地球温暖化が問題になったのは1990年代になってからで、70年代にはむしろ寒冷化の議論がなされていました。最後の氷河期が終わった12000年前から現代まで、気温の大きな変化としては、約7000年前に高温のピークがありその後は徐々に温度は下がっています。もちろん小規模な変動はたくさんあります。その中で温暖期には人間の活動が盛んで、文明が発達するといわれていましたが、そうでもないようです。四大文明の発生期や西欧人が世界の海へ繰り出していく時期はむしろ寒冷期です。
またアフリカで発生した人類が、アメリカ大陸まで行けたのは、明らかに当時は陸続きだったからで、海面が低かった氷河時代のことです。まさかアメリカ大陸まで海を泳いで行ったわけではないですね。これは数万年前のことで、日本列島へ来たのはもう少し前の寒冷期らしい。最後の氷河期が終わってからは海面が上がり孤立しますから、船が発明されるまで渡来はないはず。
われわれの先祖は寒さをどのように克服して来たのは次項で