝起きてから寝るまで仕事一筋で,食事は単にエネルギー補給のためであった。栄養の偏るようなものばかり食べていたから,健康を害して夭折したのかもしれない。

バブル経済はその後に来た。80年代後半から,グルメという概念や行為が普及し,人々はより美味いものを求めはじめて,そして値段の高低にかかわらず,美食が当たり前になった。それ以前は,以後に比すると,日本の食生活はあまりにも貧困であったと思う。すき焼きどころか,店屋もののカツ丼や天丼が日常生活における「ご馳走」であったり,近所の鮨屋の出前の「盛り合わせ」が「最上級のもてなし」であった。そして,インスタントラーメンは,「普通の」食事だった。

昭和という時代,高度経済成長期の日本に生涯を全うした父と,父が日常食べていたものを思い起こすにつけ,胸が痛む。これはこれで悪くはなく,それなりに美味いものではあるのだけれど,もっと,豊かで幸せな食生活がその後に来たのに。

もうすこし,長生きすればよかったのにな,親父。

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京都のやすい うまいもの 焼き鳥

京都でうまい 焼き鳥

手羽の塩焼き

さっぶいなあ~・・・・。
関西一円,雪の降るよな,大寒。

こういう寒い日には,あっつあつの焼き鳥で,熱燗をくぃッとお~・・・。

焼き鳥屋の焼き物のなかで,一番,あっつ熱を食べれるのは,手羽先の塩焼きではないかと。脂肪分が多いからか,熱いところがいつまでも熱くて,アッチッチといいながら,ホフホフハフハフと食べる。塩が効いているから,合間にあっつあつの熱燗を,ちょいと。伏見のはんなりした水で造った酒,これが合う。ぬる燗を好む人も多いが,こういう寒い日には,チンチンの熱燗。沁みるなあ~。

京都で安くてうまいもの。焼き鳥はどこに行っても,ソコソコの値段で満足できる。京都式の焼き鳥に,京都の伏見の酒,それもチンチンの熱燗をともに。これが一番。

寒いなあ~・・。しかし。

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京都のカツ丼,極盛り このみ

安い美味い京都

京都コンピュータ学院京都駅前校舎のすぐ近くにある,「このみ」という食堂で。大盛りで有名な店で,若者・学生の味方であり,KCGの学生さん御用達のNo.1.

その,「このみ」の極盛りのカツ丼。かなりな量である。普通の丼20杯くらいは優にあるのではないか。これで2300円というのは安い。

極盛りというのだそうだ。近所の高校生が8人でやってきて,ワイワイと楽しそうに騒ぎながら,すさまじい大盛りのカツ丼を皆で仲良く分け合って食べていた。

腹一杯食べると,それが美味いということであって,幸せだった若い頃。思春期には,味わうというよりも,腹を満たすことのほうが先決だった。

友達同士で8人もが連れ立って,一緒に丼飯を分けて食べて,笑い,騒ぎ,しゃべって,食べて・・。

彼等の笑顔と食欲が,とても微笑ましくて,そして,うらやましかった。

若いということは,ただそれだけで偉い。無限の可能性,広がる夢,はてしない人生があって。

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京都のうまいもの,焼き鳥,いかだ

京都のうまいもの いかだ 焼き鳥

ああ今日も,さっぶいなあ~。こういう寒い夜には,焼きたてホカホカの焼き鳥を肴に,熱燗をくぃっとぉ~。あー,ニッポンやなあ。しかし,京都の冬は底冷えが・・・。さっぶいなあ~。

京都で安いうまいもの,居酒屋で焼き鳥。いつも普通に頼んでいいる,白ネギの焼き物。噛むと,中から熱いヌルヌルが迸って,これが爽やかで美味い。

写真の串は,京都では「いかだ」,という。見た目が筏のようだからなのだろう。日本全国でもそう呼ぶのだろうか?

写真のネギは,京都では白ネギと言って,青ネギ,九条ネギと区別するが,地方によっては,ネギというとこれだけをさすことも多い。逆に,このネギはネギではない地方もあるのだろうか?

昔,東京の居酒屋で,ニンニクを串に刺して焼いたものがあったことに驚いた記憶があるが,それも今や関西に普及したように思う。

このようなネギの串焼きは,全国的なものなのだろうか?

ネギを食べると賢くなるのだそうで,ネギを食べながら思索してしまった。

しかし,寒いなあ~。と,熱燗をくぃッとぉ~・・・・。

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魚の蒸しもの,チンジョンユィ

蒸しもの 魚

中国の宴会でよく出てくる定番と言える料理,清蒸魚。

チンジョンユィ,と言う。

魚を蒸して,蒸しあがると醤油たっぷりと油を少しかけて,ネギと生姜を散らす。
脂っこい中華料理の中で,日本人にとってはほっとするあっさり系の料理である。

中国では,川の魚を珍重し,海の魚はその次になるところが日本の逆だが,確かに,綺麗な水で育った淡水魚を清蒸魚にすると,爽やかに美味い。ただし,現代の中国では,そんな淡水魚の料理に巡り会うことは稀ではあるが・・・。上手く養殖された淡水魚だけだな~。

