聖徳太子のこだわり

 「和をもって貴しとし・・」で始まる17条の憲法は第3条までが総論で第4条から第16条までには役人豪族の心得が示されています。ところが,第17条は「それ事はひとり断(さだ)むべからず・・・」となって実は第1条の内容の繰り返しです。聖徳太子は同じことを最後に再び言っているのはなぜでしょうか?
大切だからくどく言った? いやそうではなくて17という数にこだわってあえて追加したと思います。17とは何ともきりの悪い数で素数ですが,実は17=5+7+5です。日本語は五七五で綴ると非常にきれいにまとまります。和歌俳句に限らず「もしもし亀よ・・・」も「春のうららの・・・」も「月はおぼろに・・・」も七五調です。さすがは聖徳太子,きっと読む人の印象を考えて書いたのでしょうね!

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