☆昔,地球は暑かった?寒かった?(6)

 この豊かな温暖だった「金の時代」に、人類は農作を始め文明が成立したのではないという説が有力になっています。この時代にはそんなことは必要なかったのでしょう。ところがやがて温暖な日々はいつまでも続かず、徐々に寒冷期に向かいます。亜熱帯雨林は草原に砂漠に変わり、人々は大河の周りに集まってきました。そしてそこで植物を栽培し、動物を飼育すること、すなわち食料を自作する術を発明しました。そのために集団生活を営むようになり、リーダーを必要としました。リーダーとしては王 and/or 神です。これがいわゆる四大文明の発生で、約5000年前「金の時代」の終期です。
 でもそのころはナイル、チグリスユーフラテス、インダス、黄河の周囲は今のような砂漠ではなく、まだ緑の草原が残っていました。それを荒地にしてしまったのは気候変化よりもむしろ「開発」です。前回のギリシア神話を続けますと。
 ところが時はうつり「銀の時代」「銅の時代」「鉄の時代」となるにつれ,人間は互いに武器を持って,大地を取り合う醜い争いを繰り返すようになりました。これを見てうんざりした神々は次第に天へ引き上げてしまいました。

以下次項

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