どんな魚でも,この料理法で食すと美味いので,大きな蒸篭さえあれば,家庭でも簡単にできる。皿に乗せた魚をそのまま蒸篭に入れて蒸して,蒸しあがると醤油と油をすこしかけて,ネギと生姜を散らすだけ。簡単で鮮明だが味わい広く,単純にして奥深い。魚の新鮮さが勝負を決する料理である。

新鮮な魚さえあれば,どんなときでも。筆者の感覚では,鯛,スズキ,イサキ,カレイなどがこの料理に合うと思う。白身の魚の料理ですな。焼き網で魚を焼いて,醤油をかけて大根おろしで食すのと同様に,蒸し器で蒸して,醤油と油とネギ生姜で食べるという,たったそれだけ。他には何もいらない。

家庭で一度お試しあれ。

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熱燗と焼き鳥,嗚呼ニッポン。

焼き鳥

さッぶいなあ~・・・・。冬やなあ~・・。

近所の居酒屋で,焼き鳥を肴に,熱燗をクィッとぉ~,嗚呼,日本やなあ~。

焼き鳥と一口に言っても,地方によってかなり異なるようである。
京都では,写真のような,鶏肉(京都では「かしわ」と言う)の間にネギを挟んだものを,「ねぎま」と言う。

京都の焼き鳥が一番,だと,言いたい。まず,鶏肉が,柔らかい。次に,タレが,ほどよく甘口で程よく辛口。東京の焼き鳥はやたら甘辛過ぎて,タレが片栗粉でベタベタしてて,肉もモゴモゴとやたら大きい。上品に小さく,ほんのりと甘く辛くさらりとしたタレで,さらに伏見の熱燗にこれを添えたらやなぁ,おお~,大和,敷島,和,ニッポン,で,雅,日の本。

京都でやすい,うまいもの,焼き鳥も美味いデ。

注:敷島とは,古来より大和の国の枕詞で,日本国を総称する単語。

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マーボー豆腐,麻婆豆腐

マーボー豆腐

麻婆豆腐

日本で普及しているのは,中国本場の味に比べると甘口である。
麻婆とは,麻(マー)婆さんという意味で,麻は,あばたを言うらしい。あばた面のばあちゃんが創った豆腐という意味。

中国の山椒は,日本のより大粒で,舌だけでなく唇までもが痺れるほど,ヒリヒリと辛口である。唐辛子も一番辛いのを使う。中国食品店に行くと,花椒(ホァンジョウ)というのを売っているから,それを買ってきて,インスタントのマーボー豆腐の素に,唐辛子と共にてんこ盛り入れたら良い。ビリビリに辛いところが美味いのである。

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日清チキンラーメン 昭和高度経済成長の味

チキンラーメン

日清 チキンラーメン

昭和の高度経済成長期,お父さんたちは会社の昼食にこれを食べて戦後日本の発展を創った。

1960年代初頭,明星ラーメンというのが後発で出てきたが,元祖インスタントラーメンのチキンラーメンは,その後も生き残り,今も普通に売られている。

3分待ちきれなくて,ガチガチのバリカタの麺を食べるのがいつものことだった。その頃,あまり長い間蒸らすと,麺が粉っぽくだらしなく延びてしまったから,早い目の硬い目のほうが美味かったような記憶がある。

80年代だったか一時,一部の地域を除いて姿を消していたように思うのだが,全国的に再発売されてからは完全な定番になった。味は,昔に比べると麺が弾力的になったと思う。玉子ポケットなんて,昔は無かった。だいたい,玉子を入れて湯をかけてフタして,,というのは最近の流行で,邪道とまでは言わないが,亜流である。玉子を入れると,スープが冷めるし玉子も白身が半生のままになる。玉子を入れるなら,やはり鍋で煮ないといけない。鍋で煮ると,写真のように白身が固まる。

最近では数年に一度になったが時々,無性に食べたくなり,食べては昭和の右肩上がりの時代を思い出し,父がこれを食べていたのを想い出す。星霜遥かな舌に残る記憶は,眼前にその時の光景を再現するのだ。

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鮨,寿司,すし,海胆,ウニ,海水海胆

すし ウニ 海胆

とろ~りとしているのが写真から解るだろうか。上下の金銀は皿の模様である。
これは「海水ウニ」と言って,割って身を出してから,海水に漬かったまま鮨屋に入る。もちろん,新鮮で生きている状態である。変なクセがなくて,本当に美味い。

一般に,ウニ(海胆)は,ミョウバン(明礬)に漬け込まれてから流通に乗る。そうしないと溶けてしまうからだ。よくある木の小箱に綺麗な形で整列しているのは,ミョウバンに漬け込んでから並べたものである。このミョウバンのおかげで,薬臭い渋みが付いてしまう。北朝鮮やロシアから輸入されるものは,漬け込む時間も長いようで,冷蔵庫で一週間置いておいても,形はしっかりと残っているのだが,味は,食べてみたらわかるとおりである。

海胆は生きているまま食すのが最上である。海に行ったら,そこらにいるのを取って食べてみたらいい。本質がわかる筈だ。

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