もうひとつ、車の中でラジオで聞いた話の受け売りです。明治初の廃藩置県とは全武士を解雇するという大リストラだった。江戸時代は内乱も外冦もなく、武士は軍人ではなく官吏でしたが、この何十万という公務員を一挙にクビにしたわけです。旧殿様や旧家老は保証されたかも、また新政府の元で軍人官僚になった者もいますが、全体からみればごく少数です。下級武士は収入を失い、転職を繰り返し・・・・。漱石の「坊ちゃん」の家庭もそんなところですね。長州藩でも例外ではありません。中央で出世したのはほんのわずか、わが母方のヒイヒイヒイ(?)爺さんも路頭に迷い不動産を失ったそうです。
歴史教育では一部の成功面しか語りませんが、こういうマジョリティについても知っておくべきです。