ふたご座5-castorの正体

 ここでいよいよcastorの正体についてお話しすることになりました。カストルを望遠鏡で眺めてみると2つの2等星A,Bに分れて見えます。この2星よりやや離れて赤い9等星があり,これもカストルのメンバーでと呼ばれています。CはA,Bの重心の周りをゆっくりと公転しています。ところがこのA,B,Cの3星それぞれがまた連星,すなわちカストルは六重連星,双子ならぬ六つ子なのです。これは現在知られているあまたの星々の中で最も複雑なシステムです。
 一般に2個の星は安定した公転運動を続けますが,数個の集団は不安定なもので(人間社会と似てますね),いつかは解散してバラバラになっていく運命にあります。現在のグループメンバーとしての姿はかれらの生涯の一断面に過ぎないのでしょうか? いや,カストルの星々の配置や運動は基本的には2個の星から成る普通の連星の場合と同じで,それぞれが勝手に動いているわけではありません。かれらの社会は安定なペア単位より成り立っていて結束は堅いようです。
 六重連星カストルの運動はシミュレーションのいいネタです。ワタクシメもその複雑ながらの規則性が気に入ってトライしたことがありましたが,ヘタな2Dがやっとでした。残ったのはメルアドとニックネーム。KCGで少なくとも2人の先生が3DCGを作られています、そのお一人はオブジェさん,もう一人はHNさん,・・・

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