これもヘルクレスの冒険物語です。次はレルネの沼に棲むヒュドラ(毒蛇)退治に出かけます。この大蛇は9つの頭を持ち,首を切ってもまたすぐに新しい首が生えてきて,ヘルクレスを襲ってきます。そこで彼はたいまつを持ち,首の切り口をすぐに焼いて,やっとのことこの毒蛇を退治しました。 ヘルクレスが悪戦苦闘しているとき,大きなかにがヒュドラの応援としてはさみを振りたてて現れ,ヘルクレスの足を挟みました。ところがヘルクレスはこれを一踏みで潰してしまいました。あわれ,かにさん。
かに座では惑星の集合がよく起こります。明るい星がないだけに目立ちます。 参照ページ
月別アーカイブ: 2007年10月
グリーンランドと温暖期
天津で書いたブログ記事で「グリーンランドが発見されたときは地球温暖の時期だったのでは?」という珍仮説を申しましたが,実はホントらしいです。今日大学訪問に行ったときに,その道の専門家の先輩を訪ねて話していたところ,そりゃ常識やということでした。5世紀~13世紀は地球温暖期でバイキングがグリーンランドを発見したのはまさにその温暖期。しかしその後,寒冷期(最も寒かったのは18世紀末)になり,彼らの子孫は引き上げた。そして19世紀になってからデンマークが領土宣言した,ということでした。
おお,ひとつなぞが解けた!
しし座
しし座は頭から前足部分が?マークを裏返しにしたような星の並びになるのが特徴的で,これらが東南の空に見えてくると春の訪れを感じます。この星座の由来はギリシアのネメアの谷に棲んでいた人食いライオンで,ライオン退治に当たったのが悲劇の英雄ヘルクレスです。彼は自分の犯した罪を償うため12の難題を課せられますが,その最初がこの大仕事でした。矢を射ても跳ね返されてしまい,こん棒で殴り付けても折れてしまいます。ヘルクレスはライオンと素手で組み合い,とうとう絞め殺してしまいました。彼はライオンの毛皮をかぶって凱旋しました。
でもほんとうにギリシアにライオンが棲みついていたのでしょうか?ライオンはメソポタミアからペルシア辺りにもいたようですから,ペットとして連れて来られたものが逃げ出したのかもしれませんね。
11月祭では
2つのイベントを行う予定です。ひとつは中国古代史座談会。近日中にサスペンダーさんから詳しいアナウンスがあるでしょう。今年は現地に行ったのだから,その成果を紹介しなければね。
もうひとつはプラネタリウム,今年はプラネ以外に生の天体観測ができますね、すばる☆さん。ここで書いた12星座物語やフリーのシミュレーションソフトの解説などもやろうかな。
学内・学外のみなさん,ぜひ見にきてください。
おひつじ座2
兄妹を背中に乗せたお羊は,王の館を脱出し東へ東へ飛んでいきます。ところが途中であまりの高さに目の眩んだヘレは,海の中にまっさかさまに落ちてしまい帰らぬ人となってしまいました。妹を捜すこともできないフリクソスはそのまま,飛び続けやがて黒海の東岸コルキス国に着きました。彼はコルキスの国王に暖かく迎えられ,その国で幸せに暮らしたということです。フリクソスはゼウスとコルキスの王への感謝のしるしとして,その金毛のお羊を捧げ,毛皮はコルキスの宝として眠らぬ龍が守ることになりました。この金色の毛皮については悲劇の後日談がありますが、長くなりすぎるので省略。詳しく知りたい方はここをクリック。
それにしても王アタマスや妃イーノーはそのままで,最も活躍したお羊はゼウスへの捧げ物にされたとは後味悪い話ですね。
おひつじ座1
誕生星座の中で秋空に見える星座です。ヤギとヒツジは似たような動物ですが、神話では全く違って、やや長いので2回に分けてお話します。
ギリシア北部のテッサリアにフリクソスとヘレという幼い兄妹がいました。二人は王アタマスの子ですが,彼らの母ネフェレは離縁されてしまい,新たにやってきた妃イーノーに何かと邪魔者扱いされていました。ある年,この国は大凶作に見舞われ,王はゼウスの神殿にお伺いと立てると,フリクソスを生け贄にして捧げよとの神託が下りました。王は国の飢饉を救うため,やむをえず神の御告げに従うことにしました。実は凶作も神託もすべてイーノーが農民や神官を買収して仕組んだ悪企みだったのです。それに気づいたネフェレは二人を救うため,ゼウスに祈り,ゼウスもその願いを聞き届け,二人のもとに全身金色の毛が生えて,空を飛ぶことのできるお羊を遣わしました。ーー>つづく
不登校者への松陰の手紙
気が付けば,桜坂。さん
気が付けば,何と桜坂。さんが40000カウントを突破されていました~!
おめでとうございます!凄いです。
アクセスランキング3位以下は混戦状態ですが、ゴールは32ビットらしいからまだまだ。
ほとんどパクリでごめんなさい。
小惑星 松陰
ちょっとしためでたい星ネタです。Shoinという名の小惑星ができました。もちろん吉田松陰にちなむ名前です。彼には勤王の志士・アジテータ・革命思想家・・・さまざまな評価がありますが,ユートピアを追った偉大な教育者と思っています。松下村塾では一切の差別なく,初歩の読み書きから高度の内容まで勉強できたそうで,私学の本来の姿と思います。松陰が不登校者に当てた手紙が残っていますが,実にやさしく諭しています。
ちなみにこの星の発見者・命名者は同郷人で実は同高校出身者です。
図の軌道線は内側から水星・金星・地球・火星・Shoin・木星・土星です。 参考アキューム9号(1999)