氷河時代はも暑い日はあった

 では12000年より前の地球は?いわゆる氷河時代ですが、決して世界中が氷河に覆われていたわけではありません。氷河は主に北半球の北部。氷河時代の気温は現代より約5度低かったそうで、30度を越す日もあったわけです。よく、京都の気温は札幌なみだったといわれますから、日本は氷河といってもピンと来ない。ただヨーロッパはホントに寒かった。ヨーロッパはそもそもずいぶん北にあり、人が住めるようになったのはメキシコ湾から暖流が入り込んできてからで、それはポスト氷河時代、わずか12000年前なんです。ですから彼の氷河への恐怖心は非常に大きい。
 氷河時代は今より海面が低く、日本は大陸と陸続きだったので、北から西から南からヒトもシカもゾウもやって来ました。まさかゾウが海を泳いでくるわけはない。また、シベリアからアラスカに歩いてわたった人々はアメリカンインディアンの先祖・・・氷河時代は人類の全世界進出のチャンスでした。
 また氷河時代のスター雪原のマンモスというのは大きな誤解です。あの大きな体を支えるには大量の草木が必要で、雪原にはありません。彼らには寒さに耐えられる毛皮はあるけど、草原に住んでいました。愛地球博にはそんなマンモスが展示されていましたネ。

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