おうし座3

M45

 おうし座の中で有名な天体といえばまずすばる(プレアデス)でしょう。双眼鏡で見るのにふさわしい天体で,まさかこんな風に見えるわけはないですよね。青くて若くて(といっても1億歳くらい)活発な星の集団です。1000年前の平安の才女も枕草子のなかで「ほしはすばる・・・」といとをかしがっていますね。「すばる」は上古からのやまと言葉です。
 また浦島太郎が亀に連れられて行ったのはこのすばるです。龍宮城は海の底でも離れ小島でもなく400光年かなたの星々だったのです。これはれっきとした丹後風土記の記載であり,世界最初のSFでしょう。決してcastorのホラではありません。でも脚色はしました。→
浦島物語

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重陽の節句

 忘れていました。昨日は旧暦の九月九日,重陽の節句です。そこで花写真のエキスパートであるChappyさんにお尋ねしますが,菊はまだ早いでしょうか?

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おうし座2

 地中海を西へ進み,やがてクレタ島にたどり着き,そこで牛は正体を現しました。それは神々の主神でオリンポス山の神殿に住んでいるはずのゼウスでした。実はゼウスは好色なことでも神々の中で随一で,正妻ヘラの目を盗んで,美女であれば娘であれ人妻であれ,逃さず自分のものにしてしまいます。エウロパはクレタ島でゼウスの何番目かの妻として暮らし,彼女の名Europaはヨーロッパの語源となり,すべてのヨーロッパ人の母となったということです。
ヨーロッパ文明の始まりはギリシアですが,ギリシア文明の源はクレタ島を中心とするエーゲ海文明です。フェニキア→クレタ→ギリシア,この物語はそのことをサジェストしているみたいですね。
  なお,おうし座は上半身しか描かれていないのは,下半身は地中海の水面下にあるからです。それにしてもギリシアの神々はよく略奪事件を起こすもんで。。。

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おうし座1

Tau

 12星座も残り2個となりますたが,どちらも長いお話です。おうし座は今夜東南の空に見える秋から冬の星座です。そこには赤い巨星アルデバラン,ヒアデス星団,プレアデス(=すばる)星団、かに星雲など有名な天体がたくさんあります。
  さて,フェニキアの王女エウロパは父王アゲノルの自慢の美しい娘で世界中の若者の憧れの的でした。ある日侍女達と一緒に海辺で遊んでいたところ,どこからか真白の牛が現れてきて,彼女の側に座り込みました。その牛の背中に腰を下ろすといきなり牛は立ち上がり,エウロパを乗せて走り出しました。侍女たちが追いかけるのを振り切って,海に飛び込み沖に向かって泳いでいます。エウロパは恐怖のあまり必死で牛の角をつかんでいました。   以下事項

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いて座 補

 実は天にはもう一人(一頭?)ケンタウロスがいます。それはフェロスと言う名で,ケンタウロス座になっています。さそり座を挟んで,いて座(サギタリウス)と向き合っていますが,南天にあるため日本からは(ギリシアからも)見えません。
 この半人半馬の怪物は恐怖と軽蔑の目で書かれています。ギリシアで馬は利用されなかったようで,ヘラクレスやオリオンなどの英雄も馬に乗っていません。馬が出てくる物語は「トロイの木馬」くらいかな?ペルシアとのマラソンの戦いで勝った事を知らせる伝令の兵士も馬に乗らずに42.195kmを走ったくらいで,馬の乗ればもっと早くできるのに,ごくろうさん。 

