☆紙の道

紙の道(ペーパーロード) (集英社文庫)


 10年くらい前に買った本が出てきて読んでいます。まだ途中ですが面白い項目を2つばかり紹介します。
古代エジプトアレキサンドリアの図書館には数十万部の蔵書があった。ほとんどパピルス製。これは放火によって焼き尽くされたが、ヨーロッパ人は火を放ったのは7世紀マホメットの後継者ウマルと思っていた。ところが実は389年ローマ皇帝テオドシウスの命を受けたテオフィロス司祭の異教弾圧の結果だった。異端文化は全て抹殺する偏狭さは信じられん。

ヨーロッパ人は紙は15世紀にヨーロッパで作られたと思っていた。実は紀元前2世紀中国(前漢 )で作られ、その200年後に大改良され、流通している。日本には4、5世紀ころ入ってきたらしいが、ヨーロッパ人が知ったのはずっと遅れて12,13世紀。それまで彼等は文字と言うものをあまり必要としなかった。

中華思想は西欧人にもあります・・・

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