過去の気温変動ではデータの信頼性が問題にされますが、15世紀後半~19世紀前半(特にその後半)は寒かったようで Little Ice Age(小氷期)といわれています。:2000年間の気温変動 – Wikipedia 日本では江戸時代ですが、その影響は西欧のほうが顕著です(北にあるからアタリマエ)。テームズ川が凍結したり、雪に覆われた村など、絵でわかります。ナポレオンはロシアと戦争では負けていないのに寒さでやられました。
その原因は太陽活動の低下であるという説は天文屋間では有名です。小氷期の中頃の17世紀後半から18世紀初にかけて(ニュートンのころ)太陽黒点がほとんど観察されないのです。太陽黒点活動が低下したこの期間をマウンダー極小期とよんでいます。1800年前後(アメリカ独立・フランス革命・ナポレオンのころ)も少ない。
しかしこの寒冷期に人類の盛んに活動し、科学技術文明は進歩しました。人類は寒さを克服できたのです。というより克服できた人間が生き残ったというべきか。実はそれよりもずっと前に人類は寒さを克服して進歩しているのです。
以下次項