謹賀新年

nenga

あけましておめでどうございます。
昨年はブログご愛読ありがとうございました。現在頭上で輝いているcastorは1等星ではありませんが、1等星より知名度はあがったことでしょう。
小惑星Hieizan,天津の日々,物理放談でも話題を提供させていtだきました。
今年も文理融合を目指しますので,どうぞよろしくお願いいたします。

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火星のクレーターに宮本先生にちなみMiyamotoと命名

Miyamoto

 火星の大型クレーター(直径160km)にMiyamotoの名がつけられました。名前の由来は、もちろん京都大学教授・花山天文台長・日本天文学会理事長・国際月面学会会長・ 京都コンピュータ学院名誉学院長などを務められた宮本正太郎(1912-1992)博士にちなむものです。京都コンピュータ学院では宮本先生の没後1年に論文を100編集積した「宮本正太郎論文集」を出版しましたが、今回の命名申請ではこの本がレファレンスになっています。画像はUSGS(= United States Geological Survey)の地図の一部です。
 赤い砂漠の中にあるこの盆地を望遠鏡で探してみたいですね。

もっと詳しく
アストロアーツ12/25
朝日12/25
京都12/30

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クリスマスの星

火水木

 今日はクリスマスイブ、おまけに休日だから楽しくお過ごしでしょう。ところでクリスマスとはイエスキリストの誕生日のはずですね。その根拠は新約聖書マタイ伝に大きな明るい星が現れたと書かれていることによります。急に星が出現することってあるの?・・・あるんです。その候補星は昔から山ほどあり、諸説飛び交っています。聖書の記載をそのまま信じて、約2000年前の天文現象を計算してみると、BC2年8月24日の日の出前に起こった水星・火星・木星の近接会合(図)が最ももっともらしい・・・これはcastor説です。もしそうならクリスマスは残暑厳しいころで、ホワイトクリスマス、イルミネーション、サンタがそりでというイメージが壊れてしまうのはイヤですね。
参照サイト

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kcg.edu創立45周年記念校友会企画

校友

 kcg.edu創立45周年記念校友会企画が開催され、castorは最後の話者でした。司会者からもらったお題はさておき,パイオニアスピリットとユートピアについて話しました。創立45周年記念行事のため、気持ちの準備です。

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意外な外来語

 辞書に載っている言葉の大多数は外来語です。最も多いのは当然中国語、漢字の言葉はほとんどそうですね。も、実物と言葉が一緒に入って来ました。
カステラ・・・ポルトガル語  元は城
ばってら・・・ポルトガル語  元はボート
いくら・・・ロシア語 すしや丼は和食ですが
サボテン・・・何語でしたっけ?、サスペンダーさん
すばる・・・・これはれっきとしたやまと言葉、 Subaruと書くとハワイにある国立天文台の望遠鏡になります。 
 アルコール、アルデヒド、アルジェブラ(代数)などアルで始まる言葉はアラビア語。アルゴリズムはアラビア語というより、アラビアの数学者アル=フワーリズミーから来たもの。アルタイル、アルコル、アルデバランなど星の名前にはアラビア語から派生してラテン語化したものがたくさんあります。

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名訳 誤訳

 いい言葉といえば自転車、もちろんbicycleの訳語ですが、この英語を直訳すると二輪車ですね。自ら転がす車とはそのものピッタリで、原語よりよほどいい。同じくfountain penの訳語である万年筆。誰か知りませんが、よくぞ作ったものです。宇宙はuniverseの訳語ではなく、もともと古代中国にあった言葉で時間空間すべてという意味です。神の創造物ということではなく、むしろ相対論で言う時空に近い。
 数学では実数・虚数という言葉がありますが、虚数とはまずい訳です。imaginary number とは虚偽の数・虚しい数ではなく、想像上の数ということなのに。。。関数という言葉もよくない、そんな数があるみたいです。function とは機能・作用ということですね。しかし今さら2次関数・三角関数という言葉を変えるわけにはいきません。幕末から明治にかけて夥しい新語ができますが当たり外れもかなり多いようです。

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地球とはいい言葉

 地球とは実にいい言葉です。英語のEarth、ドイツ語のErde、フランス、イタリア、スペインなど南欧語のTerraはみんな「土地」を表し「球」 の意味はありません。「地球」という言葉は、これらに比べると新しいですが、いつころどこで作られたのかは不明です。17世紀初、中国(明)へ来た漢字を知っている宣教師が、という説もありますが、最有力説は江戸時代に長崎の通訳がオランダ語を翻訳するとき作ったと言うものです。それ以前、日本人は何と言う言葉を使っていたかは知りませんが、その言葉は忘れられました。そして「地球」を流行らせたのは幕末の志士だそうです。「地球を見に行く」というのが開明的な志士の理想だった、高杉晋作も海外文化に憧れていたようです(司馬遼太郎の何かに書いてあった)。今で言う「世界」と同じ意味です。

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パイオニア・スピリットとフロンティア・スピリット

 この2つの言葉はよく混同されます。パイオニア【pioneer】とは草分け、先達、先覚者、先駆者であって開拓者としても地理的開拓ではなく新分野の開拓などの場合に使われる。一方フロンティア‐スピリット【frontier spirit】とは文字通りの開拓者精神で、米国の西部開拓者たちの精神を指すことが多いですね。剛健・忍耐しかし闘争性・利己性なども含まれています(以上大辞泉)。
 パイオニアは常に新分野を開拓しなければパイオニアではなくなってしまいます。西部開拓は過去形でもいいが、パイオニアは「パイオニアであった」ではだめ,これからもそうあり続けねばならないなのです。

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世界天文年7

 火星にはフォボス、ダイモスという2つの月がありますが、19世紀末に発見される前にケプラーはその数を予言していたそうです。もちろん自分で観測したわけではなく、どんな根拠かわかりませんが、地球には1個、木星には4個(ガリレイが発見)なので、途中の火星には2個だろうと考えたらしい。このようにケプラーは数の神秘性にこだわっています。当時知られていた惑星数6個(水金地火木土)と正多面体の数6個というのに関係を求めたり、惑星の和音を考えたり・・・なんせ彼は科学者(400年前そんな言葉はない)ではなく占星術師と思われていたし、自分でもそう思っていたのではないか???ケプラーの法則は近代科学の先駆けですが、彼自身はまだ中世の影を色濃く残しています。
 彼は聖書の記述からイエスの誕生日を計算したり、貴族・将軍のさらに自分のホロスコープを作ったり・・・占星術は生活費稼ぎのためではなく、本気だったらしいと言われています。

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Scilabのすすめ2

nleq

 Scilabはややこしい方程式を解くにも有効です。
exp(x)-x-2=0の解を求めるには
deff(‘y=f(x)’,’y=exp(x)-x-2′);fsolve(1,f) Enter とすれば,すぐに 1.1461932 と出てきます。deff で関数を定義すれば fsolve で解が求まります。ここで( )内の1はトライアルに与える初期値ですが,その値はy=f(x)のグラフから読み取ります。ではグラフを描くには? deff(‘y=f(x)’,’y=exp(x)-x-2′);x=[-5:0.1:2];plot(x,f);plot(x,0)
で図(Sorry! too faint)のようなグラフが描かれ、曲線とx軸の交点近くのx値であるを初期値に採るというわけ。交点はもうひとつあるので-1を採れば(-2でもOK)– 1.8414057という解が得らます。

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