ふたご座にも超新星爆発の跡があります。カストルの足元には淡いくらげ星雲があります(現在このあたりに見える赤い星は火星です)。また1972年ポルックスの足元に全天で2番目に明るいγ線天体が発見され,ジェミンガと名付けられました。ジェミンガまでの距離は約300光年で,これはこれまで知られているうちで最も近いしたがって最も明るい超新星です。かに星雲(おうし座)の超新星は昼間でも見えたと言われていますが,この超新星はそれどころではなく,その1000倍すなわち満月くらいに輝いたはず。爆発は約30万年前と推定され,当時マンモスやサーベルタイガーと共存していたなんとか原人は数ケ月にわたって夜の暗さを忘れてしまったでしょう。