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いて座

Sgr

  そのむかし,ギリシアの北の山々の洞窟にはケンタウロス族といわれる上半身は人間で,下半身は馬という化け物が住んでいました。ケンタウロス族は野蛮でしばしばギリシアを襲い,人々は恐れていました。その中でケイロンだけは文武両道に秀でたケンタウロスで,学者としても有名でした。彼はヘルクレス,アスクレピウス,カストル,イアソンなどの若者を育てました。ケイロンは弓が得意で名射手といわれていましたが,ヘルクレスと他のケンタウロスとの争いに巻き込まれ,毒矢に当たって命を落してしまいました。
馬を知らなかった頃のギリシア人は,北方騎馬民族を怖がってこんな化け物を想像したのでしょう。
 いて座は銀河の中にあるため,きれいな夜空ではかえって見にくい、昔の田舎はそうでした。星団星雲がたくさんあり,夏の観望会にはネタに事欠きません。

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Excelと閏年

Excel

 1900年は平年ですが,Excelでは2月29日まであり閏年になってしまいます。これは2007でも修正されていませんのでご注意。ちなみにフリーのOpenOfficeCalcでは2月28日まで,正しく平年です。
 閏年になるのは
  Mod(year,400)=0   or
  (Mod(year,4)=0  and  Mod(year,100) ≠0)

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聖徳太子のこだわり

 「和をもって貴しとし・・」で始まる17条の憲法は第3条までが総論で第4条から第16条までには役人豪族の心得が示されています。ところが,第17条は「それ事はひとり断(さだ)むべからず・・・」となって実は第1条の内容の繰り返しです。聖徳太子は同じことを最後に再び言っているのはなぜでしょうか?
大切だからくどく言った? いやそうではなくて17という数にこだわってあえて追加したと思います。17とは何ともきりの悪い数で素数ですが,実は17=5+7+5です。日本語は五七五で綴ると非常にきれいにまとまります。和歌俳句に限らず「もしもし亀よ・・・」も「春のうららの・・・」も「月はおぼろに・・・」も七五調です。さすがは聖徳太子,きっと読む人の印象を考えて書いたのでしょうね!

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友愛数って何?

 昨年「博士の愛した数式」がTVでも映画でも話題になりました。80分しか記憶がもたない数学者が主人公で「220と284は友愛数だ」という台詞がありますね。これって何?実は素数,完全数,友愛数,それらはすべて約数の和で求まります。
例えば28の約数は1,2,4,7,14,28で自分自身を除いて合計すると1+2+4+7+14=28となり元の数に戻ります。このような数を完全数といいます。13の場合は約数は1と13しかなく合計は1,このような数が素数です。12の場合,約数は1,2,3,4,6,12で同じように合計すると16で,特別な数ではありません。
220の約数の和は1+2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284で,その284の約数の和は1+2+4+71+142=220。このような場合が互いに友愛数なのです。このような数は非常にまれで,順に探していくと10000までに完全数はわずか4個,6,28,496,8128で,また友愛数は(220 284),(1184 1210),(2924 2620),(5020 5564),( 6232 6368)しかありません。遅いですが 計算サイトから求まります。

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さそり座

sco

 海の神ポセイドン(ゼウスの弟)の息子オリオンは無類の勇者で,ヘルクレスと並ぶ英雄です。腕力は強くて,狙った獲物は決して逃さず必ず仕留めてしまう名狩人でした。獲物を追ってギリシアからエーゲ海の島々の野を駆け巡りました。おまけにとびきり美男でしたから愛人もたくさんいました。しかし,自分の腕を自慢しすぎたため,ゼウスの正妻ヘラの怒りを買い,彼女の差し向けたさそりに踵を刺されてあっけなく命を落してしまうのです。そのためオリオンはいまだにさそりが怖くて,さそりが沈んでから昇って来るし,またさそりが昇って来るとあわてて西に沈むといわれています。今風に言えば密猟乱獲者オリオンは自然保護者ヘラの派遣した警備隊さそりに射殺された話ともとれますね。
 夏の夜に南の空をご覧ください。さそりの後半分は天の川の中で,そこには星雲星団がたくさん見えます。主星アンタレスは不気味赤い光を放っていますが,実は太陽の数百倍も膨れ上がった肥満児で近い将来大爆発を起こして消えてしまうかもしれません。もちろん宇宙スケールでの近い将来ですが。

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