☆日食余話4

 世界最初に日食記録は?この質問にはかなり調べました。昔から有名な古代オリエントの事件として
メソポタミアにあったメディア国が今のトルコにあったリュディア国と戦闘中に日食が発生し、恐れおののいた両軍は講和を結んだ。これはBC585年5月28日の日食であり、実はタレス(BC624年 – BC546年頃)が予言していた。
というものです。この話はヘロドトス(BC485年頃 – BC420)の『歴史』に書かれています。彼は「歴史の父」とも呼ばれていますが、脚色捏造も多いそうです。

 実はもっと古い記録もあるのです。多分最古でしょう。
メソポタミアの天文の歴史と日食/月食の記録によればトルコのシリアの境あたりにあった都市国家ウガリッドで見つかった粘土板に
新月の日は汚され、火星を供に沈んだ。
と記されているそうで、これはBC1375年5月3日の早朝、しかし、日の出直後で火星は太陽から離れているのでBC1223年3月5日13時半の日食のほうがベターとも言われています。
どちらの日食も皆既かどうかはわかりかせん。

 では中国ではどうなのでしょうか?

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