日食の話を続けます。
わが国にも平安時代には日食の記録はたくさんあります。安倍晴明さんも日食の予報を出しています(これは975年 8月10日に全国的皆既)
247年3月23日と翌年9月5日の日食は日本古代史に重要なヒントを与えてくれます。前者はアフリカから朝鮮半島まで皆既がみられますが、わが国では太陽が沈んだ後です。しかし部分食は日没前に始り、その欠け具合は西にいくほど大きいです。近畿では日没時に半分足らずですが、九州ではもっと欠けます。地平線あたりで欠け始め,細くなりながら没する太陽、明日はもう昇ってこないのではないかという不安を駆り立てるかなり壮絶な光景です。また後者の皆既ゾーンは能登半島から北関東さらに太平洋上に長く延びています。昇って来るのは黒い太陽、しかしすぐに復円が始まり、7時にはすべて終了します。近畿でも九州でも90%以上欠けます。これを見た当時の人々は太陽の復円の過程を見てホットしたことでしょう。これら2つの日食をあなたが眺めたとしたらどのように感じますか?
これらの日食はPCで再現できますが、記録や伝承は残っていないでしょうか?あります、あの有名な伝承が・・・
つづく